アー君さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.0

近隣の国がここまでレベルが高い作品を作れる理由は何なのだろうか? 韓国映画をたまに見るときに思う時があります。

残念なところは予算の都合なのか崩壊寸前の橋にいる人質の状況がほとんど描かれていない事
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ハロウィン(2018年製作の映画)

2.1

ジョン・カーペンターが監督した1978年版だと思いブルーレイをネットで購入したが、間違えて過去に視聴した映画を購入。

原題も邦題も70年のタイトルと同じであるため紛らわしく、間違えて購入する人が多い
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.1

さすがに1950年代とあって当時の状況が古すぎて分からないのもあったが、若かりし日のマーロン・ブランドを見るだけでも眉唾物だろう。

「波止場」はだいぶ前に見たが、それ以外は「ゴッドファーザー」や「ラ
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さがす(2022年製作の映画)

3.1

今回も珍しく映画館での邦画鑑賞。全体的な感想としては抽象的になるが良かったが、最近の映画は時間軸をズラすのが流行りなのか多すぎである。もう少しストレートな時系列でこのような映画を見てみたい。最初のくだ>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

2.9

まあウェス・アンダーソンらしい作品とは言えるでしょう。

最近ワントーンのモノクロ写真を個人的に勉強しているので技術面では参考にはなった。ワンカットごとのシーンも構図が素晴らしく1枚の写真になるくらい
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カット/オフ(2018年製作の映画)

2.1

前半はゴチャゴチャして分かりづらかったんだけど1時間ぐらいして内容をつかめてきた感じ。

電話による遠隔操作で状況を把握するのは少し珍しいかなと。それにしても色々と詰め込みすぎであるのとどんでん返し感
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第三の男(1949年製作の映画)

2.8

ちょっとマニアックだが藤子不二雄Aが書いた「まんが道」で満賀道雄が映画館で観に行ったんだけど(笑)
それが気になり昔見たけど、今回はサブスクで再視聴。

構成は少し冗長的なところはあったけど、フィルム
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.1

テレビの洋画劇場でちらっと見たことがあったけど本格的に見たのは今日が初めてである。

出だしの語り部のシーンは良かったが、なかなか化け物が現れなかったので中だるみのところはあった。霧と光の使い方は当時
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スモーキンエース2(2010年製作の映画)

2.6

だいぶ前にレンタルで見たんだけど、なぜか気になり出してDVDを購入して再視聴。

今回は2でありながら前作よりも過去の話だとのこと。内容は前と同じで1人の要人が複数の暗殺者に狙われるストーリー。

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汚れた顔の天使(1938年製作の映画)

4.0

1930年代フィルム・ノワール作品はさすがに古さはあるが、構成がシッカリしているため約90分でありながらテンポ良く進み見ていて安心ができる。またモノクロ映画ゆえの影の使い方にも印象的なシーンが多い。>>続きを読む

パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

3.3

ごく普通の家族の父親がトランスジェンダーである事を告白して女性となりその周辺の家族を描いたドラマである。

次女のエマの心理状態が主軸となっている。女性化した父親の姿を見たくないためにマフラーで顔を覆
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悪魔は誰だ(2012年製作の映画)

2.4

脚本はしっかりしているとは思うが、別進行による時系列のズラし方に無理を感じた印象はあった。というか上手ではなかったので分かりにくかった。

緊迫すべきカットが単調で仮にこれがヒッチコックであればもっと
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クラークス(1994年製作の映画)

2.8

うん十年前に映画館で見た「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国の‥」が先であったためにジェイとボブのポジションがよく理解できなかったが、最近ブルーレイディスクを購入したんだがこの映画で立ち位置がわかった。>>続きを読む

エル プラネタ(2021年製作の映画)

2.9

誰のアイデアかよく分からないけど字幕が黄色で読みやすかったぐらい。
ホニャララのひとつ覚えというか一時ジャンプカットを多用していたけど、あまり意味を感じられなかった。

肝心の内容だけど母と娘の他愛も
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嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)

3.0

ヌーヴェルヴァーグ以前の仏映画が気になったので視聴。
不貞行為における心理サスペンスではあるが、いつの時代も普遍的なテーマである事がわかる。
姑がテレーズの部屋へ向かう辺りは効果音を上手に使い視聴者に
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.0

チェコスロバキアでも未成年によるSNSのトラブルがある事をこのドキュメンタリーで知った。年頃の娘を持つ保護者の立場であれば、たまったもんじゃない。日本では人権やらの変な弁解でそこまでの映画を作れないだ>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.0

このシリーズは前回も映画館で鑑賞したが今回もギリギリセーフで見ることができた。

アンチヒーローではあるがジョーカーとは違う単純さと暴力的な面があるのとトム・ハーディーの存在感に惹かれているのが理由だ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.5

出だしからレッドツェッペリンの「移民の歌」のノイジーな女性版カヴァーから始まるのだが、NINのトレント・レズナーが絡んでるとは思うが、前回の「ソーシャル・ネットワーク」では大人しかっただけに最高である>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.7

