Keigoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

もうさ…こんなこと言いたくも書きたくもないんだけどさ、マジでテンション下がるからほんとに勘弁してほしい。ついこの前スピルバーグの『続・激突!/カージャック』の時も書いたけど…
なんでこんな邦題になっち
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.1

『ミークス・カットオフ』→『リバー・オブ・グラス』→『オールド・ジョイ』と来てケリー・ライカート4作品目。

またいいんだなーこれも。
4作品の中ではスコア1番低いけど、それでも4点超え。一通り作品観
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

5.0

最高。
たまらなく好き。

ケリー・ライカート監督は “空気” を撮るのが本当に上手いと思う。いや、上手いのかどうかは分からない。ただ、監督が撮る “空気” がとにかく好きだ。

自分の人生においても
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.6

ちょっと脳みそがこわばっていたので何も考えなくて良さそうなのをチョイス。(失礼)

と思ったらスピルバーグがナチスを…とか、敵味方かまわず異国の地でハチャメチャやって関係ない人ガンガン巻き込まれてたり
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.3

うわーまたヤバいの来たなー。
感想を一言で言うなら、受け止めきれなかった。そんな感じ。
もっとスコア高くてもいいぐらい思いっきり重たいのもらってる気がするけど、自分の器の問題で受け止めきれなかった感じ
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.5

借りてたレンタルDVDもきっちり期間内に消化してポストに投函し、息抜きにスピルバーグ作品とケリー・ライカート作品も観たので再び、カランさんからのオススメを。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの『13>>続きを読む

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

3.6

スピルバーグ作品全部観てるわけじゃないので見当違いかも分からんけど、そんなにスピルバーグっぽくない作品だな〜という印象。でも嫌いじゃないぞ、この感じ。こういうのもニューシネマと言うんやろか。

基本的
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.4

『ミークス・カットオフ』で一撃で仕留められて以来、気になる存在のケリー・ライカート。今年のTIFFにヴィム・ヴェンダースと共に日本に来てたらしく、あまりに俺得の面子だったのでシンポジウム的なの行きたか>>続きを読む

私の殺した男(1932年製作の映画)

4.4

やっぱり…!やっぱりだ!!
『極楽特急』で初めてエルンスト・ルビッチ監督作品を観て感じた直感は間違ってなかった!絶対好きな監督だと思ったんだよなー。

この作品はたしかgenarowlandsさん(
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街の灯(1931年製作の映画)

3.8

チャップリンの最高傑作との呼び声も高い『街の灯』。爆笑問題の太田光もチャップリン作品の中で『街の灯』をベストに挙げていたりしたので、無意識下でちょっとハードルが上がってしまっていたのかもしれない。もち>>続きを読む

紐育の波止場(1928年製作の映画)

3.5

なんだろうこの感じ。
決して奇を衒った作品ではないんだけど、どこか独特な味わいのある作品。

撮影が良いと感じる瞬間が多かった。
汗と煤まみれの火夫たちの作業場の熱、霧が立ち込める幻想的な夜の港、決し
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.6

キートン作品は4作品目。
最初に『大列車追跡』を観て度肝を抜かれ、
初めてのキートンで早速1番の傑作を観てしまったか…?とか思ってたら、『探偵学入門』でこんなのもあるんかい!となってベスト更新。さすが
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激突!(1971年製作の映画)

4.2

しばらく頭使う作品やらサイレント映画が続いたので、ちょっと一息という感じでスピルバーグを。実はわたくし、『激突!』をまだ観たことがなかったのです…

これは…『激突!』っていう邦題でよかったんだろうか
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.8

これが『戦艦ポチョムキン』…
何度も目にし耳にしていた名前の作品をついに観た。戦艦ポチョムキン…なんて言いたくなる響きなんだろう。禁中並公家諸法度ぐらい言いたくなる。

セルゲイ・M・エイゼンシュテイ
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グリード(1924年製作の映画)

3.4

初めてのエリッヒ・フォン・シュトロハイム監督。

自分がこれまで観てきたサイレント映画と比べると(そもそもまだ観ている本数が少ないが…)段違いにリアリティがあって、こんなにも人間のおどろおどろしい醜い
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.5

バスター・キートン三作品目!
『大列車追跡』が奇跡の一作のようなものかと思っていたら、なんと甲乙つけ難い出来栄えの作品が他にも…!恐るべしバスター・キートン。

『大列車追跡』が汽車にまつわるほとんど
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荒武者キートン/キートンの激流危機一髪!(1923年製作の映画)

3.7

最初のクレジットの文字の左側が切れていて、よく見ると映像全体がやや左にズレている。あれ?なんかプレーヤーの設定おかしなことなってる…?と現代ではあまり起こらないことにあたふたするも、どうやらこっちの問>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.9

ヤバいよ〜ヤバいよ〜
ヤバすぎて出川化。
…これはヤバいのが来たぞーーーー???
ヤバい!興奮に語彙が追いつかなくてヤバい連発しちゃってるよ!鈴木清順ってこんなにヤバいんかい!!!スゴイネルワイゼン!
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愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

