kunicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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トップガン(1986年製作の映画)

3.3

マーヴェリックの下敷きとして超優秀。計算されつくしてるとしたらすごい。
何がこんなにしっくりこないかというと、もっと泣いてもっと取り乱すマーヴェリックを見たかったし、メグ・ライアンの落ち着きもよく分か
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

時間が空いたから今更ながら再上映をドルビーで観たんだけど、最後空母に戻ってくる辺りから胸が熱くなりすぎて呼吸困難になった。
前作のことは何も知らなかったけれど、そんなの必要ないくらいにストレートな心情
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.2

中年の危機って感じだった。
オリビア・コールマンのそれは明らかに更年期だと思ったし、だけどこの作品をゴリ押ししてくれたサブカルおじさんやひと席空けて座ってたお姉さんは泣いていたし、ああ、いずれ私もこの
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.4

韓国版を一足早く観たけどこの中国オリジナルの方がかなりプロットが整理されていて見やすかった。
書き換えられる2人の物語に観客が気付く時、ハッとさせる描き方をしている。
とはいえ劇中起きることは悲惨すぎ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.3

すっごく評判が高かったので観た。
1人の女性の成長物語としてはよかったけど、途中から周りの人たちの態度の変化についていけず、というかあまりよく分からない感情の動きをしていたのでイマイチのりきれなかった
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.8

いつからオストルンドは道徳の先生になったの!?って思いながらエンドロールを😲こんな顔で観てた。
「フレンチアルプス」の時の衝撃は今でも忘れないけど、「ザ・スクエア」以降ブラックユーモアを通り越して観る
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

「バビロン」の熱冷めやらぬまま、ワイルダー贔屓なもののずっと観ずにとっていた「サンセット大通り」このタイミングで初見できてよかった。
時は1950年、サイレントからトーキーに移り変わって30年ほど経っ
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.8

ノスタルジック香港最強説。
その色彩、音楽、カメラワークで全ての光と湿度を封じ込めるウォン・カーウァイ。
確立されたスタイルでありながら監督の描く時間は居心地が良い。

恋は愚かというけれど、愚かさま
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アイデン&ティティ(2003年製作の映画)

3.0

みんな粗削りすぎ、間延びが気になって仕方がなかった。
音楽は映画よりも遥かに資本主義に搾取されてきた表現のようにも思うね、峯田が開眼する瞬間が見れてしまう一本。

バビロン(2021年製作の映画)

4.3

デイミアン・チャゼルの強烈な完全復活だった...。
「セッション」以降彼の映画は全てスクリーンで観てきたけど前作での落ち込みは否めなかったと思うし(本当につまらなかった)この世代で誰よりも浮き沈みをち
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.3

いつまでティルダ様はバスローブで画面に映り続けるんだ?もう最後までバスローブでいくのか?ってくらいバスローブ姿だった。

現代を生きる物語研究家、幼少期からひとり読書に明け暮れ架空の友達しかおらず、旦
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余命10年(2022年製作の映画)

3.2

そりゃ私だって血の通った人間だし歳を重ねるにつれ少し刺激されただけで涙腺崩壊するようになったから病気ものなんて泣くに決まってるんですよ、決まってるんですけど、もうズルいよね、掌で転がされて悔しい、泣い>>続きを読む

ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

4.0

ハッピーニューイヤーでカン・ハヌルが気になったので調べたらソジュンと共演済みと知り。
作品内で扱われてる犯罪は女からすると特に悲痛で直視できるようなものでは無いのだけど、ユーモアのあるキャラクター達が
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ハッピーニューイヤー(2021年製作の映画)

3.8

いろんな洋画の要素をミックスしてるオムニバスで目新しさは無かったものの年始に観るにはハッピーで希望のある、分かりやすく面白い物語だった(全て褒め言葉)

ただ、舞台がホテルであることを活かしきれてない
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

「天気の子」を劇場で3回鑑賞し、街中でラッドの歌を耳にする度涙腺緩ませていた数年前の自分は、この新海監督の前作のどこにそんなにも惹かれていたのか。
フィルマークスには「人は人をこんなにも淀みなく真っ直
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.2

何であんなにヒットしたのかいまいちピンとこなかったけどおりょうは本当に可愛かったです。
話の内容、筋じゃなくて、この愛しきキャラクター達をイケメン俳優が演じているというところに価値がある。のか。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

今度から酒を飲むこと「精神浄化」って呼ぼうか。
もっとハッピー!でヨッパッピー!な話かと思っていたらしっかり教訓的なというか、意義深い話に着地するのがうーんって感じだった。
そこは「ハングオーバー」シ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

開始5分でとてつもなく遠い所まで連れて来られたな、という気持ちにさせられた。
予測不能な出来事がテンポ良く展開されるから、気が付いたらすごい所まで流されてる。
求心力とか推進力とかそういうのを通り越し
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(2022年製作の映画)

