yumikoさんの映画レビュー・感想・評価

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.5

過去作にくらべ、圧倒的にミステリー要素高めで、アクション&豪華キャストとくれば、そりゃあ、ヒットするわけだわ。
おまけにエンドロール後の衝撃といい、次作への布石といい、ここまでいただいてしまっていいん
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

2.5

12歳で恋に落ち、12年後にPC越しの再会を経てその12年後に逢瀬を果たす。
語られない年月を雄弁に語る二人の目の演技と佇まいが、埋められない距離を感じさせる。
アメリカ人になったノラ。
どこまでも韓
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

モノクロ、カラーと使い分けられる視点の変化と登場人物やセリフの多さになかなかついていけず、戸惑いながらもなんとか結末までたどり着く。
IMAXで見る大音量の核爆発(心情的なものも含めて)に心の奥底がえ
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.0

無免許の医師(?)が人工妊娠中絶を行うことの賛否はともかく、命に関わるほどの危機を会議のような場で、しかも男性ばかりの場で決められてしまう理不尽さが、ラストまで主人公との伴走を後押しする。
ともすれば
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.0

前作に比べて、ずいぶん見やすく、わかりやすくなった印象ながら、長尺は変わらず、途中で眠気が…
しかし、続きがかなり気になるラスト、もう少しポールの行く末を見守りたい気分。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.0

親兄弟に見捨てられ、犬小屋で育った少年が障害を得たまま大人になり…と聞けば、バッドマンのジョーカーやペンギンのように復讐心にさぞや取り憑かれたかと思いきや、主人公ダグラスは、かなりの変人ながら犬たちを>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

スパイ小説と現実がまさかの一致。
組織から命を狙われる主人公の未来はいかに…。とはすんなり行くまいとは思っていたが、まさかそうくるとは…の連続展開にあんぐり。
冒頭、007ばりのアクションシーンと終盤
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

雪に閉ざされた一軒家の屋根の下、見つかった夫の死体。
自殺か妻による殺害か、裁判が幕を開ける。
成功者の妻、うまく生きられない夫、視覚障害者の息子。機能しているとは言えない家庭の実態が裁判により明かさ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

SONY版スパイダーシリーズ?
わずかな未来が見える主人公。
その唐突な映像を瞬時にチャンスに変える能力に、むしろそっちが特殊能力かと思ってしまった。
説明不足を補う展開もなく、ヴィランの小物感、ペル
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.8

狂気の中を、泳ぎ、逃げ惑う3時間にぐったり。
現実なのか幻覚なのか、狭間があるのかないのかめまいが止まらない。
ボーの視点を通して見る、どこまでも狂っていて絶望しかない世界は、潔いぐらい救いが無く、や
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

原作未読ながら、野木脚本なら間違いないと鑑賞。
綾野剛の意外とイケてる歌声からの変顔と
劇中映画のチョイスが最高。
あのコワモテヤクザさんたちは、少年が大人になる通過儀礼を彩る妖精さんだったのか、とま
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.0

過去作のアップデートがミュージカルに…と思いきや、まったくの別物で軽く驚愕。
序盤から舞台劇を思わせるようなアングルと素晴らしい楽曲の数々と、社会にも家族に搾取されつくす主人公の人生のギャップに、なん
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

主役二人のイメージが原作とは違っていたので、没入できるか心配していたのが、冒頭二百三高地のいきなりクライマックスかと思うぐらいの迫力に一気に持っていかれる。
ちょっと大人のアシリパとキレイめ杉元。 こ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

ある天才外科医によって、自らの胎児の脳を移植された瀕死の自殺未遂女性。
大人の体に赤子の脳をもつベラの、アンバランスゆえのグロテスクさ。
そして、第一次反抗期の直後に訪れる性の目覚めへの違和感。
目覚
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.0

良くも悪くもウディ・アレン。
初老の男性小説家が、倦怠期の妻のお供でスペインの映画祭へ。
古い映画の夢や妄想を行きつ戻りつ、ひとときの恋に身をやつし、行き着く先は無常な現実。
所詮人生なんてこんなもん
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.5

