aikidoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

バイス(2018年製作の映画)

2.5

特殊メイクと増量によって本人そっくりの見た目に変貌したクリスチャン・ベイルのアプローチを初め、バカで操り人形の様なブッシュに寄せたサム・ロックウェルの演技等、俳優の演技と特殊メイクが印象的な映画でした>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

FOXで実際に起こったセクハラ裁判を題材にした実話という事に衝撃を受けましたし、セクハラを公にする事はとても勇気のいる行動で、賛同してくれる人が現れず権力に潰される可能性もあって、それでも全てを捨てて>>続きを読む

怪しい彼女(2014年製作の映画)

5.0

イモトアヤコに似ているシム・ウンギョンの歌の上手さと表情豊かで感情の演じ分けが上手く、セリフなしでも心情が伝わってくる演技に驚かされ、彼女のオールマイティーさに圧倒されました。
また、老いをテーマにし
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.0

誰だか分からない特殊メイクでチャーチルになりきったゲイリー・オールドマンのパフォーマンスに圧倒され、本物が憑依したんじゃないかと感じる演技は凄すぎて言葉を失いました。

周りから反対されても自分の信念
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

1.5

設定やテーマ、格差社会に対する風刺の効いた物語は面白いと思いますが、気持ち悪く残酷な描写が多く、目を背けたくなるシーンが結構あるので、観ていてしんどいですし、気分が悪くなるので、あまり楽しず、不快な気>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

3.5

かなりカオスな映画で、自分の解釈であっているんだろうかと答え合わせがしたくなる程難解で、ノーランの映画よりも難しく、今まで観たヴィルヌーヴ監督の作品で一番難解な映画でした。

今まで観た難解な映画の中
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シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)

3.0

中盤までは不気味なサスペンススリラーといった感じで楽しめていたのですが、オチがありきたりでよくあるパターンで、一気にトーンダウンしてしまい、普通の映画になってしまったなと思いました。
また、ジョニー・
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.5

煽り運転の恐怖がよく分かる映画でコンパクトな上映時間ながらもラッセル・クロウのイカれ具合とぶっ飛んだサイコパス度合いが半端ないのと迫力あるカーアクションで緊張感と緊迫感が凄いので、終始引き込まれました>>続きを読む

君の誕生日(2018年製作の映画)

4.0

セウォル号事件を真正面から描いた作品で、この映画では遺された遺族達の喪失から再生を主演二人の自然でリアリズムに溢れた演技と遺された遺族の深い悲しみや、やりきれなさが痛い程に伝わる丁寧に描写された人間ド>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.0

仕事優先で家族を蔑ろにしてきた男が運び屋として大金を稼ぎ、家族との関係を修復するが、金で時間は買えないし、幸せはお金では買えない等、人生において何が大切なのか非常に考えさせられました。
ただ、教訓は得
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ステラ(1990年製作の映画)

5.0

前から気になっていたのですが、DVDは廃盤でレンタルもされておらず観賞する事を諦めかけていたら、YouTubeで字幕版が観られるとの情報を得たので今回観賞しました。

不器用で誇り高い母親の見返りを求
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.0

斬新なアイディアのタイムループサスペンスで伏線回収や独占欲が強く愛しているからこその葛藤やループを経験した事による心理的変化等、重すぎる愛をテーマに脚本や構成、物語がよく練られており、短くコンパクトな>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.5

胸糞映画の代表という噂を聞いていたので今まで観賞を避けて来ましたが、有名な映画ですしそろそろ観ておかないといけないなと思い観賞しました。

結論から言うとダンサーインザダークに匹敵する鬱映画で、全く救
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

2.0

ラストのマッツ・ミケルセンのダンスが全てを持っていく程のインパクトで、このシーン以外特に印象的な場面がない映画で、退屈な場面が多くつまらなかったです。

酒は飲んでも飲まれるなをよく表している映画だな
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

4.0

時系列をずらした二転三転する物語と伏線回収から全てが繋がった時の爽快感と驚きが気持ち良いですし、長い手足を活かしたサッシャ・ルスの華麗な身のこなしと格闘や銃撃シーン等、アクション面もクオリティが高く、>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.5

面白いとか面白くないではなく多くの人が観るべき映画だと思いましたし、無実の罪で不当に拘束され、非人道的な方法で拷問され、人権や尊厳も無視されて嘘の証言を強要されたりと正義の国アメリカは名ばかりでこんな>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.0

中国とアメリカの文化の違いやその違いに葛藤し、余命短いおばあちゃんに病気の事を伝えるべきか優しい嘘を貫き通すかで悩み葛藤するビリーを通して自分もどちらが正解で本人にとってどちらの選択が幸せなんだろうか>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.5

前半と後半で別人になったかの様な変貌を遂げるカンバーバッチの役作りと迫真の演技に圧倒され、身を削るようなパフォーマンスに衝撃を受けました。
また、映画としてもアクションのないリアルなスパイ映画を軸にス
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

