あーちさんの映画レビュー・感想・評価

あーち

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パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

3.7

別の世界にいた3人の女性たちが一人の男を介して時に交わり時に離れて日々を描くストーリー。ミュージカル映画はほとんど鑑賞経験がないため、そういった意味でも今回の鑑賞は期待していたが、前半はストーリーが掴>>続きを読む

信頼(2024年製作の映画)

3.8

一生を添い遂げる約束をした、「信頼」できる相手だからこそ打ち明けた秘密。しかし彼女に逃げられた男はその秘密が明かされる恐怖に脅えながら残りの半生を生きていくというストーリーラインのもと描かれた作品。妄>>続きを読む

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

3.6

演劇を習う若い女性という不安定な立場の彼女たちと、警察として潜入捜査を行う現実的な男の立場が入り乱れ、平和な日常がだんだんと崩されていくその様が見事に描かれていた。男が彼女らの領域へ土足で踏み込めば踏>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

4.0

まず、私はこの映画の柔らかい光の美しい演出に感動した。まるで2人のロマンチックな恋路を表現しているかのようだった。
女の子なら誰しも一度は妄想したことがあるだろう、憧れのアーティストとの恋人生活。この
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

同じルーティーンで朝を迎え、仕事をして、眠りにつく。同じ銭湯に行き、同じ飲み屋に行き、同じ本屋に行く。一見、平凡で代わり映えのない日常に見えるが、木漏れ日に同じものが1つとして無いように、一日として同>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.1

映画の終盤にかけて、登場人物の言動の伏線が回収されていくのが面白かった。
序盤のシーンでは、結婚式を目前として仲睦まじい幸せなカップルのようだが、職場の変化、隠された本心、知らなかった直近の趣味、表面
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

最初はただ物理を傾倒して愛する男だったはずのオッペンハイマーが、原子爆弾という兵器を作るまでに至る流れと、オッペンハイマーの葛藤が描かれている。私が1番印象に残っているのは、彼の原爆が遂に投下目前とな>>続きを読む

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.9

緻密に描かれた絵画を思わるような画角が多々あり、画の美しさだけでなく当時の煌びやかな貴族の服装や家具、調度品などの美しさも感じられた。ジャンヌが国王を魅了した理由は何か。身分的にいえば卑しい身分である>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.6

山本幡男という男が過酷な状況でも家族や仲間を愛し続け、妻との約束を守るためにただ「ダモイ」の日を待ち続けた嗚咽不可避なストーリーである。しかし、感動を巻き起こした奇跡として綺麗事だけで片付けることはで>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分は悪人だと自覚し、嘆く清水とそんな清水を心から愛し、「あなたは悪くない」とさとし続ける光代。自首しようとした清水を引き止めた光代なりの半ば自分勝手の愛は更に清水を傷つけ、逆にそれは清水への攻撃にな>>続きを読む

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