ル・カレの原作は未読。非常に面白かった。
倦怠期の夫婦(ユアン&ナオミ・ハリス)が再び絆を深めるべくしてやって来たモロッコで、行きがかり上、ロシアの裏社会の男(ステラン・スカルスガルド)を助けることに>>続きを読む
メインとなる“お爺ちゃんは健忘症”というストーリーラインに気を取られているので、まさか終盤にそんな怒涛のオチが待っているはこれっぽっちも考えず、まんまと騙された。こんな復讐劇を成し遂げる人間には正に「>>続きを読む
「ウォーリアー」監督のギャヴィン・オコナーによる西部劇。
主人公ジェーン(ナタリー・ポートマン)には、何やら訳ありな過去がある。深傷を負って家に帰って来た夫を追い詰める一味(ボスがユアン・マクレガー)>>続きを読む
作品詳細に飛んだら「ラジー作品賞受賞」と燦然と輝いていたので笑ってしまった。
本作の監督は、なんとスポックに対抗意識を燃やしてかカーク艦長自らメガホンを握る!オープニングから「ヨセミテ国立公園でカッコ>>続きを読む
個人的に注目している俳優の初監督作ということで期待と不安の半々を抱きながらの鑑賞となったが、これが予想を遥かに上回る完成度で度肝を抜かれた。
この手のサスペンス/スリラーで監督デビューした俳優というと>>続きを読む
これが未公開とか、ちょっとあり得ないし信じられない。こうした重要作の取りこぼしから、もう五年も前に既に洋画斜陽の波はヒタヒタ押し寄せていたんだなぁと実感してしまった。
お話はベタである。崩壊してしまっ>>続きを読む
まさか「無能な年寄りどもにはこの国は任せておけない、私たち若い世代がなんとか変えないと」的なテーマで「シン・ゴジラ」と繋がるとは……
アリシア・ヴィカンダーは「リリーのすべて」でも「エクスマキナ」でも>>続きを読む
原作から重要な要素をオミットし、そこから改変された/新たに付け加えられた要素がことごとく滑っている。この監督と脚本家は、何か「退廃」を履き違えているのではなかろうか。
ABBAの「SOS」をポーティス>>続きを読む
ソワソワしながら公開初日に搭乗(こんなことは久し振り)。
今作からJJエイブラムスに変わりワイスピシリーズのジャスティン・リンにバトンタッチ。中盤のバイクアクションや、終盤の宇宙船チェイスの締め方に、>>続きを読む
最高!めちゃくちゃ面白かった。
ほとんど「未来人が過去にタイムスリップしたら…あるある」みたいなコント集になってるけど、座頭鯨を主軸に最後にはちゃんと泣かせる作りになっている。
バスの車内にて大音量で>>続きを読む
「死をかけてか!?」クリストファー・ロイドがクリンゴンの司令官:クルーゲというだけで御飯三杯ぐらいいける。84年なのでBTTFより前。この役で注目されなければドク役もなかったんじゃないだろうか。
「捕>>続きを読む
冒頭の、ウォータールー駅での、ガーディアン記者&ボーンvsCIAの攻防戦は、所謂スパイ映画を上書きした感があると思う。アクションシーンに関しては、トルコでの追跡では俳優(スタントマン)と一緒にカメラマ>>続きを読む
御涙頂戴の難病ものではあるが、監督のセンスが良いので二時間全く退屈しなかった。傑作。
ある意味で主役にエミリア・クラーク、相手役にサム・クラフリンをキャスティングできた時点で勝ちは見えていた気がするが>>続きを読む
4Kリマスター、178分版を午前十時の映画祭で鑑賞。
イーライ・ウォラックが墓場に着いて走り出し、メタリカがSEで使用している曲が流れ出した時の「ああ!やっとここまで来た!」という感慨。
例えばアメリカ南部ゲイターボウルでのコンサートを前に「私たちは馬鹿馬鹿しい人種隔離政策に反対する、観客席は人種で隔てたりしない」とアナウンスするバンドに頭を抱える“大人の”ブライアン・エプスタイン。彼>>続きを読む
JJエイブラムスによるリブート2作目。のっけからスターフリート本部が襲撃され士官の多くが死亡するなど、タイトル通り「ダーク」な幕開け。様々な謎や陰謀の臭いを振りまきつつ、ある人物がその名を明かすまで緊>>続きを読む
公開前のインタビューで西川美和本人が「自分で納得して家庭や子供を持たない選択をする人も増えているので、そういう人たちの映画を作らなければと思った」という趣旨のことを語っていて期待して観に行ったのだが、>>続きを読む
「…………カァァァァン!!!」