チラッと小さいネット広告で気になったので映画館へ見に行ったのだが、結構有名な俳優陣が出演していたのでビックリ。

彗星の衝突に対して世論が二分されることは、現在のコロナ禍における問題に通じるものがある
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ハンナだけど、生きていく!/ハンナはいつも、アイされたい(2007年製作の映画)

2.7

日本ではあまり馴染みのないマンブルコア映画が配信されていたので視聴。

マンブルとは「モゴモゴしゃべる」という独り言のような意味なんだけど、決して会話が聴き取りづらいわけではない。(字幕だけど笑)端的
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魔術師(1958年製作の映画)

2.9

初期ベルイマンの珍しい喜劇作品。
科学vs神秘主義が大まかな主題ではあるが、背景にはフィンランドの国教である土俗的なキリスト教が絡んでいると思うのでそこら辺の知識がないと本当の面白さが分からないかもし
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.1

ブルーノ・ガンツは「ベルリン天使の詩」のライトなイメージがあったんだけど、この作品を見てかなり役者として評価を上げさせて頂きました。

前に勤めていた会社の社長が毎朝の会議であんな感じで吠えていたのを
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野いちご(1957年製作の映画)

3.1

もうすぐ訪れる死を迎えるだろう老教授をの心理描写を描いているが、今見れば内容の起伏がないのでつまらない意見もあるとは思うが、この淡々と流れるストーリーには影響を受けている監督も多いとは思う。

針がな
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.8

モノクロではあるが、とにかくハイライトとシャドーのバランスが素晴らしいの一言。他のノワール作品はシャドーが強すぎたり、逆に飛んじゃったりする作品が多い中、この作品の撮影したカメラマンは優秀である。それ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

邦画を映画館で見るのは数年ぶりではあるが、ネットなどのマスコミの評価で足を運んだ印象操作のカモとしてはもってこいの単純な小生でございます。

原作は村上春樹であるが未読でそこら辺の純文学は言い回しくど
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.3

アメリカのいけてない高校生たちのブラックな青春ドラマ。
キャラクター設定やストーリーの間にトッド・ソロンズの影響は受けている気もしないでもないが、とりあえず楽しめた。

通行中のバスでフィギュアを捨て
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.8

オープニングの疾走しながら引いていくカメラの動きにはコロンブスの卵的なアイデアかもしれないが現在でも目に見張るものはあった。
内容はギャンブルにハマった男女の関係ではあるが、若干退屈なシーンもあったが
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不良少女モニカ(1952年製作の映画)

3.0

ヌーヴェルヴァーグの連中が激賞したイングマール・ベルイマンの初期作品を鑑賞。
たしかに1950年代の作品からすれば衝撃的だったかもしれないが、モニカのズベ公度(死語)は現在ではそれほどかなという感じも
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.3

フイルムの保存状態が良かったのか画質には問題なく作品を楽しめた。
タロット占いから始まるオープニングとカードの上に載せるタイポグラフィには今から観ても斬新ではある。しかしそのシーンだけカラーなのか?
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.1

ミュージカルは生理的にダメなタイプではあるが、全部が歌ならばという事でなんとか観れたが、それにしても口論までも歌うことはないだろうとは思うが(笑)

ジャック・ドゥミはヌーヴェル・ヴァーグの一派だから
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ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.5

ブライアン・シンガーの撮る戦記物は大丈夫かなとは思ったんだけど、戦後生まれでありながらもユダヤ人の血が流れているからなのか作品に対してのクオリティは高い。

これは実話だったのは小学生の時に読んだ水木
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.6

「フューチャー&パスト」から引き続き監督がブライアン・シンガーとなので、見るっきゃない笑という事で映画館で鑑賞。オープニングの定番のテーマから臨場感のあるCGを使いワクワクしてしまう私でした笑。

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ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

2.8

家族全員がプロレスラーであることや資金繰りの大変さなどが映像で説明はできたが、全体的に大きな波が感じられながら、いきなりストーリーが飛ぶような印象が少しあった。(ザ・ロックの再開からの進展)

兄ザッ
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ジギー・スターダスト 2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版(1973年製作の映画)

3.8

「ジギー・スターダスト」は一般的に有名な作品ではあるが、思い入れがあったというわけではなく、一時は「ダイヤモンドの犬」の方が泥くさくてよく聴いてはいたが、今はそれほどではなくなってしまった。結局オフィ>>続きを読む

草原の実験(2014年製作の映画)

2.9

うろ覚えではあるが、スピルバーグは映画を撮る時に音声をミュートしても作品が成立するかが決めてであるようなことを言っていたが、この作品のニュアンスとしてはあまり当てはまらないかもしれないが、淡々と進行す>>続きを読む

悪なき殺人(2019年製作の映画)

2.8

最初のプロットは死体に執着する人物が不可解な行動匂わせながら進行をしていたが、なんだか焦点が定まらず登場人物の相関図を組み立てるのが面倒であった。

誰がなぜ殺したのか? という主軸のストーリーが群
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