tkykさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.7

以前鑑賞して、大好きな作品になっていたが、改めて見返しても自分にとって最高な作品の一つであり、鑑賞後はスッキリした気持ちになれる良作である。
序盤の歌唱シーンに至るまでをグレタとダンの視点からそれぞれ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

今までの人生でここまで心を動かされ、抉られた映画は無いと断定できるほどに強烈な映画だった。こういう体験をするために映画を観ているんだと改めて感じた。

OPからいきなり何を表しているのだろうと思わせる
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.8

この映画を観ての第一印象は「変わった人達による変わった映画」である。それでいてこの映画が描いている事は誰にでも当てはまるのかもと思った。

冒頭からいきなりビデオカメラの映像で始まり、主人公の結末が示
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

クエンティン・タランティーノ作品は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」以来2作品目なのだがタランティーノ作品というのはタランティーノとはどういう人なのかを知らないと楽しめないという印象があ>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.0

ストーリーは去ることながら1985年から見た2015年がどんな感じなのかを見るのも面白かった。
1作目とクロスオーバーしながらも1作目以上に縦横無尽に時間と世界を行き来している点がパワーアップした面白
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

見終わった後の何ともスッキリしないモヤっとした感じがこの作品の魅力だと思う。このモヤッとした感じはまさに「エイミーは何を考えているのか?」という疑問から生じるものであるのは間違いない。
冒頭からそのこ
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

4.3

タイムループとラブストーリーを組み合わせた作品に最近観た「パームスプリングス」があるのでそれとの比較してみたが、パームスプリングス以上によく出来ていると思う。

個人的に良かった点はタイムループ内外の
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.4

以前から話題だったがオスカー受賞という事で早速観てみたが32分の短さでここまでメッセージのある作品になっているのは見事だった。
黒人差別がいかに理不尽なものか、その差別の原因そして黒人と白人の間の考え
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.8

宇多丸師匠曰く「ビンビンの映画」という事で見てみた。話はともかく画面と音楽の素晴らしさはまさにその通りだと思った。

最初の逃走のスマートさからいきなりカッコ良く、掴みとして十二分だった。そこからのO
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スプリー(2020年製作の映画)

2.7

この映画は「どっちつかずになってしまった映画」だと思う。SNSが引き起こす狂気を見せるのも、サイコスリラーの恐怖を見せるのもどちらも中途半端になった結果、印象に残るものがない映画になってしまった。>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.5

そもそもドキュメンタリーに点数をつけて良いものなのかと思っているが、本作はネットでの性虐待の残酷な実態を見せているため、必見の作品だと思う。ただ後述するある1点が引っかかったため、スコアを4.5にした>>続きを読む

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

結論から言うとストーリーは受け入れ難い点があったがモンスターを見るだけでも価値はまあまあある映画だった。

ストーリーの不満は主に2つある。1つ目はモンスターと人間の力関係の描写があまり納得できない点
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

コメディとゾンビ映画の程よいミックス具合が良かった。この映画では日常風景がコメディタッチで描かれている場面がある一方で、その後ろではただならぬ状況になりつつあることがさりげなく描かれていて、ゾンビが本>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ブラムハウスの作品ということで期待して見たが、やはりただのホラーにはとどまらないメッセージのこもった映画だった。

この映画は「無自覚の差別」をまざまざと見せつける映画だった。
前半は今まさに現実にあ
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.9

色んなところでオマージュされているのを見ているので名前だけは知っていたが、どんな話かは知らなかったので今回初めて視聴した。
感想としては、世界観の面白さと現実世界での日本の状況が見事にマッチしていて、
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

タイムループものということでどうしても最近見た「ハッピーデスデイ」と比較してしまった。結論から言えばストーリーはよくありそうな話な一方でタイムループの設定は興味深いと思った。

ストーリーのコメディ要
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画を自分なりに表すとすれば「今泉監督にとっての映画とは何かを表現した映画」だと思う。自分自身、今泉監督作品は「あの頃。」「愛がなんだ」しか見ていなかったが、どの三作品も実在する人々の日常を限りな>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.8

とにかく雨が降り続けて、暗い陰鬱なシーンが多く、途中で眠気に少し襲われたが、終盤につれて、不穏な空気が高まっていき、それが最高潮に達した時にはただならぬ映画を観たと感じた。

何よりもケヴィン・スペイ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

登場人物は皆まともじゃないように感じたが、長回しのリアルな会話シーンによって一人一人の「実際にいる感じ」が生まれていた。
まともじゃない人々同士でもその人間関係がはっきりと見えることで輝子は自分や自分
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0

