無知Aさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

3.4

映画「クレヨンしんちゃん」ならではのユニークなアクションと忍者アクションの化学反応。そして、お馴染みのちょこっと下品だが、ついつい笑ってしまうギャグ要素が光った作品だった。とりわけ、個人的な感>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.3

正直、目新しさや意外な展開というものは無かったが、役者の個性が光った良作だった。映画と言うよりは、ドラマに近い内容だったと思う。

それにしても、賛否は分かれるが、バカリズムの脚本は面
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

今作ではYoutuberというテーマを中心に、大胆な物語が繰り広げられていたのだが、テーマと内容ともに秀逸な作品だった。今回はYouTuberが槍玉に挙げられていたが、作中の内容はどのような人>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

阪元裕吾監督の大人気作『ベイビーわるきゅーれ』の続編という事で、面白さは言わずもがなだった。前作同様に、主演の二人が、独自の雰囲気を醸し出しており、アクションとコメディの双方で非常に楽しめる作>>続きを読む

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.3

ハンガーゲームシリーズの第一作目として考えれば、二作目や三作目といった続編に興味が持てる良作だった。だが、単純にバトルロワイヤル系作品として、単体で見ると作り込みがやや甘いなと感じた。世界観は>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

化け物に、ゾンビや幽霊、悪魔や猛獣、どれもホラーの題材として強力だが、やはり人間も怖い。というのも、私たちは広いコミュニティの中で、いくつか最低限の共通ルールを持っているからこそ、普段恐怖心を>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

3.5

実話を元に作られた作品という事で、無駄な派手さはないが、程よい緊張感がある良作だった。ただ、感情移入が出来るかどうかで評価は大きく異なるように思う。確かに、主観的に命のかかった大作戦という意味>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

クリストファー・ノーラン監督の作品という事で、視認できる全要素のレベルが非常に高かった。また、内容はシンプルだが、複雑に見せる事で深みが感じられる同監督独自の脚本も素晴らしい。1のものを1とし>>続きを読む

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.2

人気漫画作品『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』の実写版と言う事で、大きな期待を胸に観賞。まず、率直な感想として、ゾン100は実写にはあまり向かないのかなと思う。確かに、主人>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.2

今作は、『この世界の片隅に』の完全版という事で、元の高い完成度に更なる磨きのかかった素晴らしい作品だった。今作で追加された場面のそれぞれが、内容の補足として上手く機能していた。前作を見ただけだ>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.0

正直、つっこみを入れようと思えば、無尽蔵につっこめる作品なのだが、話の流れや落とし所は面白かった。ただ、やはり演出のチープさが悪い意味で目立っているのも事実であり、いまいち盛り上がりには欠ける>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.5

本作は生存出来るまで同じ日を繰り返すループものという事で、徐々に謎が解けて事態が好転していく様子には、このジャンル特有の面白さがある。ただ、目新しさは今ひとつなかったように思う。結末には捻りが>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.6

今作を邦画の『凶悪』に似ていると言う人もいるが、本質は異なるように思う。私個人の見解としては、『凶悪』は誰もが持つ根源的な悪意や、凶暴性をより身近なものとして表現していた。その一方、本作ではシ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.7

佐藤二朗といえば、個人的にはギャグが多いイメージなのだが、今作では、いつもとのギャップが印象的だった。しかし、それ以上に清水尋也の怪演が光っていた。一見、無表情にも見えるが、眼での表現や、動作>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.6

藤井道人監督ならではの洗練された、ある意味美しい世界観で描かれる村の様相が、非常に魅力的だった。作中にて繰り広げられる惨劇や惨状を、絶妙な後味で、スタイリッシュに表現する監督の手腕は、やはり素>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

この作品を語る上で、評価すべき点はいくつもあるのだが、その中でも石原さとみの熱演が非常に印象的だった。いや、石原さとみの熱演というよりも、彼女のパフォーマンスを極限まで引き出した監督の手腕や演>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

3.9

子を守る力というのは、概ね愛情に満ちているが、時には想いの強さが身勝手な方向へと働いてしまうこともあるのだと、今作から感じた。気持ちの強さというのは、大変素晴らしいものだが、度を超えると恐ろし>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

今作は、サスペンスと東日本大震災に関する要素が組み合わさった作品という事で、テーマは非常に重厚なものとなっていた。震災を経て、決して拭えない深い悲しみが怒りが漂う作中。このシリアスな空気の中で>>続きを読む

トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.6

今作は強制収容所という場所ではなく、苛烈な環境によって、何色にも染ってしまう人の弱さや怖さを説いた作品だったように思う。ナチスが既に証明している事だが、今作を通じて、この世で最も危険で凶暴なの>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.7