4.3

『愛に関する短いフィルム』
まずタイトルがいいじゃない。単刀直入で。言うほど短くはないけど。

キェシロフスキ三作品目。
『終わりなし』のDVDに一緒に収録されていたのでそのままの流れで。
監督の語り
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終わりなし(1984年製作の映画)

4.4

キェシロフスキ作品は『トリコロール/青の愛』だけを観ていて今作が二作目。

暗い。とても暗い。
でも、惹かれてしまう。
冒頭暗闇に数多の灯りが灯る映像と悲壮感漂う音楽、そこからの一連の流れに強烈に引き
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野いちご(1957年製作の映画)

3.8

一方的に師と仰いでいるカランさん ( @Laban )からいただいた新たな課題のDVDが、TSUTAYAから届いた。記念すべき初イングマール・ベルイマンは苦しい滑り出し。

自意識に引っ張られてはいけ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

タランティーノの10作目がついに…!となる時に過去作を焦って追いかけることにならないためにも今のうちにということで、一通り観返してきていよいよこれが9作目。

タランティーノ作品は観終わった時に割とス
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.3

特に根拠のない勝手なイメージで、タランティーノ好きの人はどちらかと言えば初期作品の方が好きっていう人が多いような気がするけど、実際どうなんだろう?
もちろん『レザボア・ドッグス』も『パルプ・フィクショ
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.4

なるほど、こうなるのか。
vol.1があの過剰さだと、vol.2もそれなりに派手にやってるのにかなり落ち着いた感じがする。立て続けに観てるから尚更かもだけど。

続きものとはいえ個別単体で考えるとvo
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.6

『ジャッキー・ブラウン』からこのままの勢いで、まだ観てないタランティーノ作品もいっちゃおう!ということで。キル・ビルは中学か高校ぐらいの時期に観てるはずだけど、レビューまだなので改めて。

例えるなら
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.6

脳みそ疲れ気味の時はタラちゃん作品が観たくなる。完全にノーマークだったジャッキー・ブラウン。かなりラフな構えで観始めたら…

激シブ!!!最高。
いや〜、良い!めちゃくちゃ良いよ!
タラちゃん作品まだ
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JSA(2000年製作の映画)

4.0

『別れる決心』でパク・チャヌク監督へのイメージが一新され、どれどれ過去作も観てみようじゃないのということで。

韓国映画には南北分断を扱った作品も多いんだろうけど、多分ほとんど観たことがない(そもそも
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羅生門(1950年製作の映画)

4.5

黒澤明御大の名を世界に轟かせた永垂不朽の大傑作。今観ても、やっぱり素晴らしい。自分が抱いたこの感想は、他でもない自分自身がこの目で見てそう思ったのだから、真実だ。

…はたして本当にそうだろうか?
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.8

…YABAI。好きすぎる。
内容に関してほとんど何も理解出来てないに等しいと言える感触なのに、だ。
それはなぜか。
さて、何から書けばいいだろう…。


とにかく、めちゃくちゃ難しい。
ゆっくりと映し
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

@lovemovies2030 さんのレビューで発見し、@nonno1616 さんにもオススメしていただいて気になっていた作品を観に、渋谷まで。

冒頭のシーンを観てすぐに、主人公が本物のダンサーであ
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レオン(1994年製作の映画)

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リュック・ベッソンの軌跡を辿る流れで、そういえば完全版とオリジナル版ではどれぐらい印象が違うのかを確かめてみたくなり。

結果、先に完全版を観て本当に良かった。
想像以上だった。こんなに印象違うか。自
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

3.6

振り幅がすごいな、リュック・ベッソンは。
個人的に同じ監督のフィルモグラフィーでこんなに刺さる刺さらないに差があるのも珍しいかも。それはそれでハイリスクハイリターンって感じの面白さがあるし、それだけ広
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

どんどんいくでリュック・ベッソン。
続いてはこちら、『ニキータ』

ん〜〜〜!!なんだろう…
悪くはない!悪くはないんだけど…
なんか良くも悪くも歪な作品だなーという感じ。いまいちチャンネルが合わない
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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.4

ベッソンさん三作品目。
出たぞ、やたらとバージョンがいろいろあるこのパターン。配信されているのは完全版のみだったのでこちらを。

『レオン』→『サブウェイ』と観た順番もあるのかもしれないけど、またずい
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サブウェイ(1984年製作の映画)

3.9

最近フィルマ公式のPRでよく『レオン』のリバイバル上映のお知らせを目にしていて、そう言えば『レオン』めっちゃ良かったのにリュック・ベッソンの他の作品観てないなーと思い至る。リュック・ベッソンのページを>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.6

『オールド・ボーイ』は鑑賞前にハードルが上がりすぎていたのか、なんとなくnot for meな感じがしていまいちハマらなかった。それもあってか、パク・チャヌク監督の最新作である今作も「あ、配信に降りて>>続きを読む