国家滅亡なみの大災害に、ただ一棟だけ残ったマンション。
先が見えない中、暴徒と化する住民たち。
イ・ビョンホンの狂気を孕んだ目力と、正しくありたいのにも関わらず流されざるを得ないパク・ソジュンの絶望の
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

都会の片隅でひっそり生きる、公衆トイレ清掃員の無口な男性。
同じルーティンを繰り返しながら丁寧に生活するさまは修行僧のようで、多くは語られない彼が抱える背景が、劇中何度もリフレインされる木漏れ日のよう
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.0

無理やり展開も無茶な描写も、このアニメに限ってはすべて許されてしまう安定の面白さ。
この家族、最高です。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

海外版こっくりさん!
安易に霊を弄ぶと、たいへんなことになる展開はありがちだけど、メンヘラ主人公の媚びるような視線やSNSが人生のすべてな現代若者描写に、一歩間違えば簡単にそちら側に陥る可能性を感じ、
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

見終わってみれば、なんてことないわかりやすいストーリーなのに、なんでこんなに涙が出るんだろう。
知らない間に搾取され続ける毎日。
搾取されてることにさえ、気づかないまま、平穏を信じて生きる市井の人々。
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

この人が将来、ジョニデになるかどうかは置いといて、さわやかイケメンウォンカとすばらい歌唱に没入。
わかりやすいストーリーは子供にもわかりやすく、キラキラが降り注ぐ画面はIMAX が超おすすめ。
ウンパ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

アニメ化されるごとにマイルドになっていく鬼太郎の物語。
自分が幼い頃はモノクロで、夢でうなされるぐらい怖かった思い出があるが、本作は悍ましい倫理観を含め、少しだけ原点に返ったような。
鬼太郎パパのイケ
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.8

作品数が増えるごとにハードルも高くなるMCU作品。ドラマシリーズにマルチバースと広げに広げた大風呂敷が、作を追うごとに捩れ、ほつれて、こんがりがる。
そこに反比例するように、感じてしまうガッカリ感。
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.7

無名の路上ミュージシャンのサクセスストーリーにアイナ・ジ・エンドをキャスティングして、クライマックスのあの曲でぐわ〜って泣かせにかかるやつねって、ハンカチ片手にスタンバってた自分を殴ってやりたい。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

戦後間もない日本を襲う未知の巨大生物。
敗戦でゼロになった世界に降りかかる大災害。ゴジラの造形がハリウッド版を含む過去作一生々しく、下から見上げるアングルはその大きさと人の無力さをまざまざと思い知らせ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.0

人類を凌ぐ能力をもつAIとの戦闘を描く作品は数あれど、そのまま現代社会に置き換えてもおかしくないぐらい、人間クズやん!な作品。
50年後も今も、理解できないものは排除する選択しか持たない人類。
いつか
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ドミノ(2023年製作の映画)

2.7

インセプションやマトリックス的な大作を期待するも、そこまでは至らず。
しかし、短尺に凝縮された見せ場と結末のチープ感は逆にいさぎよく、続編が作られるなら次は何を見せてくれるか、ちょっと楽しみ。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.5

3時間半の長尺を、少しの中弛みもさせず、ラストまで一気に駆け抜ける、デニーロ、デカプリオ✖️スコセッシ節!
しかし、ラスト数分にあんぐり。
オセージ族の持つ富を乗っ取ろうとする白人たちの醜悪ぶりを、白
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.0

誰もが本当の自分を隠して生きている。
静かに流れる空気の奥底、それぞれの心の濁流がかいま見え、やるせない気持ちに。
それでもきっと、明日も生きて行くんだろうと想像するラストシーンの絶妙な距離感に少しだ
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.0

現在と過去が混じり合い、溶け合う一夜。
誰も彼もが浮き足立っていた時代、ひとりのピアニストが、迷い、苦しみ、諦め、気づき、そして抜け出す。
ジャズの調べが心地よい昭和の夜。
クリスタル・ケイさんの歌が
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