sayuriasamaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.9

もふもふも可愛さもパワーアップ!
都会で躍動しすぎな動物軍団

前作よりは人間に対する悪意あるいたずらは控えめも、悪者と組んでミッションをこなすピーターラビットと仲間たちの立ち回りは千両役者でした。特
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.5

もふもふに免じて大甘採点も、ピーターラビットを使った違う作品…?

公開当時、評判が芳しくなかったような気がして、ずっとスルーしていましたが、アマプラで発見したので、初鑑賞。
もふもふしているピーター
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

ウルトラマンシリーズのいいとこ取りと現代エッセンスが詰まった佳作
だけど、3夜連続ドラマにしたほうが面白い?

ウルトラQ・ウルトラマン・(キャプテンウルトラ)・ウルトラセブンのあたり、円谷プロ黄金期
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

4.5

なんにも考えずに、肩肘張らずに楽しめるエンターテイメント

これぞ!ハリウッド映画のエンタメ!満載のドタバタコメディ。ジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーが息ぴったりに魅せるコンビニネーション、そ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.1

マエストロ・モリコーネとモリコーネを知る人、淡々と振り返る。その丹念で丁寧な道のりはいつか巨匠と呼ばれる道のり。

ひたすら、静かに、作品と作曲の過程を振り返る。それを延々と繰りかえるのみ。なのに、片
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

4.0

アメリカのアイコニックな歌姫の人生をマイルドに追体験

私にとって、ホイットニーは特別な人でした。パワフルなだけではない、伸びやかな歌声と華やかなオーラ。映画『ボディーガード』も最高に楽しかった。そん
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.3

馬への情熱、人生への情熱

たまたま行ったブリティッシュパブにてチラシをもらい、「ウェールズの、しかも障害競馬の実話映画が封切られる!」と気が付き、早速年明け映画館に足を運びました。

過去にも馬映画
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エール!(2014年製作の映画)

4.5

フランスの田舎が感じられる、青春と家族

『コーダ』の方をみたので、エールも観てみました。どちらもいい作品ですね〜。どちらもいいですが、私はあえてフランスver.のほうが好みといいますかね。ミシェルサ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

音のない世界の家族と、歌で世界を開く少女の物語

本作ではcodaであるルビーの葛藤と家族の生き方、人間らしい交流が調和した、わかりやすく、かつ完成度の高い作品に思いました。

とくに、ろう者の家族と
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パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ(2018年製作の映画)

4.0

犬を突然飼うことになった女性の日々

タイトルにつられて鑑賞。パグ・アクチュアリーの邦題は上手いと思った。

ラブコメとしても、人生ものとしても中途半端な感じは否めなかったものの、やはりそこはパグのパ
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秋立ちぬ(1960年製作の映画)

4.8

こどもは、いつの時代も大人の事情に振り回される悲しさ。夏休みの生き生きとした子どもたちと、都会の持つ妖しさ。やさしい視点でありながら現実は辛い。そんなブラックなんだけど上品にまとまってるのが憎い。>>続きを読む

ボクは五才(1970年製作の映画)

3.8

高知から大阪天王寺までの旅。お父さんに会いたい情熱がすごかったけど、結構ストレスフルだった。左卜全&北林谷栄のじぃばぁコンビ派はいつもながら素晴らしい。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

あきらめない、純粋な気持ちの大きな一歩

ダウン症をもつ青年と、うらぶれた男の小さな冒険ストーリー。シャイアラブーフは良かった。登場人物の過去描写があまりなくて、もう少し詳しく知りたいなあと思ったが、
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今日もどこかで馬は生まれる(2019年製作の映画)

3.4

答えなき課題に向き合うひたむきさ

実はこれでも競馬ファンで、今年で10年目に突入します。
10年もかじりついていると、知っている馬の子供が走り始めていて、血のドラマを感じますが、一方、大レースではな
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大仏さまと子供たち(1952年製作の映画)

4.4

戦争孤児のしたたかさと、孤独と、慈愛のまなざし

蜂の巣シリーズ最終作。
戦争孤児が奈良を舞台に走り回って懸命に生きる。観光ガイドで日銭を稼ぎ、大仏様の膝で眠る夢を見ながら、生き別れた親を探す悲しみ。
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33号車応答なし(1955年製作の映画)

4.3

これぞジャパニーズ『ダイ・ハード』!ゆるいムードからすこしずつつながっていくパズルが分かったトキニぷちアハ体験

うん、一言でいえばジャパニーズダイ・ハードですよ。クリスマスの警官の災難。だけど、そこ
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トイレット部長(1961年製作の映画)

3.9

お手洗いあんまり関係ないみたい…けど、夫婦の生き方と若いカップルから見える人生とは

トイレット部長というから社長シリーズっぽいかと思ったがそうではなくて非常に深い夫婦漫才でした。お上品な下ネタ多めだ
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東京パラリンピック 愛と栄光の祭典(1965年製作の映画)

4.0

オリンピックの後のもう一つのスポーツの祭典から見える、社会の雰囲気

オリンピックのあと、初めてパラリンピックという名称が使われて開催された障がいを持つ人のための大会の記録。本大会では、車イスユーザー
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.8

