映画「クレヨンしんちゃん」ならではのユニークなアクションと忍者アクションの化学反応。そして、お馴染みのちょこっと下品だが、ついつい笑ってしまうギャグ要素が光った作品だった。とりわけ、個人的な感想だが、アクションパートはシリーズ中でも上位層の面白さだった。
さて、今作の「クレヨンしんちゃん」は、橋本昌和監督だったが、やはり家族という部分がエモーショナルに強調されていた。これは、前作でも大好評だったが、この手の表現においては、同監督の手腕が存分に発揮されるように思う。橋本監督といえば、内容が誰にとっても分かりやすく、メッセージがハッキリとしている点が魅力的だが、このストレートな家族愛の物語と要素は、見事にマッチしていると思う。
ただ、やはり万人受けの作品だからか、個人的には、もう一人の高橋渉監督と比べて、やや淡白に感じる。やはり、同じクレしんでも、監督が変われば、大きくテイストが変わってくる。だからこそ、このシリーズは毎回新鮮なのかなと思う。
(内訳)
面白さ 3.4
学び 3.6
構造 3.3