tkykさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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ハードコア(2015年製作の映画)

3.9

他の人が言う通り、まさにFPSを映画にしたような作品なので脚本や世界観の粗さがあるもののそれを上回るほどの興奮を与えてくれる作品だった。
とにかく豪快なアクションとゴア描写が最高なのはもちろんのこと、
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.5

とにかく90分間ラッセル・クロウの凶暴なサイコパスを楽しむという一点においてのみ楽しめた。
この映画は心を広く持つことよりも防犯を徹底することの大事さを教えてくれるとも受け取れるほど、ツッコミたくなる
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ディザスター映画だと思って観たら意外と人間ドラマが多く、やや物足りなさを感じた。ただよく良く考えれば隕石落下だけで2時間もたせるのは難しいと思うので人間ドラマの比重が大きくなるのも宜なるかなと思った。>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.9

ガイ・リッチー作品という事で絵面のかっこよさは相変わらずだった。ミッキーのマフィアとしての用意周到さと冷酷さはマシュー・マコノヒーだからこそ体現できたものだったし、それだけでなく愛妻家という冷酷なだけ>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.0

本作は「シックスセンス」宜しくどんでん返しが肝の作品の様だが、それがちゃんと意味のあるものだったし、かなり恐怖を覚えるものだったのでとても良かった。
ただ単に恐怖が一気に爆発して終わると言うよりはそれ
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ファーザー(2020年製作の映画)

5.0

本作は人物描写や画面構成が良いのはもちろん、映画における「見る/見られる」関係性とそれによる語り口について考えさせられた点でも傑作だった。

本作はアンソニーの認知症の世界を観客が追体験するような作り
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.9

映画において「いかに見せるか」は観客も気にしているだろうが本作は「いかに聞かせるか」をすごく感じたし、それが演出上でとても良い効果を果たしていた。ここまで一つ一つの物音に注意深くなってハラハラした経験>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.4

ブラムハウス作品という事で期待したものの怖くない上にあまり面白くなかった。しかしキャストの魅力は十分に伝わってきた。ジェームズ・マカヴォイの怪演はもちろんヘイリー・ル・リチャードソンやアニャ・テイラー>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.7

バカリズム脚本という事で初めて劇場作品を観てみた。全体の感想としては「要らない部分があったがバカリズム的世界観とビジュアルを楽しむ分には良くできた作品」だった。

バカリズムのコントはYouTubeで
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.0

本作は終盤までは良さそうな雰囲気がありながら、最後の展開のせいで台無しになった感があり、一言でまとめるならば「土台のせいで全てが台無しになった作品」と言える。

本作の長回し演出や地続きな場面転換は6
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

黒人差別とそれに立ち向かう人々を扱っているが、その時代性故に女性やLGBTに対する差別は相変わらず残っている事が描かれているのが印象的だった。
その差別というのは黒人差別をするKKK側で特に描かれてい
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.7

ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウのバディ感は良かったし、ホリー役のアンガーリー・ライスもませてはいるが子供っぽさも残っている感じはとても愛らしかった。やけに転落しまくっているのが印象的だった。

グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.7

序盤のカウンセリングのシーンが特に良かった。あの場面の、静かさから急にコニーが現れた時の騒々しさが対比的であり、コニーにとってのニックの存在がいかに大切かをよく表していた。
それ以降の銀行強盗までは良
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コラテラル(2004年製作の映画)

3.7

話は複雑ではなかったので飽きずに最後まで観れた。実際都合いい部分が何個かあったのが引っかかったがそれも主人公が偶然巻き込まれた人物である事を考えると多少納得出来る。
トム・クルーズとジェイミー・フォッ
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は何もかも中途半端で褒められる部分が少なかった。

1つ目の不満点は人物背景の描き方だった。やたらと主人公と夫のいちゃつきシーンを見せられるがそこから彼女の背景が描かれているようには見えなかっ
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

この映画は「アメリカの正義の現実」をクリス・カイルという人物を通して描いた傑作だと思う。ワンショットたりともつまらない部分が無く、特にあるワンシーンはこの1ショットだけで「7億点!」と言いたくなる程だ>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.7

観るものを決められなくて何となく観てみたが、それなりには面白かった。ただMARVELの作品である以上、一定の水準の面白さは確保されているが、それ以上の面白さは無かった。
確かにヴェノムの迫力はあったが
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画は特段気になる所がある訳では無いが、かと言って映画的に好きな部分があるとも言い難いため、評価しにくい作品だった。話の流れ的に同じタイムリミットサスペンスの「リミット」にブラックミラーの「シロク>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.3