前作のロマンス編と同様に、今作も二転三転する展開が魅力的な良作だった。ただ、話のスケール自体は、ややコンパクトなのもあり、迫力という点では物足りなさを感じた。しかしながら、伏線の数と質は流石と>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.7

続編の『新感染半島』を経て再鑑賞。結論から言うと、ゾンビ映画史上でも上位に位置する迫力とテンポの速さが目立った良作だと感じた。ただ、初めて見た時はそこまで思わなかったが、改めて見ると後半は強引>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.0

『CUBE』のリメイクを邦画の豪華俳優陣が演じたということで、期待値は限りなく高い作品だった。しかし、いざ蓋を開けてみれば、お世辞にも面白いといえる内容ではなかった。確かに、リメイクということ>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.9

鹿野靖明さんの実話が映像化された作品という事で、強く心を打たれた。主人公が過ごす闘病生活の中に、学ぶ要素が多くある作品だったように思う。幸せとは、夢とは、漠然としてはいるが、様々な疑問に対する>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.3

本作を一つの作品として単体で見れば、すごくとまでは言えないが、面白いと思う。しかし、どうしても前作と比較すれば、盛り上がりに欠ける印象を受けた。閉鎖的な空間で繰り広げられる圧倒的物量によるド迫>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.6

阪元監督の作品と聞けば、それだけでも納得のいく作品だった。やはり、このようなぶっ飛んだ内容は、阪元監督にしか出せない味だと思うばかりである。世の多くが右を行くなら、敢えて左を行くと言わんばかり>>続きを読む

ノイズ(2022年製作の映画)

3.2

村が舞台ということもあり、登場人物の距離感や、コミュニティが持つ独自の閉鎖感が、作品の雰囲気を良い具合に作り上げていた。ただ、あくまでも雰囲気が良いというレベルに留まってしまっているようには感>>続きを読む

アフタースクール(2008年製作の映画)

3.5

どんでん返しの魅力がある作品ということで、物語の展開やテンポは、やはり素晴らしかった。大泉洋の底が読めない雰囲気や、佐々木蔵之介や堺雅人の存在感は流石といったところか。とはいえ、佐々木蔵之介だ>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

何か心を強く打つ要素や、頭から離れない重厚なテーマは見受けられない。しかし、それでも面白いと感じられる作品だった。おそらく、話の内容というよりも、脚本や演技、流れそのもののレベルが作品の質を高>>続きを読む

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.8

今作は、老後の金銭面や、これにおける不安を話の軸に、コメディとしての面白さもさることながら、しっかりとした解答が用意された作品だった。老後の豊かな生活とは、貯蓄だけで決まる訳ではなく、寧ろ、そ>>続きを読む

キネマの神様(2021年製作の映画)

3.3

内容だけで言えば、想像を超えたものや目新しさはなかった。だが、新鮮味を除いて、非常に魅力的な作品だったように思う。菅田将暉はもちろんの事、沢田研二の演技が光っていた。

正直、人物形象
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.2

しっかりとした主題を含んだミュージカルとして、形自体は良かった。ただ、肝心の曲が賛否の分かれ目となっているように思う。作品の新鮮味を重視し、異彩さを強調し過ぎた結果が、今作の評価となった。>>続きを読む

犬部!(2021年製作の映画)

3.5

保護犬や猫の増加を含め、動物を取り巻く環境や、飼い主の責任感が問題となっている今日。今作は問題提起として、非常に分かりやすいだけでなく、胸を打つ場面も各所に存在する作品だった。正直な所、非日常>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.8

今作は、若者が持つ創造力や行動力の素晴らしさと、危うさの双方が描かれた作品だった。物語を完全なハッピーエンドとはせず、幾分かの後味の悪さを残している点に魅力を感じた。簡潔にまとめると、「えっ、>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

3.5

『DEATHNOTE』でその名を世界へと広めた大場つぐみ×小畑健、その手腕は非常に素晴らしく、原作は文句なしの内容だった。さて、ではその実写化となると、どうだろうか。私個人としては、カット部分>>続きを読む

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ(2009年製作の映画)

3.4

ルールはいたってシンプルなものの、ゲーム中の駆け引きが非常に深く、魅力的な作品だった。本編のドラマシリーズに引き続いて、主人公の真面目さが良くも悪くも光っていた。個人的には、あまり好感が持てな>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

3.4

以前、本作を見た時は、前後半のギャップや個性豊かな登場人物が魅力的だった。ただ、『ベイビーわるきゅーれ』を見てから、再び本作を見ると、コメディ要素はジャンル的に別として、ややアクション要素が物>>続きを読む