crowさんの映画レビュー・感想・評価

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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.8

ケリーライカートの映画は、登場人物と現実の日常と距離がとても近い。だから、些細な心情や人間関係のズレなどがとことん映えてくる。
今作も、リジーの周りには様々なストレスが降りかかってくるのだが、その描写
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.2

最高。
細かい事は置いといて、とにかく気分が明るくなる。

あの3週間は生徒にとって最高に忘れられない思い出になっただろうな。
デューイの人への見方が素晴らしい。

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.0

ホアキン観たさに、2回目の鑑賞。
やっぱりホアキンの演技は素晴らしく、いつ爆発するかわからない人物をリアルなバランスで演じきっている。
あと、マスターを演じたフィッリップシーモアホフマンも圧倒的によか
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中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

3.6

大事な事をお互い言わないことによってもたらされる言葉に出来ない兄弟の関係性と絆。この映画を観て僕達観客は、この兄弟の背景を想像し、各々の抱えているものを考え、そして、この2人の行く末に希望の光が少しで>>続きを読む

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.9

王家衛監督にしてはカラッとしてた印象。

失ってから気づく事も沢山あるけど、失ったらそこに何かが入ってくる可能性もある。
そしてその何かが人生を変える程の大きなものである事も。

絵になりまくる美男美
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幸せのレシピ(2007年製作の映画)

4.2

こういう王道にいい奴が最近好み。

最高のレストランだ。

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

4.2

細かい事は置いといて、これぞハリウッド。とにかく最高。

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.6

めちゃくちゃ良かった。
ラストの愛犬とのお別れは心がとても痛かった。ああする選択肢しか無かったウェンディのこれからの人生をすごく応援したい。
警備員の優しさがウェンディを取り巻く世界の小さな小さな光だ
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.9

ジョーの過去が何回もフラッシュバックするのだが、それが幼少期の事なのか、はたまたFBI時代の事なのか、おそらくそのどちらもなのだけれど、それがどう繋がっているのかがよくわからなかった。説明も本当に少な>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

いつまでも見ていたい登場人物達。
こんなに優しさに溢れた世界で僕は生きたい。
映画ってこうやって寛容な心を届けてくれる力を持っている。

三宅唱監督の遊び心、ユーモアに満たされるとともに、繊細な心情描
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流されて…(1974年製作の映画)

3.9

女性に対して、乱暴すぎる点はあまり快くないし、見ていて面白くなかったが、主演の2人と映像、そして監督の映画的センスがとても素晴らしかった。
これはマリアンジェラメラートと監督の功績だと思うが、どこか現
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.2

心地よく、繊細な映画。
もう一度何かの機会があり、見直したらもっと楽しめるかもしれない。

"悲しみは使い古した喜び"
これを聞く為の1時間ちょっと。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.6

肝っ玉が小さい男と、肝が座った女の逃避行物語。
お互い何かになりたかった、何か自分に欲しいかった。この2人は映画に良くある何か目的を達成する為に存在している人では無く、とにかく漠然としていて、曖昧な感
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.2

なんじゃこれ。
とんでもなく面白い。

ある部落の日常を、外部から来た者が体験していくという物語だが、冒頭から常にどこか不穏な空気が映画全体を包み込んでおり、映画で描かれる全てが何かの前兆に感じ、画面
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六月の蛇(2002年製作の映画)

5.0

この映画は、僕の中で感じていたが無視していた感覚、また、感じている事さえもわからなかったが、確かに感じていた感覚を呼び覚ましてくれた。
本能の叫び、そして、圧倒的な欲望。

塚本晋也のこの初期あたりの
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斬、(2018年製作の映画)

3.8

やっぱり塚本晋也の映画って、本気だよな。

斬れないサムライを演じた池松壮亮が、どのサムライ映画より、人間を感じた。

サムライ(1967年製作の映画)

4.8

大好きな映画。
退廃的な街に、一匹の狼。そして、絶妙なブルー。

最小限のセリフと、顔に魅せられたショット。そこにアランドロンの美しさと淡々とした冷えた芝居が化学反応を起こし、凄まじい画力を生み出して
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雪合戦(1896年製作の映画)

3.5

たった1分に人の物語がある。
これがただの映像ではなく、映画だ。

曽根崎心中(1978年製作の映画)

4.2

梶芽衣子の目が素晴らしい。
そして、体温をものすごく感じる映画だった。

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

僕たちが知らないところで、今日も1日を全力で生きている人達がいる。
そんな世界で僕ら何が出来るのか。
時々、自分がとても不幸で、生きている意味みたいなものを疑ってしまう事があるけど、この映画を観て、僕
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パレード(2024年製作の映画)

3.8

感動はした。リリーさん良すぎるし。
ただ、個人的には綺麗すぎるかな人間が。
まぁそういう映画があっても良いんだけどね。
結論良かった。
最後のエキストラ綾野剛は気になりすぎました。笑

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

深く深く考えさせられる。
大音量の音楽が印象に残る中、淡々と着実に真実が語られて行くと思いきや、進めば進む程、観客の脳みそを不確かな情報で錯乱させてくる。ただ、人間、もっというと夫婦関係について濃密に
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