悪人のあーちのネタバレレビュー・内容・結末

自分は悪人だと自覚し、嘆く清水とそんな清水を心から愛し、｢あなたは悪くない｣とさとし続ける光代。自首しようとした清水を引き止めた光代なりの半ば自分勝手の愛は更に清水を傷つけ、逆にそれは清水への攻撃になってしまうところがなんとも皮肉らしい。ラストシーンでは、自らが悪人と証明するように光代の首を絞めるシーンは衝撃だった。
清水だけが悪人だったのか、人間それぞれ表の顔裏の顔があり、映画上ではそれぞれがそれぞれの相手にとっての『悪人』になっていたと感じた。