無知Aさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

3.5

大人気マンガ『賭博黙示録カイジ』の劇場版第二弾。一作目も魅力的だったが、今作はさらにパワーアップしていたように思う。今作は、前作と比べても、さらにオリジナル要素が非常に強いので、新規の観客だけ>>続きを読む

タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.4

結局、自由というものは、ある程度の制約があって初めて確認できるものだと思う。また、不幸というのも、幸せを知っているからこそ、知ることが出来るものだと思う。三人の若者は、社会を知って、自身を知る>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.8

今作は、コメディ作品だが、笑いの要素は勿論の事、強盗という出来事からは、中々想像のつかない温かみを感じる作品だった。キャストについても、『バットマン』でお馴染みのマイケル・ケインとモーガン・フ>>続きを読む

スパイダーウィックの謎(2008年製作の映画)

3.3

今作は、子ども達が力を合わせて悪者を倒すと同時に、大きな成長を遂げるという、まさに王道な内容だった。正直、ファンタジーとしては、敵の倒し方を除いて、話の規模的にも物足りなく感じたが、全体的に安>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.6

ドキュメンタリー風の映画という事で、派手さには欠けるものの、国岡をはじめとした登場人物達のキャラクター性や、各所に散りばめられた細かなギャグの数々が魅力的な作品だった。内容は、殺し屋に密着取材>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

今作は、ゾンビ映画の皮を被っていたが、その実、死んでも尚治らない物質主義を揶揄した、社会風刺作品だった。コロナ禍の中で公開された作品という事で、物質主義による社会の崩壊と、精神主義にだけ訪れる>>続きを読む

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.4

もはや、邦画の域を超えたハイレベルなアクションだけでなく、邦画コメディならではのギャグ要素がふんだんに使われた良作だった。ストーリー自体は、前作同様に、良くも悪くも単純なのだが、前述の要素は前>>続きを読む

スロータージャップ(2017年製作の映画)

3.8

無秩序で、倫理観なんて完全無視の暴力映画、これこそ阪元監督作品だと声を大にして言える作品だった。話の展開は勿論、人物形象や世界観といった設定全てが、カオスとなっていた。正直、好みは分かれると思>>続きを読む

ケース39(2009年製作の映画)

3.3

他の方々も仰るように、前半はリリーの不気味さが全面に出ていた為、程よい緊張感の作品だった。しかし、後半で一気にオカルト方面へ走り出した為に、前述の緊張感や底知れない恐怖感が消え、内容が素朴にな>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

やはり、阪元裕吾の作品だと、すぐに分かる具合に、今作もまた、他とは一線を画す内容だった。ただ、いつもとキャスティングが違うからか、同監督作品の中でも、ぶっ飛び要素が少なかった。これは普通の監督>>続きを読む

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.3

何事にも終わりや別れがあり、皆、今いる場所から巣立っていくものだが、今作もまた、そういった所がテーマとなっていた。作中にて、沢山の思い出が眠る場所が荒廃していく様には悲しみを覚える。だが、それ>>続きを読む

ラスト・シフト(2020年製作の映画)

3.5

やはり、中途半端は悪い結果しか生まない。そして、中途半端だと気づいた頃には、手遅れなんて事が殆どである。そうならない為にも、しっかりと覚悟して、生き方を選択し続ける必要がある。もし、それが出来>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

今作は、『佐々木、イン、マイン』をどこか彷彿とさせる青春ものだった。そして、話の難解さもまた同様だった。勿論、出来事を追うだけなら差程ぶっ飛んでいないので、見やすいとも言えるが、細かくみて行け>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.6

今作は前科者や被害者が社会で生きて行く為に必要となる、過去との決別という所に、照準が合わせられた作品だったように思う。ただ罪を償おうと、罪そのものを胸深くに刻みつけるだけではなく、少しずつでも>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.5

原作を読む前の取っ掛りとして鑑賞。はじめに結論として、流石人気作といえる面白さだったと言いたい。正直、タイムリープもので主人公が血まみれになりながらも、未来を変えるという内容だけなら、そう珍し>>続きを読む

プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.2

今作は、カーアクションではなく、バイクアクションという事で、自転車ならではの身軽さを活かした見せ場のある作品だった。話の内容だけで考えれば、正直微妙なのだが、この微妙という感想をも吹き飛ばす程>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.5

一人の人間に幾つもの人格が在る場合、それぞれに人権があり、尊重されるべきである。今作を見ていると、このような考えが頭をよぎる。しかし、大きな意味を考えれば、今作のメッセージは、それぞれの人生と>>続きを読む

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.8

家族とは一体どのような集まりなのか。そして、家族を作る意味とは。確かに、これを学術的に解いていけば、子孫の繁栄や経済力も答えとして上がるだろう。しかし、この難題を主観によって解くとすればどうだ>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.9

