えいがうるふさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

えいがうるふ

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.2

ものすごく生意気であり得ないほど無礼な主人公の少年にやや反感を感じつつ、話を追うほどになるほどこれは恐らく本人が一番生きづらいのだということが分かり、切なくなった。

そんな彼が一歩踏み出すきっかけに
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バイオハザード(2002年製作の映画)

3.5

ゲームは全く分からないので純粋に映画として鑑賞。CGやVFXの映像表現がちゃちいのは仕方ないとしても、思った以上に(シリーズ物前提として)しっかりした脚本で楽しめた。何よりミラの美しさが眼福なので個人>>続きを読む

メインストリーム(2021年製作の映画)

2.0

SNSを日常的に使ってはいるけれど、いわゆるインフルエンサーに憧れる気持ちがまるでない自分にとっては、その華やかさは夜の歓楽街のけばけばしいネオンサインと同じくただただ目に煩く鬱陶しいだけ。だからこそ>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

欧州制作のサスペンススリラーはアプローチや画作りにハリウッドのように分かりやすい「型」がないので、序盤はとっつきにくく感じることもあるが、ハマると実に愉しい。この作品は最初からすんなり入り込めてとても>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

あまりの巷の高評価に本音を言えない人の代わりに私が声を大にして言いましょう。
3時間、無駄にしたーーー!!

一言でいえば良くも悪くも村上春樹。
どこまでも生活感のない日常生活描写、やたらドライで気取
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.3

微妙にオカルトチックな演出があるものの、序盤はファッションデザイナーを夢見る田舎の少女が都会の荒波に揉まれつつも奮闘して夢を叶える話かな?という印象のまま分かりやすく話が進む。
主人公が可愛いがんばり
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.9

巷の評価は低いが自分にはかなり面白い作品だった。
途中で展開の予想がつく単純な話ながら、まさに今だからこその臨場感があり、画面に映る出演者たちの状況を割とリアルに想像できるだけに思いのほか怖くて変な笑
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サメストーカー リターンズ(2021年製作の映画)

2.5

こうなったら果たして3作目も臆面もなく全く同じストーリー展開のサメ無しB級スリラーなのでは?というヤバいもの見たさを抑えきれずまんまと鑑賞。そしてツッコミどころが多ければ多いほどむしろ期待通りと思って>>続きを読む

サメストーカー ビギニング(2017年製作の映画)

1.0

うっかり続編を先に観てしまったが、こっちが先だった。が、なんのことはない、役者が違うだけでどちらもほぼ同じ展開のB級スリラーだった。多分1週間もしたらどっちがどっちだか分からなくなりそう。

ちなみに
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サメストーカー(2020年製作の映画)

2.0

「・・・で、サメは??」
と何度も呟いてしまったぐらいサメが出てこない。サメコワではなく単なるヒトコワ。タイトル詐欺にも程がある。サメ映画ファンバカにしすぎ。(まんまと引っかかる自分)

ストーカーサ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

亮平怖いよ亮平・・・思えば私が鈴木亮平を役者として初めて認識したのは変態仮面だったのでその後どんな役をやってもそのイメージが抜けきれなかったのだが、さすがに一新された。ようするに彼はその役作りのための>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

見ごたえのある完成度の高い作品だとは思うが、自分にはその味わい以上にアクが強くて胸焼けがしたので二度目はいいかなという感じ。ガガはまさにはまり役だが個人的に全く共感できないキャラクターなので見ていて疲>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

うーん・・社会派作品なのかアートなのかヒューマンなのか、いずれにしてもテーマがブレブレな印象。

おそらくその印象を決定づけているのは終始視線が泳ぎ不安げで思想にも行動にも一貫性のない主人公のキャラク
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ファッションが教えてくれること(2009年製作の映画)

3.8

原題は'The September Issue"。多岐にわたるアナ・ウィンターの仕事の中からとりわけ重要な季節行事とも言える9月号の進行に焦点を絞ることで、彼女一流の仕事の流儀を垣間見せる内容と伝わる>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

言わずと知れたアン・ハサウェイの出世作。アナ・ウィンターのドキュメント「ファッションが教えてくれること」を観るため久々に再鑑賞。

マイ・フェア・レディよろしく芋娘がどんどん洗練されていく展開としては
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

5.0

冒頭から恐ろしく下品で言葉も汚い、描かれる情景はひたすらド底辺環境に生きる若者の生態そのものなので、もしやトレイン・スポッティング的な作品?だとしたらアメリカ文化圏のそれはあまり好きではないかも・・な>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤がやたらサクサク進んでめっちゃ展開早!と思っていたらその後が延々とエグいので覚悟が必要。
要は全体のボリュームがとんでもないフルコースなので、うっかり前菜でお腹いっぱいになってしまう人はデザートど
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

