コムギさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アンダーカレント(2023年製作の映画)

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原作の良さはそのままに役者の魅力も加わっててよかった。真木よう子がね、いいのよ…。
ゆったりした会話劇が心地いい。特に車の中と観覧車での会話シーンがすごく良くて、あの周りの景色がゆっくり流れていく感じ
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(2023年製作の映画)

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“首”の重さあるいは軽さ。武士の矜持や美学をくだらねぇと笑い飛ばすようなブラック戦国コント。
うーん、言いたいことはわかるけど、面白かったかと言うと…。この悪ふざけみたいな作劇の良さはよくわからなかっ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

血液銀行に務めるサラリーマン“水木“と、幽霊族の末裔“ゲゲ郎“は、閉鎖的な村を支配するある一族の継承問題に巻きこまれていく…このあらすじだけで痺れる。

ダークな雰囲気の良質なホラーミステリであり、ふ
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火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

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古き良きSF長編アニメって感じでよかった。壮大で深遠。デザインワークスもストーリーも懐かしさが漂うけど、アニメーションはリッチで見応えあった。
投げた火炎瓶が核弾頭?になる表現は痺れたな。

面白かっ
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野球どアホウ未亡人(2023年製作の映画)

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「野球はひとりじゃできんとよ!」
いや、ふたりでもできねぇよ!?
野球というスポーツを解体して、再構築して…破壊と再生の果てに待っているものとは…いや、なんだこれ!?
野球とは練習するものではなく、覚
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

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派手さやドタバタ感のない、ものすご〜く落ち着いた雰囲気と展開のお仕事モノだった。ウィスキーという題材にはよく合ってた。
いわゆるアニメっぽい可愛さからは外れた渋いキャラクターデザインも新鮮。

駒田琉
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正欲(2023年製作の映画)

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目に光がない新垣結衣の存在感がすごい。
普通とはなにか。個人が抱く欲望に、性的指向に、正しい間違いの区別はあるのか。
切実なテーマを描くのと同時に群像劇としての面白さも抜群。

子供に手を出したあいつ
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

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渋谷大虐殺と京都大炎上の衝撃。ガメラは人類の味方なのか敵なのか…第1作から描かれてきたテーマを突き詰めるとこんなやばい代物が生まれるのか…!
邪悪で破滅的で美しい…世紀末の匂いがぷんぷんしてて素晴らし
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

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1作目同様、開始3分で観客を作品世界に引きずり込んでしまう導入の手つきに唸る。
地下鉄構内での小型レギオンとの戦闘と草体爆破作戦の緊迫感。証拠と推測を積み重ねてレギオンの生態を解明していくSFミステリ
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

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フィリピン海溝でプルトニウム輸送船が巨大な漂流岩礁に座礁。一方、五島列島の姫神島では巨大な鳥類が目撃され…。
2体の怪獣をいきなり登場させず、その痕跡やシルエットで徐々に観客の緊張感を煽っていく演出が
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映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

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大量消費社会への警鐘みたいなのをやってくるとは思わなかった。すみっコぐらしというコンテンツが内包している大人向けでちょっぴりブラックなテーマとの共鳴も見事。
可愛さだけじゃない怖さもある脚本のバランス
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

咆哮の迫力すごかった!あとVFX!これが日本の最先端の映像技術!VFXパートは概ね出来が良くて、これがスクリーンで観れただけで大満足。
サメ映画よろしく背びれを海面に突き出し泳いで追いかけてくるゴジラ
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ドミノ(2023年製作の映画)

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つまらなくはなかったけど、この設定だとなんでもありだろ!ってつっこみたくなっちゃう。

話が二転三転するせいで大オチが物足りない感じ。もう一捻りあるのかなと期待しちゃった。中盤のタネ明かしパートが1番
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

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思いもよらないことは起こる。理由もなく意味もなく、イナズマのように。
前半パートで溜まったフラストレーションを発散するように、汚い言葉を吐きまくる松岡茉優が最高。っていうかキャストみんな最高で愛おしい
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(2023年製作の映画)

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露悪的な作風が好きになれないし、終盤は宮沢りえ演じる洋子と磯村勇斗演じるさとくんのドラマが乖離しているように感じてもやっと。

アニメの中で輝く月、入居者の部屋の丸窓、暗闇で輝く金魚鉢、血に濡れた鎌。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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異文化の衝突、人種差別による一方的な搾取と虐殺。100年前にこんなことが実際にあったなんて。

サスペンスなのかと思ってたけどその色は薄めで、金に目が眩んだ人間の残虐さ、栄光と凋落を見せられる人間ドラ
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

