勝沼悠さんの映画レビュー・感想・評価

勝沼悠

勝沼悠

ヘルレイザー ジャッジメント(2018年製作の映画)

2.3

 最高の快楽を与えるヘルレイザーを連続殺人事件を絡めて描く。

 あ、これは22年のリブートのヘルレイザーじゃないのね。
 ヘルレイザーってこんなだっけ? 悪くはないのだが、有名シリーズの名を関するに
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.4

 昭和31年、田舎の一族経営の製薬会社に出向いた水木は不思議な男と出会う。
 ゲゲゲの鬼太郎誕生を描く。

 直近のアニメ6期の世界観で描いたアニメの映画版としての前日譚。おどろおどろしい世界で人間の
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ザ・プロジェクト 瞬・間・移・動(2016年製作の映画)

2.8

 瞬間移動を成功させた大学の研究者達。人間の移動を研究者の一人で試したところ、彼女の記憶がおかしくなり。。。

 何となくの結末は序盤で予想がつくのだが、全てが明らかになる終盤の展開はなかなかに見事。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.7

 あのスーパーマリオが任天堂とイルミネーションのコラボでハリウッドアニメ映画に!

 これは確かにスーパーマリオだ! スーパーマリオ含む任天堂のゲームの世界観、っぽい感じが見事に出ている。
 戦うピー
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サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

2.4

 会社のビルが閉鎖され、謎の存在に殺し合いを強要される社員達を描く。

 この手の話は何作かあるが、薬などではなく自分の意志で殺し合いする様に迫られ中盤までは心理ドラマの様相。ジェームス・ガン脚本とい
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

 特攻できずいたところをゴジラに襲われた男。終戦後、彼のいる東京に核実験によって巨大化したゴジラが現れる。。。

 本家東宝がモンスター・ヴァース真っ只中に世界に通じるゴジラをつくる。MVのゴジラが『
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王の願い ハングルの始まり(2019年製作の映画)

2.3

 15世紀の朝鮮でハングルをつくった王を描く。

 庶民が文字を使えるようにしたいという願いから儒教と仏教の仲立ち、中国と対等の国の意識と課題や願いは広がっていく。史実がどうかは知らないが、王が臣下の
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

2.5

 シチリアで傷を癒していたロバートが街を苦しめるマフィアと戦う。

 イコライザーってDIYやそこからこう切り返すのか!みたいなあっと驚く戦い方が売りのシリーズだと思ってたが、もう今作はただただ残忍に
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Winny(2023年製作の映画)

3.4

 Winny開発によって逮捕された金子勇と彼を弁護した壇俊光を描く。

 金子勇の純粋な開発意欲とそこに対峙する警察の腐敗の隠蔽を動機とした逮捕。
 東出昌大の存在感が良い。彼が初めて映画の中で一番存
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ポリス・ストーリー3(1992年製作の映画)

3.0

 ポリススストーリー第三弾。今回は中国の警察の女性と組んで国際麻薬王を追う。

 若きミシェル・ヨーがジャッキー・チェンとアクションで共演する今からすると貴重な作品。
 これまでのシリーズの中で一番ス
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.9

 民の願いを集めて叶えるか封印する王に抗う少女を描く。
 ディズニー創立100周年作品。

 人々の願いを解き放つというテーマはメタ的ではあるか。ディズニーの古典的な作品っぽいお城と魔法の世界だが、そ
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ポリスストーリー2/九龍の眼 クーロンズ・アイ(1988年製作の映画)

3.1

 ポリスストーリーのその後のストーリー。
 
 前作と同じくストーリーのキレは悪い。敵が途中で変わったりと変な感じ。
 肝心のスタントアクションは確かにすごいのだが、前作の方が勢いがあった気がする。
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.6

 スペインの悪魔憑きにヴァチカンのエクソシストが派遣される。その悪魔憑きは本物で。。。

 ラッセル・クロウが神父にしてはごつ過ぎると話題の映画。確かにクロウがちっこいスクーターに乗ってる姿は笑える。
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

4.0

 ジャッキー・チェンのアクション映画の金字塔シリーズ一作目。

 格闘アクションの印象が強いジャッキーだが、この作品はスタントアクションに重きが置かれている。
 『カンフースタントマン 龍虎武師』を見
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.3

 少女が大叔母の家の近くで見つけた花は魔法の花だった。彼女は空に浮かぶ魔法の大学へと導かれるが。。。

 決して悪いないのだが、何かストーリーが駆け足感がある。メアリーとピーターって関係性あったっけ?
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

 第二次世界大戦後にシベリアに抑留された中でも希望を失わなかった山本幡男の実話を映画化。

 あのクリント・イーストウッドに認められた二宮和也の枯れた兵隊ぶりは変わらず良い。
 シベリア抑留という重た
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ホット・シート(2022年製作の映画)

2.7

 司法取引をした元ハッカーが職場で座った椅子に爆弾を仕掛けられ、ハッキングを強要される。

 最近めっきり低予算映画にしか出なくなったメル・ギブソンだが、この映画はなかなかに良い。椅子から動けないとい
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ヴォイジャー(2021年製作の映画)

