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早稲田松竹 黒沢清特集2本立て1本目。交通事故による10年の昏睡から目を覚ました青年。自宅に居着いた謎のおじさん(役所広司)との奇妙な共同生活から始まる、居場所を探す魂の放浪。
安易な家族再生モノでは>>続きを読む
早稲田松竹 黒沢清特集2本立ての2本目。武田真治の髪型直角すぎる。台詞も説明もない奇妙なショットの連続。2時間引っ張れるほどの魅力は感じられず…。ショートの唯野未歩子は『恋する惑星』っぽくて良かった。>>続きを読む
久しぶりに生涯ベスト級の作品に出会えた。首元が×印に切り裂かれた連続殺人事件を追う限りなくヨッピーに近い役所広司が主人公のサスペンスで、『多重人格探偵サイコ』あたりを彷彿とさせる20世紀末の空気がくっ>>続きを読む
早稲田松竹で『CURE』と二本立ての2本目。前者の衝撃があまりにも凄すぎて、正直こちらの印象は薄かった。
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寝落ちして目覚めたら人形師(?)とリスカバトルしておでんで晩酌してた。『ツィゴイネルワイゼン』はしっかり起きてれば話の筋が解るけどこっちはかなり難解…。とはいえ芝居小屋崩壊&鬼灯の実で埋め尽くされるあ>>続きを読む
初っ端の唐突な🦀ズーム、なんかホン・サンスっぽくて笑ってしまった。藤田敏八の喋り方がイイ。ああいう声のトーンって最近聞かないから。
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Bunkamuraで観るのはちょっと違うかな、と思いワンスクリーンのミニシアターで。補助席まで満席。観客の集中力も半端ない。
芸能事務所が補助金目当てで計画したグランピング施設を巡るデベロッパーと村人>>続きを読む
目黒シネマ90's特集上映にて。堕ちても堕ちてもまだドン底には辿り着けない奈落の青春グラフィティ。やっぱこういうのは10代、20代のうちに観ないとあんまり効かないよな〜 プライマルスクリームやアンダー>>続きを読む
ポレポレ東中野にて小森監督と看護師/写真家の尾山直子氏のアフタートーク付きで鑑賞。
原発事故により避難を余儀なくされた人々が暮らす団地でひっそりと行われる一風変わった支援活動を追ったドキュメンタリー。>>続きを読む
1992年の女児殺害事件を巡るドキュメンタリー。事件から2週間経ってからの一瞬の目撃証言をきっかけに死刑になった人間がこの国にいるという事実を3時間かけて丁寧に解きほぐす。逮捕後も離婚せず夫の姓を名乗>>続きを読む
『すべて、至るところにある』から続けて鑑賞。作風は変わらず、こちらは画面のヒキの強さがないぶん余計にしんどかった…。アジア系の監督が東欧を舞台に映画を撮ったという物珍しさはある。
濱口竜介レコメンドってことで2本続けて鑑賞の1本目。バルカン半島で撮影した3部作の最終作らしい。
強烈なインパクトを放つ建造物や遺構を画面の中心に据える手法は『コロンバス』を思い出すものの、それ以外の>>続きを読む
思ってたよりあっさり終わった。70分。仕事帰りにサクッと観るのに丁度いいっすね。時系列シャッフルあんまり意味なくない?
