ピクサーによる1988年公開のショートムービー。ブリキのおもちゃの視点から、人間の赤ちゃんとの関係を描いた作品で、おそらくこれが「トイ・ストーリー」の原点。監督も同じくジョン・ラセターだ。
面白いの>>続きを読む
ピクサーのショートムービー、3本目。これも、後に「トイ・ストーリー」を手掛ける事になるジョン・ラセターが監督。自転車屋の半額コーナーに置かれた一輪車が主人公。
ストーリーがはっきり打ち出されるように>>続きを読む
ピクサーのショートムービー2本目。前作はルーカスフィルムで作られた物なので、正確に言えば、今作がピクサーのスタート地点になる。
登場するのは、まるで親子のような電気スタンド。命の無い物に躍動感を与え>>続きを読む
MCU作品も制覇したので、ディズニー・プラスを使用して、ピクサーの未鑑賞作品でも観ていこうか、と。
本作は後にピクサーを立ち上げる事になるスタッフが、ルーカスフィルム在籍時に作った1分間のショート・>>続きを読む
「スピルバーグの自伝的映画」という宣伝文句が若干の誤解を招いている。そこからイメージするスピルバーグの成長やサクセス・ストーリーは描かれず、彼が育った環境や、出会った人とのエピソードから、映画制作者と>>続きを読む
数時間毎に自分の人生が1年先の誕生日に進んでしまう男の話。
主人公は中年に差し掛かった男性。所謂働き盛りであるこの年代なら、誰でも時間の進み具合が速く感じたりするもので、本作の描き方も、SFのタイム>>続きを読む
オープニングでマーベル・ロゴと同時に、アイルランドのあの有名なクリスマス・ソングが流れてびっくり。ケヴィン・ベーコンが出演するという事前情報があったので、出オチ系のおふざけ映画かと思っていたら、クリス>>続きを読む
世界観や演出が魅力的。アフリカの自然と、対照的に導入されるハイテックな技術。その両者を黒人特有のラディカルなビジュアルとして昇華する手法は、前作以上の高みに達している。
今回は女性にスポットが当たる>>続きを読む
イギリスのBBCで放送されている刑事ドラマから派生した劇場作品らしいのだが、さすがBBC、緻密に練られた脚本で本当に良く出来ている。
主人公である刑事が、収監されるシーンから始まるというだけでもなか>>続きを読む
メキシコの映画を観るのは久しぶり。海外で銀行員として働く兄と、地元に残って暮らしている妹が、父親の葬式で再会。
価値観の違いから疎遠になっていた兄妹が、幼い頃の夢として書き残していた、バイクによるメ>>続きを読む
現代の政治情勢を無視した世界観について言いたいことは山ほどあるけど、自由の国アメリカという事で、今回は敢えて触れないでおく。
それにしても、映画の作り方が驚くほど古い。会話の情報量は少なく、台詞を発>>続きを読む
冒頭こそ何が何だか分からなかったけど、ウエストポーチのヌンチャク辺りで「あ、これ、探偵ナイトスクープのオカン案件を豪華にした奴やん」って気が付いて、そこからはもう夢中で楽しんだ。
背景にあるのは、母>>続きを読む
シリアスなストーリーとコミカルな演出が全く嚙み合っていなくて、どう楽しんだら良いのか最後まで分からなかった。
そもそも、僕がタイカ・ワイティティの、冷笑系というか、あまり愛を感じられない笑いのセンス>>続きを読む
3DCGアニメでここまでカメラ・アングルに魅了されたのは初めてかも。
中世っぽい世界観の中で、海の怪物と、それを退治するハンターの対決を描いているのだが、冒頭から船酔いしそうなほどの豪快なアングル。>>続きを読む
僕は音楽が好きなので、ミュージシャンが発するメッセージや生き様は、何を差し置いても音楽から感じ取りたいと考えている。2015年の「ストレイト・アウタ・コンプトン」辺りから目に見えて増えてきたミュージシ>>続きを読む
このキャスト、このキャッチーなポスターでありながら、恋愛要素無しという潔さ。
同じ事を言っている方が多いですが、僕も派遣社員のアニメーターの話だと思っていた。という程度に、アニメにはさほど詳しくない>>続きを読む
今では「ドクター・ストレンジ」役で有名だけど、ベネディクト・カンバーバッチと言えば、ポーカーフェイスに隠れた微妙な感情表現を得意とする、演技派俳優の代表格だった人。本作は冷戦時代に、ソ連でスパイ活動に>>続きを読む
「セッション」も「ラ・ラ・ランド」もそうだったが、デイミアン・チャゼル監督作品は、事象の明と暗の両面を鮮烈に描く。明の部分はとことん華やかなので、予告編等では見栄えが良いのだが、いざ全編を通して鑑賞す>>続きを読む
以前使っていた源氏名を名乗って弁当屋で働くちひろさんと、海辺の小さな町で暮らす住人達の触れ合いを描く。