原作未読の立場からするとこの映画は本当は7億点あげたいほどの大傑作だった。特に前半は飛び抜けて素晴らしく、前半だけで満点以上のスコアを叩き出している。

前半部分は負け犬同然の英雄の平穏で惨めな日常が
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ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

4.5

大学で自然科学を学んだ端くれとして、この映画を観て身につまされる思いになった。自分自身の事としてだけでなく、今の日本の事としても考えさせられた。

冒頭から地球平面説の第一人者であるマークが平面説の根
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

公開時以来2度目の鑑賞。4.7のスコアの内、4.6は松岡茉優の演技、残りは脚本への評価と言うぐらいに松岡茉優という役者の神がかり的な好演が光る作品だった。

とにかく彼女でなければ演じられないとも思え
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.9

本作は洒落た雰囲気から一気に狂気が出現する点が良かった。
この狂気は個人的なものと言うよりは、一昔前なら当たり前にされがちな「男の強さ」に由来するもののように思う。とにかく劇中の多くの男性は女性に対し
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.5

恥ずかしながら株関連の知識がほとんど無いので登場人物達の会話について行くことはほとんど出来なかった。一応専門用語の解説はしてくれるが、それでも何をしているのか理解出来なかったし、つくり手側も専門知識が>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

とにかく「金!SEX!ドラッグ!」のオンパレードのぶっ飛び映画だった。金を会社の内外構わず湯水の如く使いまくる有様は凄まじかった。ベルフォート達のノリは自分には全く合わないノリであり、彼の会社はカルト>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.7

この映画を一言で評するなら「誰かに肩入れしない絶妙なバランスで人物を描いた点では良い映画」だと思う。
前半は「警察の怠慢に怒る被害者」と「保身に走る警察」という構造で話が進んでいたが、中盤からミルドレ
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画は「ストーリーの完成度」の面から言えば、あまり評価は高くないかもしれないが、それを補って余りあるほどのアイデアの素晴らしさと、映画独自の表現の素晴らしさの2点において個人的には良い作品だった。>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.7

「ブルーバレンタイン」や「花束みたいな恋をした」系の映画という事で普通は自分の体験と重ね合わせながら観るのだろうが、如何せんそういう事に疎いので感情移入しかねる作品なのだと思う。
この映画を観ての第一
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

この映画の個人的に好きな所は観終わった後も登場人物に思いを馳せる程の余韻が残る構成と魅力的な女性キャストである。

複数の人物の話を並行して進めながら、映画内の時間軸は前後するため、登場人物の顛末を先
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

青春映画、シスターフッド映画としてかなりの傑作だった。とにかく脚本、演出、演技、キャスティング全てが素晴らしく、観終わった直後は「これを傑作と言わずして何を傑作と言うのか」と思う程だった。

素晴らし
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.9

この映画の特長として前半は洒落た演出、後半はブラックユーモアが挙げられる。
OPはレザボア・ドッグスのオマージュと取れる処女についての喋りと集団強盗でダイヤモンドを盗む下りで始まり、クレジットもレザボ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.7

個人的には麻薬戦争の映画としては傑作と言える映画だと思う。
「ナルコス」を観て麻薬戦争の過酷さを知ったが、その過酷さを2時間にまとめている点が素晴らしかった。

麻薬戦争と言えばCIAの超法規的行動に
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.6

見終わっての第一印象は「殺人鬼版ストレンジャーシングス」だった。良くも悪くもテクノサウンドのBGMがこの映画をストレンジャーシングス風味に仕立てていた。

音楽の使い方が良い部分と悪い部分の両方がある
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メメント(2000年製作の映画)

3.7

クリストファー・ノーラン監督作品は難解な印象があるが本作もかなり難解だった。
この難解さのせいで見終わってもあまりスッキリしないのが残念な点ではあるが、時間軸を前向性健忘を利用してかなり複雑にしながら
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めがね(2007年製作の映画)

1.9

この映画まさに「せいぜい一生やってろ!」と言いたくなる怪作で、「かもめ食堂」に続き、荻上ワールド全開で突っ走る映画だった。しかし後述する市川実日子の役の倫理観を疑うとんでもないセリフが見事にこの作品を>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.8

「はじまりのうた」で印象に残ったヘイリー・スタインフェルドの主演作ということで視聴した。話はストレートだったが、スタインフェルドの好演が見事に光る作品だった。

映画の雰囲気はどこか「ブックスマート」
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

2.0

宇多丸師匠の酷評の中でも傑作である「食堂かたつむり」や「レンタネコ」の評を聴いて、逆に観てみたいと思い、鑑賞した。
ゴリゴリにバイアスがかかっているとは分かりながらも、やはりこの映画は自分には合わない
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