「ハッピー・デス・デイ」に続けて鑑賞した。こちらも前作に劣らず面白かった。

冒頭のテスラの首振り人形がこの物語を暗示しているように、2作目はSFチックな話になっていた。
冒頭のテスラの人形の他に「イ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.2

「ザ・スイッチ」を見たついでに、クリストファー・ランドン監督の作品である「ハッピー・デス・デイ」を見返してみた。1年ほど前に見た作品だったが、もう一度見てもとても楽しめた。

とにかく、もう一度見ても
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「パラサイト」や「キングスマン」以降スプラッター系は若干トラウマになっていたので見るか迷っていたが、見て正解だった。
冒頭のゴア描写込みの宣伝動画で予習(笑)できたお陰で最後まで見れたんだと思う。
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.3

ストーリーは王道なのかもしれないが、クライムアクションとしては十二分な映画だった。
全年齢対象でありながら、ガンアクションがかなり充実していて、最初から最後まで興奮しっぱなしだった。
とにかく自分のツ
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サイコ(1960年製作の映画)

3.6

古典的名作と言われる所以が分かる映画だった。昔の映画であるため、今みると映像の物足りなさを感じる部分もあったが、それを補うのに十分な見事な演出だった。

個人的に印象的だったのは、警官に職質され、中古
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.1

スパイとしての頭のキレの良さや用意周到に作戦を遂行するところはスパイのカッコ良さを感じられる点だと思うが、その点ではこの映画は良かった。特に序盤のカーチェイスのくだりは冷静かつ大胆に行動するソロのスパ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

淡々とノマドの生活を描いた作品だった。物語に起伏があるような映画ではなかった上に、本日4本目の映画だった為、途中で眠くなった。

現在の、経済に価値を置いた社会から漂流し、自分独自の価値を見出そうとし
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

ストップモーションで多くの作業を1人で行って、こんな世界観を生み出せるのは凄まじいと思った。

人間界を最上位として、下に何層もの世界が存在する世界観はどこか現代社会の格差を皮肉っているようだった。
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.5

「午前十時の映画祭」で鑑賞。オープニングのスタッフロールは音楽が良く、ワクワクさせてくれるものだった。

Netflixで「ナルコス」というコロンビアの麻薬組織とアメリカの麻薬取締官の争いを描いたドラ
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.3

モンハンは「名前を知っている」程度だった上に評判的にストーリーにはあまり期待せずに見に行ったので、思いのほか楽しめた。

良かった点はモンスターがちゃんと怖かった点である。ゲーム内のモンスターがリアル
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.9

恥ずかしながら桐島未鑑賞だったので騙し絵の牙公開を機に鑑賞した。結論としてはまさに誰もが認める吉田大八監督の傑作だった。

舞台は高校でありながら描かれているのは、ある集団の中での人間関係の緊張だった
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アップグレード(2018年製作の映画)

5.0

リー・ワネルが好きになる傑作だった。透明人間の監督ということで見てみたら、透明人間以上の傑作でサイバーパンクの世界観満載だった。今すぐサイバーパンクのゲームを買いたくなり、販売中止になってるのが残念に>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まさにタイトルの意味が物語の根底にある映画だった。
一番初めのシーンに至るまでをヴァーバルの"喋り"を通して、知っていくわけだが、登場人物が多く、時系列も少し複雑なので混乱する場面もあったが、きちんと
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ミスト(2007年製作の映画)

3.8

モンスターパニック系の映画というよりも未知の非常事態に出くわした人間を描いた映画であり、その点で言うとコロナ禍の現在とすごくマッチしている。
色んな立場の人々の描き方は多少雑というか偏りすぎな印象だっ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品でまず1番に言いたいのはキャッチコピーのまずさがそのまま作品に影響を与えてしまっているのが残念だという事だ。
「全員騙し合いバトル」というキャッチコピーに期待して、どんでん返しを期待する人も多
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透明人間(2019年製作の映画)

4.4

まさに画角と音楽で緊迫感を表現した傑作だった。
序盤から徹底して人物を真ん中に配置させる事で、人物が片方に配置されたり、人が映っていなかったりする場面でも強烈な違和感やそこに透明人間がいるかもという恐
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

この映画は映像の美しさに加えて、音の素晴らしさが際立っている。
場面には映っていないものの音が聞こえることで映画内のシーンがどの場所なのかを際立たせている。特に水の音は家族が何もない田舎の大自然で暮ら
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