素晴らしい映画。どんな鑑賞力にも耐えうる強度とセンスを感じる。
圧倒的に映画女優、高峰秀子。
モノクロを彩る華を持ち合わせ、表現力も凄まじい。特に目。子供のようなキラキラと輝く目をするなと思ったら、>>続きを読む
禁断の恋。ラストシーンの美しさに惚れ惚れする。あの感覚が、成瀬巳喜男監督の最高たる所以だろう。
原節子の哀しさが心を締め付ける。
1人の女性が幸せを探求していく物語。
圧倒的な人間味の描写により、一本通った軸に基づいたストーリーの枝葉の部分まで、人間という不確かで不確定な生き物を楽しめた。
特に、里子が父親に叱られた後にあくび>>続きを読む
モダンかアナーキーとはなんだったのか。
映画の中の若者が、現実の若者より、若者としてちゃんとそこに存在していた。
とてつもない怪作。
痛々し過ぎて、2度とこんな映画観たくないと思った『チタン』だったが、なぜか頭から離れなくて、同じ監督の本作を鑑賞した。途中、姉を好きになってしまった妹の話かと思ったが、ラストの数秒>>続きを読む
ラストのエアテニスが印象的。片山監督の『さがす』でもそんなシーンあったよな。どういう意味だろ。
ミケランジェロアントニオーニの不可思議感がクセになりそう。
僕の鑑賞力じゃ、わからなかった、、、
でも、わからないの手前には、美しさや人間味をどこかで感じる。その要因さえもよくわからないのだが。
『さすらい』からの連続鑑賞。
不純な純粋性というのか、人間という道徳的には否だけど、動物にカテゴライズされているヒトという観点からみると、仕方がないでかたがついてしまう。
愛の不毛という素晴らしい>>続きを読む
女に翻弄された男の話。
まさか、ああなるとは、、、。
アントニオーニの色気の出し方は、すごく好きだなあ。映画的な色気って感じがして。
凄まじい余韻に浸らされる。
愛を買う者と買われていく者の、愛憎を描いた、侯孝賢監督の中で、最も豪華絢爛な作品だった。
音楽の影響もあってか、本作を切なさが覆っているように感じるが、ラストシーンの数秒>>続きを読む
なんがい。けど、観れちゃう何か狂気みたいなものが存在した。
キューブリックの画作りには圧倒されるばかり。
愛に気づくまでの男の物語。
罪と罰の主人公と似ている点多々あり、ああいったようなラストになるかと思ったら、もっと身近なテーマに帰着したので、すごく考えさせられる作品になった。初ブレッソンだったので、>>続きを読む
強靭な純粋性が汚れてしまった心を洗ってくれたような気がする。
大人の愚かさ、傲慢さに嫌気がさしたが、もしかしたら僕もその一員なのかもしれない。
久々に自分の感情がどこにあるかわからなくなった。
3人の監督の変態性を見る映画。
もちろんだけど、それぞれ個性が抜きに出ていて、どれも好きだった。
それでも、ミケランジェロアントニオーニは、良くも悪くもあんなの見せられたらずば抜けて印象残っちゃう。>>続きを読む
味わい深すぎて今の僕じゃ咀嚼しきれない。でも、幸せの裏側にある孤独、寂しさはヒシヒシと感じた。
ソフィの目線で語られる世界は、今はもう冷たいのかもしれない。