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すべての夜を思いだすのgrpcdのネタバレレビュー・内容・結末

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

初日舞台挨拶回で鑑賞。多摩ニュータウンを舞台に3人の女性がそれぞれの一日を過ごす過程で、ちょっとだけすれ違ったりする。
録音・整音がズバ抜けて素晴らしい。行き交う人々の足音、風が通り過ぎたときの葉擦れ、遠くへ走り去る自動車。今まで見落としてきた世界の豊かさを取り戻してくれる。
時間・場所への柔らかな眼差しは『眠る虫』を思い出す。そういえばあの映画も路線バスに乗っていたな。路線バスの中にしかない磁場みたいなものを感じる。
ただしこちらは本当に何も起こらないのでオチに期待すると肩透かしかも。ジョンのサンの音楽は素っ気ない物語をほんのちょっと味付けして映画らしくしてくれる。花火の写真をめくっていくシーンとチャリンコガールがに合わせて踊りはじめるシーンが良かった。
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