2.4

 86年かかるはるか遠くの星へ行く為に宇宙船に乗せられた子ども達。10年後、彼らは毎日飲んでいる青い液体に感情を抑える効果があることを知り。。。

 設定は悪くないのだが、ストーリーにひねりがない。感
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

2.4

 理想の家族を配信する母の元で従順に暮らしていた娘はある日森で卵を拾う。。。

 卵から鳥の化け物が生まれたと思ったら、それがやがて自分と同じ姿になるという精神分析的な見方ができる映画。ある種の拒食症
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奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

1.8

 無農薬でりんごを育てる方法を開発した実話の書籍を映画化。

 すごく単調で見てられなくなってしまった。これを何かに取りつかれた一途な狂気として描く方法もあったと思うのだが、そういう感じでもない。
 
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もっともあぶない刑事(1989年製作の映画)

2.7

 あぶない刑事の当時の最終作。

 今見るとこんなにゆるいコメディタッチだったっけ?と戸惑う。全体的な雰囲気がバブルのあの頃の空気がすごく出ている。
 あくまでドラマのファンアイテムな位置づけなので、
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

2.7

 ドラえもんとのび太達は空に浮かぶ理想のユートピアを見つけるが、そこには秘密があった。。。

 ベタながらちゃんとつくってあって子どもが安心して見れるドラえもん映画。のび太の精神年齢が高くて違和感ある
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放送不可能(2023年製作の映画)

1.2

 田原総一朗と小泉純一郎元総理が対談。

 この二人の対談なのに原発廃止一個の話しかしないというもったいなさ。しかも対談として何の対立軸もなく、新しい情報もないので、全くのムダな時間だった。
 これは
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.3

 水上勉の『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』を元にしたドラマ映画。長野の山奥に住む小説家の1年を描く。

 四季折々の山や畑から採ったものを食べる。なるほど、確かにそれは土を食べてるかのようだ。採
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劇場版 にゃん旅鉄道(2022年製作の映画)

2.4

 会津鉄道の芦ノ牧温泉駅の猫駅長達の半ドキュメンタリー。

 最初と最後にアニメを入れて、歴代の猫駅長達の物語として演出。長過ぎず本編の邪魔にはならない。
 猫達の様子だけでなく、ドローンによると思わ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.9

 妻を亡くし世捨て人となってブタとトリュフを探していた元コック。大事にしていたブタを何者かに奪われた彼はブタを探しに町に出る。。。

 ブタを救う為に元コックが無双する話かと思ってたら全然違った。
 
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マーベラス(2021年製作の映画)

2.2

 90年代のベトナムで殺し屋に拾われて育った少女は立派な殺し屋に成長。父親代わりの殺し屋が殺された復讐の為に彼女は再びベトナムへ。

 主演のマギー・Qと渋いベテラン俳優二人で魅せる映画。決して悪い映
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アクセル・フォール(2021年製作の映画)

1.7

 エレベーターに閉じ込められた女性。エレベーターは何者かの手によって自由に落下させられる。

 脱出系の映画と見せかけて、主人公が超能力に目覚めることで解決という何ともチグハグな映画。しかもエレベータ
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カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.8

 香港映画のスタントマン達の証言からその歴史を振り返る。

 香港アクションの始まりは本土から逃れてきた京劇界だったとは驚いた。そこにブルース・リーという革命者が現れ、彼の死後も業界は成長し円熟期を迎
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日本統一外伝~山崎一門9~(2022年製作の映画)

2.8

 日本統一外伝。今回は怪談話?

 怪談にかこつけたコメディものと思わせて、後半は正義の任侠話へ。各キャラクターの魅力が出ていてファンアイテムとしては悪くない。
 しかし、山崎一門って外伝では完全に正
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ザ・ガーディアン(2021年製作の映画)

1.7

 崩壊寸前の家族の家にある物を奪おうと強盗団が入る。捕らわれた家族を救うべく戦うのは住み込みの庭師だった。

 主演のロバート・ブロンジーはチャールズ・ブロンソンのそっくりさん俳優。確かに存在感は抜群
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.4

 ファンタスティック・ビースト第三弾。
 ダンブルドアに率いられたスキャマンダー達は悪の魔術師グリンデルバルドと対決する。

 ジョニーデップが出られなくなり、エズラ・ミラーもやらかしてしまった作品。
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.4

 虐待されていた長年の友人マリコの自殺を知ったシノイは家族から遺骨を奪って逃げる。

 疾走感がメインの映画。そういった点で、永野芽郁はすごぶるいい。
 ただ、映画全体にそこまでの勢いはないかなぁ。。
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華麗なる賭け(1968年製作の映画)

2.4

 富豪がスリルを求めて銀行強盗を指示し雇われた男達が実行。保険屋の調査員の美女はこの富豪が怪しいと彼に近づくが。。。

 これはスティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイというとてつもないスターがい
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オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁(2019年製作の映画)

1.8

 エベレストの救助隊が中国インド間の平和を巡る陰謀に巻き込まれる。

 山岳アクションなのだが、その要と言えるCGが致命的にしょぼい。すごく不自然に見える。大作感のある作品としてつくっていてこれは致命
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大河への道(2022年製作の映画)

3.4

 伊能忠敬を大河ドラマにしようと大物脚本家を口説く市役所職員。脚本家は伊能の地図に心を動かされるが、伊能が地図の完成を前に亡くなっていることに気づき。。。

 途中から伊能忠敬の死を隠して地図を完成さ
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