全体的にほんわかとした童謡みたいな世界。
岩本ナオの原作は既読だったが、映画化するにあたって上手く脚色されており、非常に観やすくなっている。
近年では珍しく本当に毒のない王道ラブストーリーで、優し>>続きを読む
想像以上に荒唐無稽。中年女性×田舎リゾート×オースティンパワーズなんて、誰が思いつくだろう。
ただ丁寧に各要素が繋がっているかというとそんなことはなく、かなりの飛躍によって何とかしている感じ。その不>>続きを読む
何よりも「人」が良い映画。
「適材適所」という言葉がある。誰もが持っている何らかの才能を活かすために、どこで何をするのが最適なのか。エディの場合はポルノだったのだろう。
でも、もっと大事なのは、「>>続きを読む
タイ・ウェストの初期作。
作家性としてスローテンポからの急転直下が得意な認識だったけど、本作では本当に中盤まで何も起こらない。かなりまったりとした時間が意図的に設定されている。
ホラーにしては長尺>>続きを読む
たしかにこれは先が読めないw
かなり意表を突かれたが、それが良い体験だったかというと微妙。リゾートバイトの元ネタはだいぶ前に読んだけど、当時は結構怖いと思ったはず。
それは掲示板独特の「生感」に由>>続きを読む
もうほぼ親目線で観てしまうな。自分のバックグラウンドや価値観と符合する部分が多く、涙が止まらなかった。
親が子に与えるべき最も重要なことは、自己肯定感を上げられる手伝いをすること。
もっと具体的に>>続きを読む
信念と理性の危ういラインをわかりやすく描いた映画だと思う。ホラー的描写が多いし、事実かなり怖いけど、痛々しいヒューマンドラマのようにも思える。
「聖人モード」のように信念を持って、それに基づいて行動>>続きを読む
子どもと鑑賞。
相変わらずTVシリーズと比較したCGのクオリティや画のリッチさが良い。両方とも観ているとコントラストでよくわかる。
前作がチェイスを深掘りしていたのに対し、今回のメインはスカイ。声>>続きを読む
ディズニースタジオ100周年記念作品ということで、どうにも最大公約数的な印象を受けた。ディズニーファン以外は厳しいのでは。
ただこれは、まさしくディズニーファンに向けて、その他大勢を切り捨てる覚悟で>>続きを読む
前作が頂点だったかな。
大迫力の怪獣プロレスは文句なく面白い。
ただストーリーのスケールアップと反比例するように、ワクワク度が低下していっている。アベンジャーズのように「夢の競演」を果たした後のシ>>続きを読む
5年前くらいにラッカがISから解放されたとのニュースを目にして以来、ラッカについての情報は入ってきていない。
詳しいことはわからないので迂闊にコメントしづらいが、ISの事実上の崩壊も、国際社会の注目>>続きを読む
安定の面白さ。12に比べて格段にわかりやすいエンターテインメント。テンポ良し、トリック良し、笑い良し、バランスが良い。
変に海外を飛び回るよりも、やっぱりラスベガスが舞台の方がいいな。メキシコに行っ>>続きを読む
ジャケットの通り、雰囲気が素晴らしい映画。異国情緒溢れる街の中で、忘れられない一夜を過ごした男女の温度差を描く。
とにかく風景も美しいし、エモーショナルな撮影も良いし、音楽もマッチして、いつまでも浸>>続きを読む
哲学的な変態映画。
何らかの形で自身の内面を表現するアーティストという職業を、内臓を摘出するという物理的に「内なるもの」を表現することによって描いている点は秀逸というか流石。
ボディホラーというジ>>続きを読む
前日譚というよりは、リブートじゃね?w
とはいえ、しっかりと怖かった。
たしかに終始不気味な雰囲気やボディホラー的グロテスクさ、『ローズマリーの赤ちゃん』的パラノイアなど、様々な角度から攻めてくるホ>>続きを読む
現代版の「白夜行」だなぁというのが第一印象。重荷を背負って生まれてきた人間が、手段を選ばずに生き抜いていく。
真実が明らかになるにつれ、市子に対する視線の向け方、そこに宿る感情が移り変わっていくのが>>続きを読む
全編にわたりくだらない茶番が続く。だけどここまで突き抜けると何だか楽しい。
特段ブラックでも風刺的なわけでもなく、ストーリーがしっかりあるわけでもなく、ただただ新喜劇みたく、ギャグに振り切っているア>>続きを読む
子どもと一緒に鑑賞。
元々テレビシリーズも観ていたので、それとは比べようもない映画ならではのCGの奥行き、カットのリッチさが素晴らしかった。
テーマとしても、子どもにもわかりやすく、大人も自分ゴト>>続きを読む
カルト的人気のあるSFパニック映画。タランティーノも好きらしい。
内容は割と王道な「インベージョン」モノ。地球外の知的生命体が侵略を始め、人間のいざこざが表面化し、本性が顕になる展開。
安っぽく見>>続きを読む
世界を根底から変えてしまうほどの重大なターニングポイント。それはどれも不完全な人間の意思決定によって引き起こされている。
偉業でも災禍でも、世の中に大きな影響を及ぼす人物も等しく「人間」で、オッペン>>続きを読む
やっぱり雰囲気映画だなと思ってしまうものの、説明が難しいけど、「なんか良いもの見たな」みたいな余韻を残すのは流石。
ただ父娘の話なので、たぶんその辺が琴線に触れたのだろう。頑張って言語化する。
父>>続きを読む
む〜オシャレな映画(?)
