えいがうるふさんの映画レビュー・感想・評価 - 39ページ目

えいがうるふ

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小さな巨人(1970年製作の映画)

3.6

大法螺吹きだがストーリーテリングに長けた爺が若き日の武勇伝を語るというドン・キホーテさながらのストーリーで、想像以上に色んな要素の詰まった映画だった。若いホフマンがなんともキュートで、その類まれな演技>>続きを読む

HK 変態仮面(2013年製作の映画)

4.0

泣きたくなるほど下らない。凄まじく下品。
当然ながらこれに高得点をつける、或いは諸手を挙げて人に勧めるのはやはり非常に勇気がいる。
思わず主人公にならって、訊かれてもいないのに「でも私は変態じゃない!
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.2

一言で言うなら、予想以上に原作に忠実だった。
それでいて監督をはじめとする制作陣の原作への深いリスペクトがバートン一流のこだわりとなって作品中に満ちていて、双方のファンである私は始めから終わりまで感激
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バーバー(2001年製作の映画)

4.2

淡々とした日常が続く人生に一花いや一石を投じようと踏み出した主人公が陥る皮肉な末路。それこそ淡々と静かに展開する映像に退屈するかと思いきや、ラストまで一気に見てしまった。全然明るくもハッピーにもなれな>>続きを読む

クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

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アマゾンプライムのお勧めで出てきた見慣れぬ邦画のタイトルが妙に評価が高かったのでうっかり観てしまった。老眼なもので、タイトル画面の役者の顔すらよく見えないままだったので、ジャケ買いならぬレビュー数値買>>続きを読む

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.9

現代日本のお伽話に市原悦子の語りを持って来られたら仕方ない。
昔話を楽しむ子どものように、ひたすら素直に受け止めて泣くしかない。
ある意味ズルい。っつーか悔しいけど、悦子には敵わない。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

片田舎で起きた凄惨な事件、その被害者の母親が解決を求めて思い切った行動に出る。
娘を失った怒りと悲しみを胸に、卑劣な犯罪に対して物申す正義の母親に見えた主人公は、実は決して模範的な母親でも思慮深い人間
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.6

ギフテッドの子どもの才能を潰さず、その子なりの貴重な子供時代を過ごせるように配慮すること、かつ、将来につながる道を模索しつつまっすぐ育てること・・その困難さは、それこそ凡人の想像を超えるものだろうと思>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

やたらとエッジが立っているシガーのキャラクターに釘付け。モスとの対峙シーンより、一般人とのやりとりの様子に異常性が際だっていて怖かった。ヒリヒリするような緊張感の漂うシーンの連続の果てに訪れる、全然解>>続きを読む

天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.0

2Dにて映画館で鑑賞。
映像美を堪能できるという点ではジュネ監督らしいが、今回はターゲットがファミリー視聴者なのか、シニカルな毒気はほとんど感じられなかったのがやや残念。お子様と一緒でも安心^^。
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恋人たち(2015年製作の映画)

1.0

評価を下げて申し訳ないが、正直なところ、自分には合わなかった。巷の高評価と自分のそれに乖離を感じてネットで色んなレビューを読みまくってしまったほど。

それぞれに痛々しいものを背負いながら、一種の底辺
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チーム★アメリカ/ワールドポリス(2004年製作の映画)

2.0

人に勧められて前情報を知らずにうっかり観てしまった。
予算と手間暇をかけてひたすらお下劣と悪趣味を極めているという意味で突き抜けている作品。まさにクリエイターの才能の無駄遣い。
もう一度観たいとは決し
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ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

4.2

年季の入った名優ならではの演技。というかさすがに主演お二人ともお年を召されているので時々演技なのか素なのか分からずハラハラ。
最初から最後まで老境を迎えた大人のためのおとぎ話なのだが、舞台はアメリカだ
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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

3.9

ただの変人ではなく狂気と紙一重の天才的音楽の才能を持っているという主人公のキャラ設定が面白かった。お面の中で微笑んでいるいうフランクのとてつもない孤独を思い胸が痛んだ。まともな人間がほとんど出てこない>>続きを読む

初恋のきた道(1999年製作の映画)

