kunico

トップガン マーヴェリックのkunicoのレビュー・感想・評価

4.5
時間が空いたから今更ながら再上映をドルビーで観たんだけど、最後空母に戻ってくる辺りから胸が熱くなりすぎて呼吸困難になった。
前作のことは何も知らなかったけれど、そんなの必要ないくらいにストレートな心情描写だからこそ全部がダイレクトに心に響く。
逆にこれ前作を観てからだとマーヴェリックには興味を持たなかったかもしれない(後から観たがあまりノレなかった)
それでも86年公開作のセルフオマージュ、前作を土台とした伏線回収や展開が本当に胸熱で(観てなくても何となく分かる作りになってるのが凄い、誰も置いてかない)号泣というよりも兎に角もう心臓破裂するんじゃないか?くらい内臓が大変なことになった。

グースの息子をマイルズ・テラーが演じたのはもうアンソニー・エドワーズとそっくりすぎて凄く驚いたし、候補にニコラス・ホルトや結果ハングマンを演じたグレン・パウエルも挙がってたみたいだけど明らかDNA的に優勝してる。
グレンはもう最高で、結果的にマーヴはハングマンの姿に昔の自分を見つけて色々思うところあるんだろうけど、だからこそあのシーンは...もう最高すぎて、マーヴ&ハングマン&ルースターで3人アイドルデビューしてくれたら全力でファンダム盛り上げる...て思った。

そういえばハングマンが飲み屋で流してた音楽はスロー・ライドだったんだけど、私がパウエルに出会ったのはリンクレイター「エブリバディ〜」で、リンクレイターといえばこの作品の前身となる「バッドチューニング」のエンディングでこの曲を採用していてそんな繋がりにひとり興奮していたし、調べると今回スロー・ライドを推薦したのはなんとエドガー・ライトらしい(なんで?)
このスロー・ライドを途中で止めて親父が同じくピアノを弾いて歌ってたグレート・ボールズ・オブ・ファイヤーをかますルースター、てかマイルズ、めっちゃかっこよかった、当たり役すぎる...。

前作からの伏線で言うと、ペニー・ベンジャミンがあんなにかっこいい女だと誰が予想していただろう???
どんな姿勢?!で荒波をかき分けていく女航海士ペニー、バーで高らかに鐘を打ち鳴らしビールを注ぎまくるペニー、この映画に出てくる人間は男女問わずかっこいい。

ペニーにマーヴはルースターの父親代わりになりたいと言うんだけど、もう変化の兆しはワンリパ鳴り響くビーチアメフト(大好き)のシーンからあって「マーヴ」とたしか呼んだのよ、ルースターはマーヴェリックを。萌えた。
2人は同じ機体に乗って任務に向かう訳だけど、文字通り身体を張ってお互いを助けるし、敵地から脱出する上で2人が奪取するのがマーヴとグースが当時使っていたF-14と!その時点で感動なのに、そのオンボロ機体で第五世代戦闘機と戦うという感動の上書き!!!
淀みの無い、少年ジャンプみたいな脚本だな!やばい!心臓潰れる!と本気で思った。

これ観た直後実はわたくし戦後初の合コンだったんですが、興奮で目ギラギラさせながら「もう今日はTGM観た人としか話しません」「そのMA-1にワッペン貼りたい」「ところでデンジャー・ゾーン歌って良いですか?」「今は海軍のことしか考えられない」ばかり口にしていて無事墜落しました。
kunico

kunico