早く走ることをどうしようもなく求める男たちのストーリー

久しぶりのスマッシュヒット。クリスチャンベールがかっこいい。マットデイモンが親しみやすいながら職人のオーラが漂う存在感。

ストーリーはフォー
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春の戯れ(1949年製作の映画)

3.7

結婚について考えさせられるなぁ…

『馬』併映。
ストーリー
船乗りになって西洋に行きたい正吉、そろそろ嫁入りの年になるお花。幼なじみで仲もよくこのまま夫婦になってもいいと考えているうちお花に越後屋の
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(1941年製作の映画)

4.3

自然の雄大さと素朴さと、馬の愛らしさ

1941年の作品。冒頭の東條大臣のお言葉に戦火の足音が聴こえてくること、せりが軍馬選定会なこと以外は東北の農家の娘が、愛情をもって馬を愛し、育てる話です。

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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.1

傷を抱えた人の痛みと心の交流と

お久しぶりです。新元号初の投稿です。
実はすごくいま忙しくなってしまい、映画どころではなくなってしまった…

ということで、今作はなんとか見に行けた作品です。

いや
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父ちゃんのポーが聞こえる(1971年製作の映画)

4.6

難病で余命いくばくもない少女の生きた証


小林桂樹特集にて。いやあ、泣けましたなあ。

本作品でも小林桂樹はよきお父さんを静かに熱演。彼はSLの機関士です。奥様に先立たれてしまい、長女の結婚を機に再
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遠い一本の道(1977年製作の映画)

4.3

国鉄に生きる家族の苦しみは全ての労働者の苦しみを代弁する。

シネマヴェーラの特集にて。今回は俳優が監督した作品のラインナップでした。その中から本作をチョイス。本当はもっと観たかった作品があったのです
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.3

「相手の立場にたって」という言葉が空虚に感じる音声劇

うーむ、すごく考えさせられるなあ。
電話をとった警官にも色々背景があるし、かけた方にもワケアリだし。

相手の立場を考えるとか、尊重するとかって
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白と黒(1963年製作の映画)

4.4

良心とは、真実とは

なんか随分放置してしまったレビューですみません。

本作は小林桂樹演じる検事が、とある殺人事件の捜査を通じて本当の良心を追求していく重厚なサスペンス。

犯行をついに自供、またそ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

凸凹コンビの苦難を秘めた爽やかな旅

珍しい映画館、珍しく初日に観ることができた本作。
黒人のピアニストドクターと白人(イタリア系)のトニーの演奏旅行を巡るロードムービー。音楽も素晴らしく、引き込まれ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.8

宇宙の静寂と、挑戦者の心の内と


宇宙ものはなるべくスクリーンで観るようにしてますがいかんせん評判がさっぱり聞こえてこない?本作。レビューを拝見しても今までの宇宙ものとは違うという声があって迷いまし
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君の名は 第一部(1953年製作の映画)

3.9

戦後の空気を垣間見る、悲恋の幕開けーー

神保町シネマで「君の名は」3部作連続上映会なるトライアスロン的な企画があったのですが、予定が合わず断念。ということでDVDです。

うーむ、かの有名な数寄屋橋
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他人の顔(1966年製作の映画)

4.8

顔を失った男のアイデンティティの再形成とその意味

草月流お花を習っていた先輩から「勅使河原宏の映画ぐらい観なさいよ」と言われたものの全然観る機会なし。と今回初めて観ることができました。

あらすじ:
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ゴメスの名はゴメス・流砂(1967年製作の映画)

3.8

香港で繰り広げられるスパイ合戦.. .

前回アニメをうん十年前にみた乱心レビューから戻って、少し前に観た映画レビューです。

あらすじ:砂漠の国でのビジネスを終えた坂本(仲代達矢)は旧友香取に会うた
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

4.0

懐かしのキャラが現代の新宿で躍動するワクワク感

今年に入って恐らく初めてシネコンに行きました(笑)最近名画座投稿ばかりでしたねえ。

さて、今回はこれまた10ン年ぶりに国産映画館でアニメを観たという
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新・三等重役(1959年製作の映画)

4.4

サラリーマンの悲哀と笑いと

ラピュタ阿佐ヶ谷小林桂樹特集にて。

社長代理の沢村は(森繁久彌)独身で、前社長夫人、宮口鶴子にことあるごとにお叱りを受ける一応の社長さんである。そして、これまたオールド
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その口紅が憎い(1965年製作の映画)

3.8

男のカッコつけここに極まり!というラブサスペンス?

ようやくヴェーラで観た作品のレビューが終わります。

あらすじ:しがない業界紙の社長倉本(内田良平)は羽田空港での偽ドル事件に興味をもつ。鍵を握る
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死の十字路(1956年製作の映画)

4.9

人々に降りかかる、少しの偶然から起こるサスペンスフルな悲劇

シネマヴェーラ渋谷の企画よりその2

いやー見応えある作品でした。本当に濃い!満足感が押し寄せてきます。白黒映画だけど。

ストーリー:商
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ラブ・ストーリーを君に(1988年製作の映画)

3.9

命いくばくもない少女と大人の入り口の青年の淡い思いの交流

ここのところのレビュー作品、このままだと白黒作品オンリーになりそうで何時代を生きてる?状態になりそうなのでここでカラー作品。先日まで国立フィ
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