監督は今泉力哉で、巧みな脚本で登場人物に個性を与えていく手法は今作でも健在。住人達は平凡な暮ら>>続きを読む
沖田修一監督作品。「おらおらでひとりいぐも」と「さかなのこ」(どちらも名作!)の間に公開されていたのだが、見逃していたもの。
社会の基準から少しはみ出している人達を、いつも愛情いっぱいに描く沖田映画>>続きを読む
舞台は2001年の中国。何をやらせても駄目で母親に苦労ばかりさせている女子高生が、母子で巻き込まれた交通事故をきっかけに、1981年にタイムスリップ。そこで結婚前の母親に出会い、豊かな未来が訪れるよう>>続きを読む
フランス映画と言えば、最近は人種問題を扱う社会派やブラックコメディばかり観ていたので、パリのお洒落な街並みを舞台にした本作に、何だか懐かしさを覚える。
主に登場するのはアラサーの女x3、男x1。登場>>続きを読む
口のきけない青年テインと、相棒のチャンボクは、殺し屋の下請け仕事である死体処理で生計を立てている。演じるのは「バーニング」のユ・アインと、「梨泰院クラス」の、というか長家の会長ことユ・ジェミョン。そん>>続きを読む
親戚から暴力を受けていた10歳の少女と、彼女を匿った事で誘拐犯として逮捕された19歳の青年の、15年に渡る物語。児童誘拐と小児性愛というデリケートな背景を持つ作品なので、やや身構えての鑑賞となった。>>続きを読む
1970年代のロサンゼルスを舞台にした、失敗とやり直しの物語。実在の人物も登場する中で、現実では起こり得ないような展開を見せる構成は、ラブストーリー版「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」と>>続きを読む
2018年に公開された日本映画の韓国リメイク。主人公の顔写真をロック画面にしたスマホに、彼女を取り巻く仕事や人間関係を示す通知バナーが次々と表示される冒頭のシーン。スマホが持ち主の分身になっている現代>>続きを読む
何度か言ったけど、僕は喧嘩を題材にした映画が大好きだ。日本ではどうしてもネガティヴな感情と見なされる喧嘩や「怒り」は、実は人間の中で最も正直な感情なのだと思う。そこにしっかり向き合うには優しさや寛容さ>>続きを読む
広大な砂漠から高く飛翔する冒頭のシーンは、手塚治虫のショートフィルム「ジャンピング」を彷彿とさせ、この時点で一気に作品の世界に吸い込まれる。
メキシコの著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作>>続きを読む
クリストファー・ノーランが制作した「ダークナイト トリロジー」3部作の完成度が高かった為、非常にハードルが高い状態での公開になった新リブート作「THE BATMAN」だが、多くの方が言っている通り、予>>続きを読む
本作の監督、ドミー・シーによる2018年の短編「バオ」を先に観ておくと、本作の理解が深まる(必須ではない)。共通するのは、人間の感情や成長を、人以外の形にして比喩的に見せる手法である。
「バオ」では>>続きを読む
日本では「名探偵と刃の館の秘密」の副題で劇場公開されたミステリー「ナイブズ・アウト」の続編が、Netflixオリジナル作品として登場。
前作と共通するのは、探偵役のダニエル・クレイグが、密室を舞台に>>続きを読む
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で開かれた“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。同作でその扉を開けたドクター・ストレンジを主人公に配した本作は、初期「スパイダーマン」3作を手掛けた>>続きを読む
原作はイギリスのロアルド・ダールによる児童文学「マチルダは小さな大天才」で、1996年にはアメリカで映画化。2011年にはイギリスでミュージカルにもなっている。今回は、ミュージカル版の映画化という事に>>続きを読む
韓国映画に通じるバイオレンス描写を持ちつつ、エンタメ性よりも辛辣な社会風刺を取り入れる事が多い台湾映画。元テレビのキャスターで現在は動画配信で報道に携わる男を主人公に据えた本作は、正にそのテイストがば>>続きを読む
幼い頃に家族を亡くした女性と、叔父の2人暮らし。酪農を生業とする2人の静かな生活を淡々と描いたデンマーク映画である。
音楽が少ないだけじゃなく、前半は台詞自体も殆どなく、ちょっとびっくりしてしまった>>続きを読む
第一次世界大戦で実際に西部戦線に参加して重傷を負った経験を持つドイツ人のエーリヒ・マリア・レマルクによる小説が原作。これまでに2回映像化されているが、どちらもアメリカ制作で、台詞も英語だった。Netf>>続きを読む