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リバー・オブ・グラスのgrpcdのレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
4.8
2021年の特集上映で今池シネマテークにて初鑑賞。2024年、どうしてももう一度映画館で観たくて下高井戸シネマへ。
青い初期衝動を湛えたまま宙ぶらりんで何処へも辿り着けない蟻地獄ロードムービー。モーテル、拳銃、レコード、果てなく続くまっすぐな国道。美男でも美女でもないふたりのさえない逃避行の行く末は…。この1本にケリー・ライカートのやりたいことが全部詰まってる。誰がなんと言おうと1stアルバムこそが最高傑作。RideやAmerican Footballみたいなモンですね。
エンドロールで流れるSammyの「Evergladed」。これまたとんでもない名曲。ヘロヘロ&ヨレヨレのギターに気怠いボーカル。そのくせ美メロ。クレジットで気づいたけどヨラテンゴのアイラ・カプランとはこの頃からの付き合いなのね。
下高井戸シネマは番号呼び出しの全自由席で、名古屋のシネマテークやシネマスコーレを思い出してちょっと懐かしくなった。また観たい。
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