kinacoさんの映画レビュー・感想・評価

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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.8

まず冒頭から軽快な音楽にのせて鮮やかにナイフをさばく主人公の姿がとにかく格好良くて、グッと心をつかまれる。
Twitterを上手く使って主人公の運命をぐるりと変えていくのがおもしろい。
キューバサンド
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

大分前に観て以来、2回目の鑑賞。土曜の午後、ゆるりと観るのにちょうどいいテンポと温度感。
男子校ノリの中、少し引いた目線で全体を見ているドクターと西村さんコンビの図が好き。
胃にもたれる唐揚げのくだり
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった。最後の最後まで緊張感が持続する。吉岡里帆の気迫のある演技が素晴らしい。体温低めの今時なスケボー少年を自然に演じる高杉真宙もよかった。個人的には少女漫画実写化のキラキラ王子様役よりも、こ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

最後に主人公がした選択がとても好き。
「正しく使ってね」という台詞に色んなことを考えさせられた。

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自信を持って生まれ変わったように見える主人公レネーだけど、ずっと見た目にこだわっている部分は変わっていないことがグループコンパのシーンでよくわかる。
イーサンは電話番号を教えたのはただ怖かっただけかも
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.0

それぞれのキャラクターが魅力的なだけに、もっと面白くなりそうなのになぁ……という気持ちになってしまった。

純平、考え直せ(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

毎熊さん目当てで観たのですが、ドラマ『べしゃりぐらし』で同じ事務所のチャラい先輩に言い寄られてはしゃぐ漫才師を演じていた柳ゆり菜さんが今作のカナちゃんに最高にハマってて好きになりました。
SNSでどん
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

予告に全く登場しなかった毎熊さん、もしかして黒幕だったりするのかしら…とドキドキしながら映画館へ。
あんまりツッコミを入れてしまうとキリがないけれど、もう少し登場人物が少なく緩急のあるテンポだったら集
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

勝手にチュ・ジフン祭り3作目。
途中まで隙の無い美しさを見せておいて初めて見せた笑顔に思慮の浅さが透けて見えるムテク。自己評価の高さに拍車をかけたのだろうなと思わされる美貌に平伏すると共に、若さや青さ
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アシュラ(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと勇気が出なくて観ていなかったのでチュ・ジフン熱が冷めない内に鑑賞。
外見だけではなく徐々に変容していくソンモの内面を違和感のないグラデーションで見せる芝居に見入ってしまった。
そうすることが当然
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アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜(2008年製作の映画)

3.5

サンタの衣装を着てケーキを配るジニョクのコミカルな映像に「僕が僕じゃなくなる瞬間」を求めていると言う静かなモノローグが重なるのが切ない。配達を終えて店の中にいる3人を見てフッと何とも言えない笑みを漏ら>>続きを読む

曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

3.5

「ある記録された現実のつながりを、ここが重要なんですけど、大勢の人と一緒に見る。これが映画ですね」
常に黒ずくめで指示を出す時は曖昧に笑い、スタッフともキャストとも一定の距離を保ち一人水槽を見つめる監
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.0

アップリンクに行けなかったので自宅でほぼ10年ぶりに鑑賞。今見たら多少違うことを思うかもしれないと軽い気持ちで見始めた。結果、ものすごくよかったんだけど…!??とエンドロールの間中びっくりした。「ゆる>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.8

数十年ぶりに観たら院長の表情ばかり追ってしまった。多数決する前から結果を察してるデロリスの気まずそうな顔が良いな。口が悪いだけで繊細なデロリスと、自分は古い人間だと言いながらもシスターを守るためには手>>続きを読む

懲戒免職(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

西川美和監督『ゆれる』の猛の別世界線みたいで、出発点は同じなのにこうも違ってくるのかと面白い。西川美和の容赦の無さや追い詰め方、逃げのない描写に対する、渡辺あやの詩的でありつつ破裂する前の風船みたいな>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

-

何も知らなければその美しさに浸れたのかもしれない。今はただ覚めない悪夢のようで数日間引きずってしまった。たとえフィクションでもあまりにも一方的に物語を押し付けられてしまうと苦しくなってしまう。

新宿パンチ(2018年製作の映画)

3.5

自分より弱い立場への凄み方、強い立場への怯え方をその瞳で繊細に見せてくれる毎熊さんが好きだ…と改めて思う。最初は怖かったタカシの笑い顔が途中から切なくなった。彼もまた何かに支配されていたのかもしれない>>続きを読む

愛のタリオ(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

タリオってそういう意味だったのか〜とまぁググりましたよね。
始まりのモノローグがウソンさんのイイ声と相まってとても好きでした。夢の中みたいな桜のトンネル。抜けた先にあるのは天国か地獄か。
ハッキュの現
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.0