この作品は、内容に意外性や目立った独自性があるわけではない。しかし、普通に見える要素の一つ一つが高いクオリティで作られていると感じた。また、ラストの締めくくりもそうなのだが、ロケーションも美し>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.5

面白い。だが、納得が行くかどうかで問われれば、首を縦に触れない。確かに、今作では普通の感覚からは逸脱した、紛れもない天才にフォーカスが合わせられており、非常に魅力的だった。しかし、あまりに天才>>続きを読む

劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS(2015年製作の映画)

3.4

今作は、原作ファンだけでもなく、新規のファンにとっても、楽しめる内容だった。相変わらず、めちゃくちゃな効果を持つモンスターカードは健在だったが、それすらも跳ね返す主人公達の一手一手が魅力的な作>>続きを読む

トリック劇場版 ラストステージ(2013年製作の映画)

3.5

『TRICK』 の完結作という事で、シリーズの中でも、かなり面白い部類の内容となっていた。『TRICK』ならではのミステリー×マジックの融合は勿論の事、コメディ要素にも磨きがかかっていた。正直>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.1

とあるモーテルでの惨劇という事で、見るまでは、よくある設定のB級だと安易に予想してしまったが、蓋を開ければ、社会的要素も含んだ文句無しのA級作品だった。今作は、犯人が意外な人物という事を含めて>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.3

ストーリーは正直、目新しさや捻りが特に無いので、良くも悪くもなくといった感じだった。しかし、アクションシーンが思いの外、大迫力で魅力的だった事が、今作の良い点だと言える。また、ゴリラのジョージ>>続きを読む

斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

3.1

キャストが非常に豪華であり、原作もジャンプで人気だった作品なので、ベースがしっかりとしている作品だった。だが、そのベースを埋め尽くすかの如く、福田ワールドが良くも悪くも展開されているので、好み>>続きを読む

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル(2010年製作の映画)

3.5

個人的には、同シリーズの映画中、一二を争う完成度だと思う。お馴染みの名タッグによる漫才のレベルが高いという事は勿論、家賃話や男根ネタ、髪ネタに、意外なトリックと、お約束の火事場面。これでもかと>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

今作が『ジョン・ウィック』に似ていると、主張している方を多く見るが、話の方向性として、確かに似ていたように思う。しかし、音楽や話のまとまり具合については、『ジョン・ウィック』にも勝っているよう>>続きを読む

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME(2013年製作の映画)

3.6

P.A.WORKSのお仕事シリーズは、どれも面白いが、その中でも『花咲くいろは』は、主人公が十代という事もあって、一際フレッシュな作品だと思う。今シリーズは、年齢的にも若く未熟な主人公達が、仕>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.6

結局、人にやった事は、そのまま返ってくるという事なのだと思う。誰かに贈り物をすると、お返しが返ってくるのと同じで、人に何かをすれば、同じような事が返ってくると、今作では語られているように思う。>>続きを読む

トリック 劇場版2(2006年製作の映画)

3.1

やはり、コメディとしては非常に面白いのだが、マジック要素にあまり心が踊らなかった。決して、悪い訳では無いが、総合的に見ると微妙だと個人的には感じた。しかしながら、やはりTRICKはギャグ要素が>>続きを読む

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.7

今作を観て、青さは恥ではなく、尊さなのだと感じるばかりである。確かに、傍から見れば痛くて脆いが、彼らの目には、そうは映らないだろう。きっと、自分達が世界を変えているという感覚が、どこかにあるだ>>続きを読む

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.4

まさに武器人間、ガンズ・アキンボ、実にイカれた内容の作品だった。ある事件等をきっかけに、一人のオタクが一夜にして変貌を遂げるといったプロットは、そう珍しくない。だが、両手を武器として改造され、>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.7

個人的には、ここ最近見た中で最も掴みどころのない作品だった。今作は、ラストを含むいくつかの場面を除く、多くの場面で、重大な出来事が起こっていなかった。この手の作品は、非日常があって、その非日常>>続きを読む

トリック 劇場版(2002年製作の映画)

3.4

人気ドラマ『TRICK』の劇場版第一作目。シリーズお馴染みのギャグ要素と、魅力的な手品の数々は、20年経った今見ても、非常に面白い。やはり、仲間由紀恵と阿部寛の仲良しコンビによる掛け合いは、シ>>続きを読む

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.0

劇場版といえば、演出だけが派手になるも、中身がスッカスカという作品も多くある中、今作は劇場版となって、更に進化して帰ってきた。シリーズお馴染みの万策尽きた展開は勿論、個性派仲間の集結や、退屈し>>続きを読む

キャプテン(1981年製作の映画)

3.9

野球作品と言えば、熱血スポ根の『ダイヤのA』や『メジャー』、恋愛ありで青春要素満点のあだち充作品。最近とは言えないかもしれないが、平成以降、時代を代表する素晴らしい作品が世の中に多くでている。>>続きを読む