4.0

イモ娘あふれる農村の中にあってチャン・ツィイだけが異様に垢抜けていて、掃き溜めに鶴、いや白鳥か!てな違和感はあるものの、自然の彩りが美しい農村の背景をもってくればあら不思議、完璧に絵になってる。この完>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジーにしない必要はあるが、リアリティを追求することにはあまり意味がないテーマ。実際には確実にもっと悲惨な事態になっただろうが、そっちをリアルに描いちゃうと、痛々しいだけのグロ動画になりかねない>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.8

追記:
ほぼ四半世紀を経て今大学生の子どもたちと久々に観てみたら、ウゲーとか言いつつ相当面白がっていた。終わった後も子ども同士で感想を言い合い、バカばっかじゃん!ベグビーはとくにヤバい!ユアンのカッコ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

分からなくても感じることは出来る。だから解説など読みまくって無理して理解しようとする必要はないと思う。理解できないからつまらないのではなく、理解できないからこそ無性に惹かれる、そういう映画だと思う。>>続きを読む

恋のためらい/フランキーとジョニー(1991年製作の映画)

5.0

あの、これぞハリウッド恋愛映画!な美しいキスシーンを観るたびに、「映画って、本当にいいものですねぇ・・・」と呟かずにはいられない。心理描写を考えたらバックに花火がドドーンと揚がってもいいようなシーンで>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

数々のジブリ作品を差し置いて、何だかんだ言って宮崎作品の中で一番繰り返し観ている作品。金ローでやるからか?そうかもしれない。でも、これほど飽き飽きするほど観てるのにやってるとついまた観ちゃう映画もそう>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

この作品の素晴らしさは主人公千尋と同じ年代の子供達が見てこそ分かるもの、と思っていたが、何度も観るうちに、いやいやこの滋味が分かるのはせめて30代以降だなと思い直した。

ジブリ作品で名作と言われるも
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二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

5.0

原作に思い入れがあるので採点甘いかも知れない。でも、その思い入れを少しも損なうことなく映像化されていたことに感激した。やっぱり文句なく素晴らしい作品だと思う。シニーズの演技もさすがだが、マルコビッチの>>続きを読む

ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

5.0

ボウイのビジュアル面に熱を上げていた若かりし公開当時、初めて一人で映画館へ行き、初めて2度続けて観た思い出の映画。全編CGの映画が珍しくなくなった今観ると、なんとも味わい深い着ぐるみ&手動パペットによ>>続きを読む

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

5.0

この作品に満点いれるのは勇気がいるが・・好きなモンは仕方ない。レオンももちろん良いけど、それで儲けた資金を投じてこんな悪趣味スレスレなB級SFを作っちゃうベッソンの心意気が好き。まさに大きいコドモの道>>続きを読む

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

5.0

思い入れが強すぎて色々溢れてきてしまう作品。映像も音楽も最高に美しい。言うまでもないが、男性の皆さん、この作品に感情移入しまくるような女とは覚悟しておつきあいを。

キッド(1921年製作の映画)

5.0

サイレント映画で人間の喜怒哀楽をここまで表現できることに感動。大好きなシーンは山ほどあるが、孤児院行きのトラックの荷台で声を限りに父を呼び、来ないと知って必死に神様に祈るジョンの姿に涙、涙。それにして>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.8

観終わった瞬間に、私のベストオブ阿部サダヲ決定。ええ、そりゃもう汚さに目を背けたくなるような絵も時々出てくるが、想定内。おまけに大好きな蒼井優がどうしようもなくゲスい馬鹿女を演っていて、やっぱり好き(>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.5

個人的には信仰が本当に人を救うのかという点は常々疑問なのだが、本作を観ていて救いはしないが強くはする、あるいは本人の持てる力を限界まで引き出すトリガーにはななり得るという気がした。鑑賞に体力を使う作品>>続きを読む

ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.0

人は都合よく記憶を書き換えるものとは言え、さすがに都合良すぎる。よく言われることだが、女性は上書きしちゃうので今が幸せならば昔の男など思い出しもしないが、なぜか男性は自分に都合良く書き換えたまま別名保>>続きを読む

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