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エンタメホラーの傑作。
原案を知ってるからこそのサプライズ。まさかの怪異の登場と、クライマックスの怒涛の伏線回収に、詰め込みすぎなエンタメ展開。
涙出るほど笑った〜と油断したところに切れ味抜群のオチ。
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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期待以上でも以下でもないちょうどいい塩梅の仕上がり。まぁ面白かった。
いろんな作品から上手にアイデア借りてきてる感じのオタク映画。ガジェットのデザインとか、スケールの大きい画の見せ方がうまくて見飽きな
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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もっとしょうもないやつ期待してたけど、けっこうちゃんとしてた。面白かった。
冒頭にアメリカグマの生態について説明が入るんだけど出典がWikipedia。最初からバカさ全開で完璧な掴み。

スケッチをす
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作の西村ツチカの絵がそのまま動いてるようなアニメーションがとっても楽しい。線の少ないキャラクターを大胆にコミカルに動かすアニメって減ってきてる気がするからなんだか新鮮。こういうアニメ大好きなのよね。>>続きを読む

映画プリキュアオールスターズF(2023年製作の映画)

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ひろプリしかまともに観てないけど面白かった〜!
っていうかめちゃくちゃ好きな作劇だった。虚構世界とかプリキュアとはなにかとか、ちょっとメタフィクションに片足突っ込んでるけどそっちに行き過ぎない感じ。
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キリエのうた(2023年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白いわけじゃないし、この中身で3時間は長いなとは思ったけど不思議と退屈じゃなかった。
まぁ何と言ってもアイナ・ジ・エンドの魅力よね。ハスキーボイスとクセのある美貌。彼女を美しく撮るのが最
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君は彼方(2020年製作の映画)

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いろんな作品の上澄みだけを集めて更に希釈したような…最初から最後まで既視感しかないのに、超展開の連続で話についていけない。すごい。
ヒロインの絶叫は悪い意味でびっくりしたけども。

この作品がどういう
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春画先生(2023年製作の映画)

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思ってたのと違ったけど面白かった。笑えるところもたくさんあったし、しっかりコメディやってた。
終盤の展開にはついていけなかったな。内野聖陽にムチを打つ安達祐実はきれいだったけど、なにを見せられているの
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福田村事件(2023年製作の映画)

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エンタメとして面白かった。
関東大震災直後の混乱、みだれ飛ぶ流言飛語によって、醸成された社会不安と異様な空気感。高まった緊張感が、些細なきっかけで大事件に発展するあの瞬間。赤子を背負った若い母親が、手
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

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怪我をしたバレエダンサーがコンテンポラリーダンスと出会って新たな人生を歩み出す…ってあらすじからは想像できない、キレッキレの映像にいきなりぶん殴られる。
暗闇とスポットライトのコントラスト強めのバロッ
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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男女の群像劇。複雑な人間関係に序盤は混乱したけど、関係性が頭に入った終盤は大きな展開も連続して面白い。
高層ビルの立ち並ぶ台北の都市を映したドライな映像は、登場人物たちの空虚感がにじみ出ているようで痺
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

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この空気にずっと浸っていたかった。コロナ禍の香港の夜景と、登場人物たちの孤独がリンクして寂しさと同時に感じる妙な居心地の良さが不思議だった。決して楽しい映画じゃないんだけど、とても心地良い時間が流れて>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

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言葉を使わない想いを伝える手段としての手話とダンスの類似性がなるほどって感じで面白かった。クライマックスのダンスパートが圧巻。
アルジェリアにおける女性の立場とか歴史とか知ってればもうすこし楽しめたか
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イノセンツ(2021年製作の映画)

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ラストカットまで緊張感が途切れないのがすごい。ひたすらストレス感じてめちゃくちゃ疲れたのに、観終わったあとは興奮しててやばかった。

団地を舞台に繰り広げられる子供達のサイキックバトルっていう設定は大
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ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

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晩年の“ダリ”で居続けなればいけない苦悩、妻ガラの愛人との関係やお金への執着。ダリのことよく知らなかったので知ってればより面白かっただろうなとは思うけどけっこうよかった。

ジェームスから渡されたアレ
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

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午前十時の映画祭で初鑑賞。
もっと真面目で堅苦しい作品を想像していたのでエンタメ色強めでびっくりした。

同ポジの使い方が面白い、というかめちゃ上手かったな。
モーガン・フリーマン演じるレッドの仮釈放
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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4に備えて1作目からまとめて観たせいか飽きてきてしまってあまり楽しめなかった。
スケール大きくなり過ぎて乗れない感じもあったな。
飽きっぽい性格なのでシリーズ映画を楽しむのって難しい。

オオカミの家(2018年製作の映画)

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なにこれは…悪夢に閉じ込められて出られない感じ。
いや、よくわからんな…。

絶えず変化し続ける絵は面白かった。破壊と再生、流転する物語。
支配から逃れてきたマリアが森の小屋で出会ったブタを支配する立
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