アー君さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.5

だいぶ前にDVDを買って観たようなんだけど全然覚えてなくて、最近4Kが映画館で公開をされていたので観に行こうか迷ったんだけどAmazonプライムで視聴ができるので後者を選びました(笑)

配信版はマス
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

A24製作・配給。
ある意味この企業名が業界内でブランド化しており、さらに宣伝戦略によるポスターヴィジュアルや前評判による情報も予々良かったので期待して鑑賞をした。

内容は前半から中盤は勿体ぶってい
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喝采の陰で(1982年製作の映画)

3.0

この時期のパチーノはスランプだったのか演技は申し分ないのだが、どこか空回りしている印象。しかしマフィアのボスや刑事役のステレオタイプな役柄しか印象がなかったので、劇作家役でアットホームな父親を見れたの>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

2.8

ウーン。こういう雰囲気が好きな人にはたまらないんだろうけど私は少し微妙かな。

バックグラウンドも見えてこないし、国や人種のことを扱っているのは漠然と分かるが、ストーリーテリングが弱すぎてある種のビデ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

あらすじは読まずにポスターヴィジュアルと監督の情報だけを頼りに初日に鑑賞。

親の七光りまでとは言わないが、叔父がヨーロッパを代表する著名な映画作家であるだけに色々と比べられて叩かれながらも、監督とし
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

4.0

周辺やネット等から微妙という声が結構あったので、あまり期待せずに映画館へ足を運んだのだが、予想を上回る良作であった。日本映画も捨てたもんじゃない。

パンフレットはノートをベースにしたデザインで完成度
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.0

あまりアニメはテレビ、映画でも率先して観るタイプではないが、私でもガンダムは原体験としては記号のような存在である。

ガンダムはリアルタイムではなく再放送世代で今までのロボットアニメによるパイロットの
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サベイランス(2008年製作の映画)

2.9

ジェニファー・リンチの映画は初めてかな。ドラマだとウォーキング・デッドで何話か監督をしていたので意識して見たぐらい。

ストーリーは途中で展開がなんとなく分かってしまったので面白さは半減してしまった。
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.1

最近の映画にモノクロがやたらと多いが、この作品には良い意味で雰囲気に合っており、古き良き時代の米国フィルム・ノワールのようであり嫌味がなかった。
俳優陣もベテランのウィレム・デフォーと若手?のロバート
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

2.9

18世紀ぐらいの女性同士による色恋沙汰というのは、宗教も絡んでいるので禁忌の領域を踏み込んでいるとは思うが、いかんせんストーリーの弱さが目立ってしまい退屈で面白味が半減してしまった。

肝心の油絵も写
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

鑑賞直後の感想としては怪奇色が強い2作目のウルトラマンセブンのオマージュによるコラージュという印象であった。

【↓以下はネタバレ↓】
















話題の今作にはカラータイマーが無
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クレイジー・ドライブ(2014年製作の映画)

2.9

今作は荒削りであっても初期のような面白さはあまりなかった。しかし構成や最後のヒネリあたりはジョー・カーナハンらしいとは思う。

独り言のようなナレーションは必要なくてもストーリーは進行するだろう。有名
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

2.9

ひさびさのグザヴィエ・ドラン作品である。

余命を宣告されたルイは10数年ぶりの家族との再会でも、周辺は薄々気付きながらも何か温度差があり、伝えきれないもどかしさがある主人公と相変わらずの家族模様を描
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とむらい師たち(1968年製作の映画)

3.2

原作小説は野坂昭如。「エロ事師」ではスブやんが性をあつかうが、この映画の主人公であるガンめんは死の商売人である。
伊丹十三「お葬式」、さそうあきら「おくりびと」に比べれば毛色は違うかもしれないが元祖だ
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.3

おフランスで生活する30代前半の男女間の三角(四角?)関係を群像劇として描いている。エイドリアン・トミネの原作は未読である。アジア系の女性や黒人男性が主人公に近いキャスティングは昔の仏映画では考えられ>>続きを読む

魔の巣 Manos(1966年製作の映画)

2.0

原題は「MANOS(マノス)」。邦題はそのまんま語呂合わせのような適当なタイトル。

内容は中身があるようで何もなく意味不明。ラストはそれなりに辻褄を合わせてるのが救い。演技は棒読み。撮影は意図的では
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.2

Amazonの配信だと題名が違うが内容が同じである「怪物園」と「フリークス」2種類の動画があるのだが前者を選択して視聴。

この映画はパンク系の雑誌「Doll」を古本屋で購入をした時に、何かの前振りで
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ほんとにあった!呪いのビデオ25(2007年製作の映画)

1.5

前に他の動画配信で見たような気がしたけど、ノルマのように再視聴。
話題の「不気味な女」も恐怖はあまり感じなかった。コレは不法侵入者じゃないのかな(笑)
とにかくスタッフの皆さんはビデオを売って利益を上
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ほんとにあった!呪いのビデオ24(2007年製作の映画)