國村隼に惑わされて惑わされてそのまま終わる2時間36分。やはりサバハは超親切設計だったんだなとしみじみ思う。これをエンタメとして楽しめる韓国ってやっぱり凄いのでは…?
ファン・ジョンミンの祈祷シーンの
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サバハ(2019年製作の映画)

4.0

パク牧師の登場シーンに所作の美しさ動きの可愛さコミカルさ全部詰め込まれてて最高。それだけでパク牧師がどんなキャラクターなのか分かる。他の登場人物たちにもその演出は共通していて、日本人にとっては非日常な>>続きを読む

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1章のダイジェスト付きの親切設計で始まり、今回も笑ったり泣いたりしんどくなったり感情が忙しかった。ラブロマンスという触れ込みに身構えてたら全然違う角度からやって来る展開の数々に殴られましたよね…。2章>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

海老原と小島のドラマに釘付けになっている間にエンドロールに突入。有り余る父性を小島だけでなくファブルにも向けてしまう海老原の兄貴がしんどかった。小島が本ッ当の本ッ当〜〜〜にどうしようもないクズで、だか>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

-

体調がよろしくない時に観てしまったので物凄く疲れた。流れ込んで来る言葉の一つ一つが強くて、美しいと感じられる心の余裕がなかった。

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から視線だけで動きを制するカンリムに心撃ち抜かれて(あっこれ無理なやつ…好きになっちゃうやつ…)って悟りました。
兎にも角にも下界に降りてからの本領発揮っぷり。ビルの屋上から黒いロングコートの裾翻
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監視者たち(2013年製作の映画)

3.5

ソル・ギョング扮する班長の白髪交じりのモサッと感+丸眼鏡ビジュアルが好きすぎた。爽やかな笑顔を交わし成長していく監視班の小豚に対して、時計仕掛けの死神みたいなチョン・ウソン。たまにものすごく幼い表情に>>続きを読む

ザ・キング(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

使いっぱしりって紹介された時からドゥイルのことが気になって仕方なかったし背を向けて手を振って去っていく姿を見てからはずっとドゥイルのことばかり考えて観てました。
ねぇ犬は人間になれないって言われた時の
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

藤原伯爵がだんだん可哀想に見えてきたところで拷問器具を付けたまま煙草を吸う姿と濡れて乱れた前髪の色気に殴られる。その前にあんな下半身丸出しであんなカッコつけられる人いる???って笑ってしまったしあのソ>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

青の中の男たちがきれいで開始2分で好きだと思う。ジャソンが拍手で男たちに迎えられるシーンで手を叩く音が雨の音に聴こえて、何も洗い流してはくれないどころか幾度となく血の色を鮮明に蘇らせる疎ましさを想像し>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

3.0

個人的に落合モトキと藤原季節が兄弟ってめちゃめちゃわかるなぁと何だかうれしいキャスティングでした。
「〜じゃんね」って言う度に事の重大さに対する意識の低さ軽さのちぐはぐな感じが際立って笑っちゃいけない
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

『ケンとカズ』を観て思い出したというレビューを読み気になって鑑賞。月夜の砂浜のシーンが美しすぎてそこからずっと苦しかった。過去が確かな質量を持ってとろとろと流れて行く。失われる前の刹那。口に出した瞬間>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

理由もなく走ることを不思議がる周りの人々と意に介さず走る四三を見ながら、ふとそんな男を昔どこかで見たような気がして思い出した作品。時間がある時にゆっくり観たくて、ようやくそれが叶う。「神様と仲直り」と>>続きを読む

轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて鑑賞。
毎熊さん演じるどこか男子学生のような新米刑事 前田のぼやきのトーンに冒頭から心を掴まれ、思わずフフッと笑ってしまう。眼差しの強さと対照的な幼さの残る声。自然と寄り添いたくなる真っ直ぐ
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チェイサー(2008年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

こうなったらやだな…が全部そうなってしまったというか。元刑事の薄い正義感が全部あの娘の気の強い目には見透かされてる感じがして心が痛くなった。
サイコパスなヨンミンの「えっ?」がやたら可愛い。いやこの人
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暗殺(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

速射砲がアネモネカフェでダッサイダンス踊ってる時からヤバいなこの人のこともう好きだな…死んだら悲しいな…ってまんまと思わされたので最後の方涙腺がやばかった。あと途中から(爺やーッ!)(キャーッ!)てな>>続きを読む

名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.8

テンポの良さと構図のオシャレさに確かにスタイリッシュ!しかも嫌味じゃない!と感動。とにかく来てほしいタイミングで来てほしい画と台詞が来る感じが気持ちいい。んでもってそれが恐ろしいことにラストに向かって>>続きを読む

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