顔をブルース・リーばりにプルプルさせて怒りを表現したシャトナー先生に尽きる。
完全オリジナル作品(「スーパー8」)ではイマイチだが、リブートやシリーズ物ではその才覚を遺憾なく発揮する名アレンジャー:JJエイブラムスという監督の資質がよくわかる作品。
もう色んな所で既に言われては>>続きを読む
四作目前に復習。
導入であるインドパートが、なんというか「スカイフォール」のアヴァンタイトルでボンドが撃たれてからどっかのビーチで隠遁生活をしている、あの雰囲気に似ていて「おっ」と思った。マリーとの水>>続きを読む
例えば、親に嘘をつき、まだ陽も昇らない内にこっそり抜け出し旅に出る時、オレンジ色の水銀灯が眠った街を照らしている、あの叙情豊かなシーン。
例えば、何日も履き変えていない臭いパンツを木の枝に引っ掛けて嫌>>続きを読む
今回イーストウッドが槍玉にあげるのは「超実績社会」とか「規定厳守」といったことであり、問題の本質からどんどん話がズレていく辺りはやや異なるものの「ニュースの真相」と同じ問題提起がある。
回想シーン(と>>続きを読む
哲学的禅問答と、白樺派のような人間賛歌のマッシュアップ。そこに珠玉の短篇SFのようなオチをスパイスでまぶす、これぞSTという劇場長編第一作。
ダグラス・トランブル、ジョン・ダイクストラによるミニチュア>>続きを読む
結構面白かった気がするリメイク版「クレイジーズ」の監督ということで鑑賞。
魔女が人間と契約を交わして現代社会で共存している、という設定は、そのまま悪魔に変えると「コンスタンティン」(大好き)になると思>>続きを読む
一番最初の舞踏会でゾンビが侵入し、五姉妹がV字フォーメーションでズンズン歩いてきてゾンビを殺しまくるあたりで「あ、これは大丈夫そうだな」と思った。
当初はどうアダプテーションするんやろか?と訝しんだけ>>続きを読む
「〜とゾンビ」の予習として鑑賞。
ジョー・ライトという人はデビュー作である本作で文芸物をモダンな感覚で切り取り、更に「つぐない」ではマキューアン作品をこなし、ケレン味溢れる少女アサシン物「ハンナ」も悪>>続きを読む
長尺のコントを観せられているような気分になったが、まるでクリーチャーのような巨大キュウリとか緑のオナラとか、BFGより更に1.5倍ぐらいデカいジョックス的ないじめっ子の巨人九人衆とか、嫌いになれる要素>>続きを読む
とにかく父親役のギレルモ・フランセーヤの、顔色一つ変えないお芝居に尽きると思う。アルゼンチンのウド・キアーというか、その「貌」で画面を支配してしまう感じが凄い。
劇中、この親父が「(家業である)誘拐監>>続きを読む
佐藤泰志原作の映画としては三作目。原作は未読。
どうやら原作では聡(蒼井優)のキャラクターに若干の改変があるようで、確かにそのメンタル面でのあからさまな描写に若干モヤモヤした部分があったが、なんという>>続きを読む
「神父は告解を人に話すことができない」という決まりごとを利用したヒッチコック53年の監督作。ヌーヴェルヴァーグが盛んだった頃、フランスのファンの間では他の代表作を差し置き本作が絶大な支持を得ていたんだ>>続きを読む
予告を観ると物凄くつまんなそうだな、と思っていたけど、信頼筋が皆「あんな映画じゃない!超楽しいから!」と一様に口を揃え、公開から2週ぐらい経ってから監督がアレックス・プロヤスと知り、それでは観なければ>>続きを読む
監督のハニ・アブ・アサドによると「パラダイス・ナウ」「オマールの壁」に続いてのパレスチナ三部作という位置付けの作品らしい。といってもそれぞれ完全に独立した作品なので、この映画から観ても全く問題は無いけ>>続きを読む
この映画のことを知ったのは恐らく映画史百年の際の、スコセッシがホストのアメリカ篇で熱っぽく「例のボートのシーン」を語っていた時だと思う。
それから何年も経って、スティーヴ・エリクソンが「ゼロヴィル」で>>続きを読む
本作をきっかけに「ジュラシック・ワールド」の監督にピックアップされた映画という認識だったけど、オーブリー・プラザ関連で過去作を探るとまたこれに行き当たり、それなら観なくては!と鑑賞。
正直、こんなオフ>>続きを読む
ヴィオラ・デイヴィスが一番のbadassでヒロインはジェエル・キナマン、という映画だった。あとスタジオぴえろは「魔法少女エン☆ちゃんとれす」というスピンオフを作ってほしい。
デヴィッド・エアーという人>>続きを読む