2.0

今回の視聴者投稿作品には特に真新しいものがなく、残念な感じだった。

特集「ダビング」で霊障を起こして意味不明な言動をする吉田さん(仮名)は、それなりに迫真の演技をしているのだが、モザイクと音声の加工
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.0

それなりに話題になっていたので映画館で鑑賞。

出だしはテンポよく進んだんだけど、途中から進行がギクシャクしている感じがした。さらに例の化け物も可愛くて全然怖くなかった。

評論家気取りで心理分析する
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ZAPPA(2020年製作の映画)

4.1

客層はみんな黒髪の長髪で彫りが深く、男女問わずヒゲ面‥。ではありませんでした(笑)。
お年を召した白髪混じりのコアなファンもいましたが、意外と20代も多かった感じ。

すべてのアルバムを集めて聴き倒し
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

2.9

同性愛者のカップルが障害児を保護して育てる話なのだが、物語の焦点が2人の関係に偏りすぎて、ダウン症であるマルコの気持ちを描ききれなかったのは惜しいところ。

1970年代は今以上に偏見や差別はあったと
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.0

意図的に観ているわけではないんだけど、モノクロ(グレートーン)映画が結構多いな。

ストーリーはまったり進行する感じでマイク・ミルズの作家性がよく出ている。叔父役でジョニーを演じたホアキン・フェニック
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.3

今回は800回記念という事で世界的に評価の高い名画を鑑賞させて頂きました。

感想として昔から米国は司法ドラマが好きなんだなという印象。11:1で有罪になる予定ではあったが、長いものには決して巻かれな
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オートクチュール(2021年製作の映画)

3.0

服飾関係の映画を視聴したのは「プラダの悪魔」以来ぐらいなので、新鮮な気持ちで鑑賞する事となった。

ヌーヴェル・ヴァーグ関連の主演でお馴染みのフランスの女優ナタリー・バイが引退間近のアトリエの責任者で
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.8

なんと言ったらいいのか、前回のようなスリルさが全くなかった。賊を懲らしめるあたりも目の不自由なノーマンの容赦ない動きが鈍くなりつまらなかった。
ストーリーもなんだか続編にする必然性が弱かったかな。
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.0

約半世紀は活動したバンドの歴史を130分余の時間にまとめて丁寧に撮っており、観客を飽きさせずに見ることができた秀逸な映画である。それは本人もスパークスのファンである監督エドガー・ライトの力量である。>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ23(2006年製作の映画)

2.0

毎本編内のミニ特集は前編と後編を分けて視聴者を引っ張るやり方は構成としては悪くはないとは思います。

それと気になるのは、井の頭公園の事件なんだけどご遺族のことを思うと、神経を逆撫でするんじゃないのか
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ほんとにあった!呪いのビデオ21(2006年製作の映画)

2.7

意外と思われるかもしれませんが、このシリーズのファンです(笑)
ですが、ガチガチの唯物論者なので、このような霊現象は全く信じてはおりません(笑)

いわく付きの事故物件でも家賃が安ければ、経済優先で居
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バブルジャンパーズ&ホイールチェアクイーン(2019年製作の映画)

3.5

謎の実験サークルであるバブルジャンパーズ。車椅子の女子高生の配役などの奇抜さがストーリーを面白くしている。

微妙な棒読みの演技や技術面ではセリフの聞きづらさもあったが、作品を撮り続けて場数を踏めば問
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田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

3.0

初期のブレッソンの作品をサブスクで鑑賞。
クソ真面目すぎたのか、周辺との温度差があって空回りばかりする虚しい主人公。
たとえ薫陶を受けたとしても、ただの人間であるのは変わらない。オートバイの後ろに乗せ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

2.9

北アイルランドの宗教間の問題は、事件が起きた地域や背景は違うが、ロックバンドU2の曲「ブラッディ・サンデー(血の日曜日事件)」でこの宗教対立を知った世代である。遠い国の出来事かもしれないが重く受け止め>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.4

アスガル・ファルハーディーの監督作品は今までに数作観てきたが、個人的に評価が高かったので、新作の情報があれば可能である限り映画館で見ようとは思った。客層は定年前後の中高年層がけっこう多かった。

鑑賞
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

2.8

監督のルシール・アザリロヴィックはデヴィッド・リンチやヤン・シュバンクマイエルに影響を受けているようだけど、全体的に作品としての力量は足りなかった。

たとえば「イレイザーヘッド」は、プライベートで若
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.0

ワタシも10年くらい前から痛みを患っているがシンドイよね。
監督ペドロ・アドモドバルの自伝的作品の為なのか、いつものような奇天烈なプロットは皆無で大人しく描いている印象であった。それはインテリア等の色
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ザ・ショートフィルム・オブ・デイヴィッド・リンチ(2002年製作の映画)

4.2

A♪ B♩ C♪ D♫ E♪ F G♪♫

たまに右脳と左脳の関係を取り換えたい時に見ているんだけど、初期の作品は切なくて美しいので心が落ち着きます。

眠りにつけない時はこれを繰り返し見るとそのまま
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