3.7

ロマンポルノなんてちょっと前までは鼻息荒いおっさんに挟まれて観てたのに、雨の夜の渋谷に集まったお洒落ヤングピーポーで盛り上がる劇場でこういった映画を観れたことに単純に嬉しくなった。
何様目線ですが、な
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.0

せめてブラピくらいはカッコよくいてくれ映画。
狙おうとしていることは分かるけど、全てにおいて物足りないと感じてしまった。
もはや観たことを忘れかけている。

この映画を因数分解したら「ファイトクラブ」
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.2

舞台版を駅前劇場で見ていたけど、こんな話だったっけ...?と置いてけぼりになった。
いくらなんでも内輪すぎという雰囲気に半ば飽き飽きしてしまったけど、あれは男子ノリなの?
役者を使いこなせていない感も
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

人は、過去があるから生きていける、過去を繋げて今を生き伸ばしている。
まさに私はこの映画こそが〝ちょっと思い出しただけ〟のトリガーになって泣いてしまった。

「言わなきゃ伝わんないよ」と言う葉は、一人
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

城定監督と今泉脚本を掛け合わそうと最初に考えた人が優勝。
恋と性が丁寧に絡み合うことでこんなに芳醇な映画ができあがるのか...!と興奮した。
突拍子の無い展開も笑いで回収してくるところがチャレンジャー
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

かなりのぶっ飛び映画で最初はアチャー!て思ったけど、原作者伊坂幸太郎が言うところのハチャメチャな寓話感がツボに入って最高に楽しかった。
日本に対する愛情とそれを越える斬新でわらける発想が混在していて、
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映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット(2021年製作の映画)

3.8

やっぱり本当におもしろい...。
ドラマから引き続きすべってる役者が皆無で全員頂点突破な賭ケグルイだけど、役を変えてまで更に狂ってる中川大志が最強。
全員本気で狂ってる、そこが大好き。
途中挟まれるミ
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.8

丁度アルモドバルの新作と同じタイミングで封切られたこのオゾン。
どちらも見逃せない監督だけど、なんだか2人とも新しいことに挑戦してるな...と思い結局劇場で観なかった。
「ペイン・アンド・グローリー」
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.8

ここまで見せたか...!と、アルモドバルの人生を追体験できたことが純粋に嬉しかった。
多少のフィクションはもちろんあるだろうが、これまで撮ってきたどの作品よりもパーソナルで驚いた。
痛みと栄光、どちら
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

NHKドラマ版よりも私は映画派。
話の大筋は変わってないのに、重厚感が増したというか、深みが増したというか...。
ぶつ切りよりもまとまった時間で没入すべき物語なのだろうなと思った。

ファーレンハイ
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.6

ルーヴル美術館とパリの街を見たいという本題と少しズレた動機から観たけど、もう最初っからソフィーが末裔なのねきっとハイハイって気持ちだった。
えー、そうなの?!て驚いたのはルーヴル・ピラミッドに落ち着く
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抱擁のかけら(2009年製作の映画)

3.9

求心力が爆発しているアルモドバル版「カルメン」といった感じ。
実業家オヤジとその美しすぎる愛人、そしてその愛人を主役に撮る映画監督の間で巻き起こる愛憎劇。
ドロドロ昼ドラのような展開なのだけど、目が離
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パターソン(2016年製作の映画)

3.5

キャッチコピーにある「毎日が新しい」以上のものを感じ取ることができなくて、正直肩透かしというか、同じジャームッシュでも「ナイトオン〜」の方が好きだった、などという感想になってしまった。

見てる間に自
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.7

この手の映画を見た時に「肩身が狭い」と言う男性諸君。
その感情を超越してほしいといつも思ってしまう。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」を観た時にも思ったけれど、やり場の無い居た堪れさなど必要ない、た
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

出会ってしまえば歳の差なんて何の弊害にもなりゃしない、134分見終えた後の雑感。

10も下の高校生に仕事で訪れた学校でナンパされるアラナ、軽くあしらいつつもあの夜あのバーを訪れたことで彼女の人生は劇
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

こんなものを産み落としてしまう、ある種到達点では...!

章立てされていた「わたしは最悪。」とは違い、一連の流れで細かなエピソードを見せていく構成だけど、中身は通ずるものがある。
独身お一人様をどこ
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星の子(2020年製作の映画)

3.8

やはり芦田愛菜は芦田プロと呼ばれるだけある、その所以を痛感した。
「わかってる」、その一言に凝縮された感情の渦がすごい。
叫ぶ一辺倒の芝居が非難を浴びる中、この若い女優は見掛け倒しの軽い演技をしない。
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

人生は選択の連続、出した答えが正解でも不正解でも大丈夫、人生は続けていける、という決して押し付けがましくない静かな応援歌だった。そんな強烈なラストシーン。何が応援に感じたかって、彼女が泣いていないから>>続きを読む