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純平、考え直せのkinacoのネタバレレビュー・内容・結末

純平、考え直せ(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

毎熊さん目当てで観たのですが、ドラマ『べしゃりぐらし』で同じ事務所のチャラい先輩に言い寄られてはしゃぐ漫才師を演じていた柳ゆり菜さんが今作のカナちゃんに最高にハマってて好きになりました。
SNSでどんどん伝説化されていく純平と生身の純平とのギャップ。カナちゃんといる時の純平は任侠を重んじる台詞を吐くものの、降って湧いた恋に振り回される普通の男の子。佐野岳演じるコインランドリーで客引きする青年と話している時の方がかっこよく見えたのは、ふとした眼差しや小さな笑みに歌舞伎町で今まで生きてきた彼の度量を自然に感じられたからだろうなぁ。
純平と生きていくと決めて携帯を捨てたのに、神社に迎えに来た純平に駆け寄るより先に「あっ待って携帯…!」と言ってしまうカナちゃん。契約は取り消され、純平も消える。彼を失ったことを知った時の表情と瞳から一筋だけ流れる涙がとても良かった。

毎熊さん演じる北島の兄貴、声を張らずに淡々と話して相手を黙らせるインテリヤクザ役が新鮮。カフェで純平に微笑みかける表情筋にゾクッとしてしまうのはなぜ。どこかパフォーマンスめいているあの言動に魅せられている純平に同情してしまう。
純平にお金を渡している時の後ろ姿、耳から首のラインがとても美しくてやっぱり短髪の毎熊さんは良いなぁ…と惚れ惚れしてしまった(長髪は長髪で違う魅力があって好きなのですが…)
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