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早稲田松竹にてとよた真帆のアフタートーク付きで鑑賞。死ぬほど荒療治の家族再生ムービー。夫は家庭を顧みずITベンチャーの社長業に全力投球、妻は娘を連れて出ていくが行く先々でもういないはずの両親の幻影(シ>>続きを読む
歯医者行って自分の担当が毛先遊ばせてたらかなり嫌だろうな〜
青山真治の晩年の作品。全体的に小粒で『HELPLESS』や『エリエリ〜』のような迸る才気を感じられない。今泉力哉みたいな設定のほんわか系かと>>続きを読む
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青山真治の北九州サーガ、『HELPLESS』と『ユリイカ』は2022年の追悼上映でセンチュリーシネマにて鑑賞済み。2024年、早稲田松竹でようやく完走。
冒頭、何言ってるのかほとんど聞き取れないイカつ>>続きを読む
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青山真治特集2本立て2本目。映画というより地上波ドラマっぽいケレン味たっぷりの演技にやや辟易。役所広司のドタバタ大活躍は水曜日のダウンタウンの「名探偵津田」を思い出す。
お受験対策で両親も泊まり込みっ>>続きを読む
2021年の特集上映で今池シネマテークにて初鑑賞。2024年、どうしてももう一度映画館で観たくて下高井戸シネマへ。
青い初期衝動を湛えたまま宙ぶらりんで何処へも辿り着けない蟻地獄ロードムービー。モーテ>>続きを読む
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チェンジリングババアとの奇妙な共同生活。引っ張った割にオチはカタルシス不足か。タルコフスキーばりの長回しでビニールハウス燃やしてほしかった。
壁にストリートスライダーズの曲名書いてあるハイスクール嫌すぎる。個室トイレの演出はカッコ良かった。
『二重のまち/交代地のうたを編む』との二本立て。青野文昭という現代美術家(とそれを手伝う妻)の創作過程を捉えたドキュメンタリー。浜辺に流れ着いた漂流物や瓦礫などを拾い集めて活動をしている。飄々としてお>>続きを読む
逡巡する語り手たちの眼差しと静かに震える声に引き込まれた。80分間、あっという間。生ではなく"raw"な語りの記録。
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犬迫真の寝ゲロに客席から悲鳴多数。出来は良いけどわざわざ映画館で観るタイプの作品でもないような。
シャンテの地下って初めて行ったけど、あのホビット専用座席は何?????字幕に頭被って何も見えないんだが>>続きを読む
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初日舞台挨拶回で鑑賞。多摩ニュータウンを舞台に3人の女性がそれぞれの一日を過ごす過程で、ちょっとだけすれ違ったりする。
録音・整音がズバ抜けて素晴らしい。行き交う人々の足音、風が通り過ぎたときの葉擦れ>>続きを読む
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濱口監督や三宅監督といった錚々たる面々が絶賛しており評判も良いので観てみたけど正直なところ過大評価では…。前半のミステリっぽい展開は全然ハラハラしないし退屈だった。最初の劇中劇、一生懸命名前覚えようと>>続きを読む
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終始「は???」という感じだったけどユダヤ教に関するアレコレを調べたら腑に落ちた。日本人が予備知識なしで観て面白がれる作品ではないかな。エンドロールとともに裁判の観客たちがゆっくりと席を立っていく演出>>続きを読む
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『哀れなるものたち』に合わせたリバイバル上映にて。以前コレと間違えて『ディアハンター』観に行きました。序盤はスティーブンとマーティンの関係性が謎めいてて、もしや隠し子?それとも男娼?って勘繰ってたけど>>続きを読む
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予備知識なしで観て正解。前作の『ケイコ 目を澄ませて』とは別ジャンルだが描いているテーマは変わらない。峻酷な、けれど決して捨てたもんじゃない世界との柔らかな折り合いの付け方とは。部屋での散髪シーン、ぎ>>続きを読む
去年のトリやんレトスペで見逃してたので早稲田松竹で。障害者のふりをして世の欺瞞を暴こうと奮闘する迷惑系シェアハウスの密着モキュメンタリー。アイデアは挑戦的ではあるが、それが映画としての面白さに貢献して>>続きを読む
うっすらとくすんだ部屋や衣装、多くを語らない役者たち。醸し出すオーラはとても現代を舞台とした映画とは思えないけれど、確かにカレンダーの日付は2024年だしラジオのニュースはロシアのウクライナ侵攻を報じ>>続きを読む
少女の眼から覗いた世界。冒頭、暗闇に徐々に光が射し込みベッドに横たわる少女の姿が顕になった瞬間のミニマルな美しさが最後まで持続する。音楽や詩を「映画のような」って表現することがあるけど、この作品はまさ>>続きを読む
2019年に早稲田松竹で『サクリファイス』との二本立てで観て以来。あの時は3/4くらい寝てたけど今回は渋谷クアトロの検尿ビールより小さいル・シネマのエスプレッソでずっと起きてた。
ストーリーは相変わら>>続きを読む
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娼館のチンポ型窓枠が最高すぎてそれだけで★5つつけたい気分。笑っていいのか倫理観を試されているのかよくわからない不謹慎ギャグを交えた全体的な雰囲気はトリアー(特に『ハウス・ジャック・ビルト』)に近くて>>続きを読む
初鑑賞。タランティーノは第1作目からすでにタランティーノだった。犬には犬なりの矜持がある。3時間くらいあるのかなーと思ったら潔くスパッと終わったのも良かった。