2.5

映画を観る前はエジソンに対してクリーンで誠実なイメージを持っていましたが、実は姑息で汚い手を使い、手段を選ばないやり方に衝撃を受けましたし、エジソンに対する印象が180度変わりました。

伝記映画なの
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

2.5

時間はコンパクトで良いのですが、肝心のアクションに迫力がなく、動きももっさりしていて役に説得力もなく、格闘シーンや銃撃シーンがしょぼく、アクション映画なのにアクションに魅力を感じられず残念でした。
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.5

ラストの結末は明確に答えを明かしていないため解釈が分かれると思いますし、観賞者に答えを委ねる構成は扱うテーマの難しさ的にも正解なのかなと思いつつも釈然としないモヤモヤ感も残るので、不思議な魅力を持った>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

観賞前にグッチ家のエピソードをTVで観て知っていたので、話の内容には驚かなかったのですが、映画の方が身内の争いによりフォーカスし、金と欲にまみれた哀れさを丁寧に描写していて、長い上映時間でも飽きずに観>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.0

観賞前は妻を事故で失くした男のリベンジムービーかと思っていましたが、実際は心に傷を抱えたおじさん達の交流から再生を描くセラピー映画で、想像していた物とだいぶ違いました。

娘との接し方に悩む偏屈でキレ
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グリーンフィンガーズ(2000年製作の映画)

3.5

90分なので気軽に観られますし、自由で脱走しようと思えば脱走出来てしまう開放的な刑務所で、囚人達が園芸に出会い、更正していく過程が優しく爽やかな感動を得られるコンパクトなドラマにまとまっていて非常に観>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

ポップな音楽と色彩豊かな映像からは想像出来ない全く先の読めない展開とかなり重いテーマを扱った映画の結末も予想の斜め上を行く物で驚かされ、社会派なテーマを内包した脚本と構成の素晴らしさに圧倒されました。>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

ヤクザという生き方を選んだ男の壮大なヒューマンストーリーを1999年、2005年、2019年と3つの時代で見つめていく物語が繊細で丁寧に描写されていて見応えがあり、夢中で観てしまう程、引き込まれました>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.5

肉弾戦や銃撃戦、ナイフファイトにカーアクション等、アクションシーンもバラエティに富んでいて見応えがありましたが、上映時間の長さから考えると見せ場が少なく、ドニーの活躍が少なかったので、あと2つ位ドニー>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

設定や演出は良いんだけれども肝心の結末が微妙で説得力に欠け、今までの伏線回収としても納得出来ず、見所や印象的なシーンがなく、トーマシン・マッケンジーの可愛さと美しさだけが印象に残る微妙な映画でした。>>続きを読む

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

3.0

ブラックジョークやパロディ、小ネタのオンパレードや膨大な数のカメオ出演等、本当にディズニー作品なのかと思ってしまう攻めた内容で、これによくGOサインを出したなと本当に驚かされました。

おじさんピータ
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

短い上映時間でコンパクトにまとまっており、サクッと観られる気軽さと低予算ながらも近未来のSFを表現した世界観、斬新なカメラワークやマトリックス、ジョンウィックを想起させるアクションシーン等、作り込みや>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.0

少年の君が傑作だったので同じ監督の違う映画も観てみたいと思い、この映画を観賞しました。

少年の君で受けた衝撃や感動はありませんでしたが、嘘と本当が入り交じり、過去と現在が平行していき、二人の友情が愛
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アンテベラム(2020年製作の映画)

2.5

人種問題を扱ったホラー映画という事ですが、ホラーというよりもサスペンス映画という印象で、この作品でも一番怖いのは人間でした。

先の読めない展開とストーリーは面白い発想だなと感じましたが、そこに至るま
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

観る前はデルトロ特有のダークファンタジーが今回も炸裂するのかなと思っていましたが、ショービジネスでの成功を夢に見る青年の成功と転落を描いた因果応報の物語をサスペンスやスリラーといった要素でドラマを盛り>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

前作はトムのカッコよさと音楽のクールさ以外は特に見所がない映画という印象ですが、続編であるこの映画はトムのカッコよさはもちろん健在で、そこに前作で死んでしまった相棒の息子が登場する事で生まれるドラマや>>続きを読む

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

4.0

前作はウサギ達VSマクレガーがメインに描かれていましたが、今回は夫婦のズレやピーターの悪党と呼ばれる事への葛藤やウサギ達の絆にピーターの成長等、前作よりもメッセージ性が増しており、ただのドタバタコメデ>>続きを読む

哀しき獣(2010年製作の映画)

2.5

話をわざと複雑にしているけれど実はシンプルな真相で難しさなんてない物語なのに複雑にした結果分かりにくい物語になってしまっている点とハードなバイオレンス描写が好みではなかったので、自分には響かず、微妙な>>続きを読む