4.7

あまりに淡々とした作風なので人によっては途中で寝落ちするかも知れないが、私は終始画面に惹きつけられ全く退屈しなかった。多分、この先何度も繰り返し観てしまう気がする、そしてその度に感想が変わりそうな不思>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんてことないボーイミーツガールだが、観る人によってはグッサリ刺さってトラウマになりそうな絶妙な視点が面白い。
やってることはどっちもどっちなので個人的には男女どちらにも感情移入できなかったが、実際こ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.2

世の中の色んな構造を暗喩しているような独特な設定。ワンシチュエーションながら絵的には細部まで拘りを感じさせる作り、それでいて謎が多く説明過多でないところが非常に好みだった。
ある意味、先日酷評してしま
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールに流れる映像が示唆するように、この作品のメインテーマは幼少時に米国で養子縁組を組んだものの、知らぬ間に市民権の無い不法滞在者となってしまった人々の苦境を訴える、というあたりなのだろう。その>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

オリジナル作はワンシチュエーションならではの設定の面白さが際立っていたものの、性懲り無く現れる二匹目のドジョウたちが尽く評判イマイチで、結局どれも観ていなかった。そこへ満を持しての邦画リメイクとくれば>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

フィクションのスパイ物のような派手さはないが、重厚で地に足のついた展開とスリリングな演出はとても見応えがあり、面白かった。
主演陣、特にカンバーバッチの役作り、半端ない!!

免れない死が目前に迫る友
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CUT(2011年製作の映画)

2.0

噂に違わぬ珍作。
一本調子なアジテーションで、シネコンで消費される商業映画の堕落を嘆きつつ古きよき往年の名作をひたすら列挙して推しまくるという、もう青くて青くてお尻がむず痒くなるような分かりやすい意識
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シルミド/SILMIDO(2003年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

お、重い・・・。
この作品を観るまで知らなかった秘められた史実の重さがそのまま作品全編を支配している。
大義の名のものとに操られ、平然と非人道的な行為に走る人間の非業さ愚かさ狂気が赤裸々に描かれていた
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つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(2012年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

つやの一人勝ち。
決してぶれない阿部ちゃん演じる松生を除き、出てくる男性全てがただただ女性にだらしない薄っぺらい人間に見えて魅力がない。
大学教授の色気がヤバい?は?そういえばこういうのが大人の男の色
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

5.0

うっとりするほど美しく映像化された役者たちの立ち居振る舞いと街の風景、最高の音楽、なにより、呆れるほどガバガバなのにおさえるとこおさえてて進行に無駄がない恐ろしく秀逸な脚本。

とんでもない犯罪を堂々
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

言語学の教授が言葉を失っていくという皮肉。その絶望感の凄まじさは凡人の私にもそれなりに想像はできる。頭脳明晰な才女だったヒロインが徐々に自分を見失っていく様を見事に表していたジュリアン・ムーアの演技に>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.0

原題 ”King Richard" の通り、主役はあくまでも親父。
実話ベースで結果的にそのやり方が成功することを誰もが知っているからこそ冷静に観ていられるけれど、まあなんとも強引な親父ですわ。
ぶっ
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

4.5

これは痛快!
米国の大統領選挙の仕組みを完全に理解しているとは言えない自分でも、頭を抱えること無くすんなり楽しめた。ところどころ「えーと、スーパーPACって何だっけ?」など、途中で専門用語を調べる必要
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

フォロワーさんの評価が高いのでつい期待してしまったが、残念ながら自分には合わなかったパターン。

知らない役者さんばかりでどんなもんかと思ったら皆さん演技派。中でも白眉は主人公の娘を演じた新津ちせさん
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

内戦のさなかのカーチェイス、銃撃戦の凄まじい迫力!ハリウッド映画並みのスケールと臨場感にひたすら圧倒された。
もちろん役者陣の演技も素晴らしかったが、何より実話をベースにドラマとしての骨太さをしっかり
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

2.8

決して鑑賞作品をキャストの見た目だけで選んでいるわけではないのだが、これほどキャストのルックスが尽く自分の好みから外れている作品も珍しかった。あーあ、どうしてこうも私が苦手なタイプの顔ばかり出てくるの>>続きを読む

贖罪(2012年製作の映画)

3.8

生霊と化した女にかけられた呪いの言葉の呪縛で狂わされた罪なき少女たちの受難の人生を追っていくという内容なので、とにかくめくってもめくっても延々と続く陰鬱&胸糞なエピソードにこっちまで鬱々としてくる。と>>続きを読む

ベニシアさんの四季の庭(2013年製作の映画)

3.7

大変失礼ながらベニシア女史のことはNHKで見かける上品なハーブ庭師おばさん、ぐらいの認識しかなかったのだが、あのそこはかとないあの気品は由緒正しい出自ならではのものと知って納得。ところが、ひたすら穏や>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

予告編から想像していた内容より10倍は面白かった。登場人物それぞれのキャラが立ってて目が離せない面白さだった。カメラワーク・音楽も秀逸!

主演のR.パイクの清々しいほどの悪女っぷりが見どころなのはも
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