たぶん前作を撮った時に、散々この感想を言われたであろう。本作もたしかにオシャレだと思うんだけど、なんか過剰な気がする。
特に音楽が過剰。どんだけ軽快なミュージック流すんだ>>続きを読む
POV形式ならではの生々しさと、本作ならではの「ケレン味」が、ミスマッチになってしまった感がある作品。
個人的にPOVは何も起こらない前半の日常パートが好きだったりするんだけど、撮影者である主人公が>>続きを読む
退廃的で悪夢的、ハードボイルドで上品という、独特過ぎる雰囲気の映画。
物凄く恐ろしくて逃げ出したいけど、逆にずっと浸っていたいような気もする。矛盾した感覚を覚えるカルトさ。「サイレントヒル2」(もち>>続きを読む
マーケティングと作家性、ステレオタイプ。
まさにこの作品がアカデミー賞にノミネートされているのが最大の皮肉で、映画祭も作家性が強くて独創的な作品が選ばれるかというと、そう純潔ではない。
重要なのは>>続きを読む
子どもたちと一緒に久々に鑑賞。幼少期から何度も観ているけど、これも大人になってから観ると自分ゴト化の度合いが違う。
いや〜本当にボブの振る舞いの痛いこと痛いこと…。気持ちがわかるからこそより滑稽だし>>続きを読む
2作目も安定的に面白い。もう始まった瞬間の音楽でアガるよね。
今回は高層マンションが舞台とのことで、前作に負けず劣らず、個性豊かな登場人物たちが魅力的。特にマッチョマンたちの奮闘は最高だったなぁ。>>続きを読む
昆虫ならではのグロテスクさはあれど、割とオーソドックスなモンスターパニック映画。
前半のミステリーチックな不気味な雰囲気からはクラシックさを感じたものの、後半はいかにもなドンパチ展開に。
デルトロ>>続きを読む
これはもはや単なるSF映画に留まらず、前編/後編とあわせて"聖典"ともいうべき作品。
正直観ている間は、フレメンに受け入れられるまでの過程が長く、逆に一大スペクタルである終盤の合戦があっさりしていて>>続きを読む
ピクサーが自由を追い求めるプリンセスを描いた、ディズニーへのアンチテーゼ的な映画。ラプンツェルと同時代くらいか。
興味深いなと思ったのは、先日観た『パール』とテーマとしては似通っていたこと。親が子に>>続きを読む
あまりにも熱狂的なクチコミが多いので、109シネマズプレミアムの最高の上映環境で鑑賞。
正直、自分の音楽リテラシーの低さに絶望した。まさに猫に小判、馬の耳に念仏。
トーキングヘッズもデヴィッド・バ>>続きを読む
社会派テーマを斬新な映像でスラッシャーホラーの型に落とし込んだ作品。この全方位的なエッジの立て方がA24らしい。
ソシオパスが、生まれ育った環境や社会の構造によって生み出される、ということを描いた映>>続きを読む
大義のない野心は誰も幸せにしない。
PTAの映画なので、映画を構成するあらゆる要素がリッチ。最高の撮影に最高の演技。
内容としては、莫大な富と権力を手にする一方で、孤独となり身を滅ぼしていく石油王>>続きを読む
この映画(というかこのシリーズ)の凄いところは、「ハーレムもの」の解像度があまりにも高いということ。
これだけ「女っ気のなかった少年が複数の女の子に突然好意を寄せられる」というFMTが定着した現代で>>続きを読む
フランスにおける移民問題と料理。ポジティブとネガティブと、相反する要素を、ウィットに富んだ切り口でブレンドした良作。
1番のテーマは、厨房では、宗教も国籍も人種も性別も関係ない、ということ。
もっ>>続きを読む
『死霊館』シリーズや『ヴァチカンのエクソシスト』など、ノリやテンションもさまざまな悪魔祓い映画が増えてきた現代において、元祖『エクソシスト』の「クラシックさ」をしっかりと担保した作品。
エンタメ的に>>続きを読む