kunicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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マグノリア(1999年製作の映画)

3.6

苦手だと撥ね付けずもう一度PTAと仲良くできるかトライしてみようと思い傑作の呼び声高い「マグノリア」を。

真っ当な群像劇、ヒューマンドラマだった。死と破滅に向かい加速していく登場人物たち、それを2時
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ライアー×ライアー(2021年製作の映画)

-

この子がトラジャの七五三掛くんか!!
相変わらず駿谷さんがオーバー30で学生やってて素晴らしい。

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.9

極悪な強盗殺人というよりも、びっくりしたから殺しちゃったよ!なテンションで罪を重ねていく主人公、外見だけで無く天使と呼ばれる由縁はこんなところにも垣間見れる。

冒頭からかなりポップ、粋な編集と音楽も
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母の残像(2015年製作の映画)

3.7

まず「母の残像」という邦題が秀逸、原題はlouder than bombs。
自ら命を絶った戦争写真家の母親、そしてその「残像」に囚われ続ける父親と2人の息子。
生前の母親の秘密なんてものはそれといっ
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.7

生きていかないと何事も分からない。
主人公の人生を俯瞰することで、自分の生きてきた時間もきっと何処かで何かに結びついているのだろうと、当たり前のことを当たり前に思う。
しかしまあ引きずりすぎだろいつ迄
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イロイロ ぬくもりの記憶(2013年製作の映画)

3.8

金持ちヤンチャ坊主とフィリピンからのメイドの交流を描いたシンガポール映画。
ひたすらに優しい時間だった。
メイド、テレサのジャールーへの向き合い方が母そのもので、もはや母以上に真摯に対峙しており「親父
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.5

PTA、頭がおかしいので(褒め言葉)あまり得意な監督では無いのだけど、刑事物として面白かった。
登場人物多すぎて関係図ごちゃつくけど、結局はタイトルのインヒアレント・ヴァイス=内在する欠陥に帰着すると
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.4

妬み嫉み色々あると思うけど、師匠とタケが「笑い」で繋がっていることを尊く感じた。
現代パートはさすがに違和感あったけど柳楽優弥がしっかりビートたけしに見えてすごかったのと、オードリー若林がラジオで散々
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.0

原作もこんな感じなんかな、殺しの犯人探しがこんなにも見え透いている物語も珍しい。
想定外の展開なんてものは何ら無いけど、ここから出たとて幸せなわけでは無いという主人公の心理状態は面白かった。
「イカゲ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

これからタクシー乗る度に「タクシー運転手が超カッコいい映画があるんですよ!!!」と東京中のドライバーに伝えていくことを誓った。

残酷な史実をここまでエンタメとして昇華できる力がすごい...ベッタベタ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

「あのこは貴族」とセットで観たい“女と結婚”ムービー。

ジョーとローリーのすれ違いがかなり切なく、その対価が「仕事」というのはどうも納得がいかない。
だからこそ「結婚することが幸せの全てだと思わない
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

1人の男によって狂いゆく2人で無かったことに安心超えて希望ですらあった。
華子と美紀、それぞれが自分の足で立っていく過程が見えてとても爽やかだったけど、家庭も仕事もどちらも欲しいよね...。
女の人生
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

なぜエリーの夢にサンディが出てくるようになったのかは謎だけど(精神的な死ってこと?)そんな辻褄合わせがどうでもよくなるくらい面白かった。
物凄く良いテンポとエドガー・ライトならではの選曲センスの良さで
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.4

石井さんはメジャーになればなるほどどんどん自主みたいな映画の撮り方するな...と感じてしまった(伝わる?)

ここ最近細田佳央太がすごく面白い役者だと気付き、ならばこれは観ないとなと思い。走り方すごか
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.9

公開時の評判はあまり良くなかったけど個人的にはウディ・アレンの中でもかなり好きな方。
ケイト・ウィンスレットが見せる不倫女の更年期爆発演技が凄まじくて、特にミッキーが家に押しかけてきた時の長台詞が会話
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.2

青春が目覚めていく瞬間。
スティーヴィーがスケートカルチャーを通し大人の階段を駆け上っていく季節が描かれる。
登るのではなく、駆け上がる、それくらいに目まぐるしいスピードで彼の青春は花開いていった。
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.2

散々イラついたけどカタルシスが少なすぎてモヤモヤする...!
変態親父にセクハラされてもそれに従ってしまう闇深さというか、夢や正義を人質にされた女性アンカー達のもがく姿がやりきれなかった。
非人道的な
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.2

公開当時はかなり新鮮に感じたけどあれから数年経って意外とアイディア自体は格段面白くは無いのかも。
酔わずに最後まで見れて良かった。

サイボーグの復讐劇だと思ってたけど割りかしギャグ要素もてんこもりで
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未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

3.2

喪失と再生、まで大袈裟な話ではないけど、失っていくものと生み出していくもので人生は進んでいくものだなと思う。

25年連れ添った旦那が去り、痴呆が始まっていた母親が亡くなり、子供たちが巣立ち、可愛がっ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

池袋のバカでかIMAXで。
と言えども軽く居眠りしてしまい絵変わりの少なさと単調に感じるストーリーの弊害。
ティモ男じゃ無かったら耐えられなかったかも、でもオスカー・アイザックも良かった。

こうやっ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

ナイルズには何か未来に進めない、進みたく無い理由があるんだろうな、それは家族なのか仕事なのかと思っていたけど最後までその部分は解明されなかった。

たまたま自分と同じ境遇にある相手が運命の人でよかった
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.7

時間軸と人間関係のパズルがピターっとハマっていくのが爽快な質の高い脚本。
因果応報を説く映画は数多あり、これもまたその一本だけれど、主要キャラ殆ど死んでるじゃん。
バイトをクビになった不憫なお父さんが
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エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

3.5

エタニティというタイトルなのだから致し方無いのだが、母性に翻弄される女達の人生が現代を生きる自分には腑に落ちなかった。
時代さえ違えばまた変わる話だと思うけれど、結婚、妊娠、出産、家庭に縛られる姿に、
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.7

サムとスージーが惹かれ合うというかシンパシーを感じる理由が重くなりすぎず、でも決して無視はできない描き方をされていて好きだった。
ウェスのピリッとしたところを感じた。

脇を固める大人たちが豪華すぎて
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ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

3.3

言うてゴーギャンはまた数年後タヒチに渡り性懲りも無くティーンエイジャーを次々と愛人にするわけで...。

画家としてやっぱりこの男はすごい!みたいな描写よりも、自分の人生だけでなく周りの人生もかき乱す
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.4

ああこいつとは気が合うもんで長い付き合いになるな〜(異性関係抜きで)と判断したら即座に契りを交わすんだよ契りを...!!
「あたしら絶対それは無いよね」の規制線、友人関係におけるセーフティネットをこれ
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.0

これが現実か、と、思った。
静かに忍び寄る不安と、不意に向けられる悪意、少しずつ「少女」は絶望の淵へと追いやられていく。

父親の愛が偉大だ。
周りには自分を理解し、支えてくれる人がいる。
こんなにも
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セザンヌと過ごした時間(2016年製作の映画)

3.8

人付き合いを苦手としパリから姿を消したセザンヌ。
裕福な家庭に生まれ育ち、親友である作家ゾラの裏切りを許せず絶交した天涯孤独な画家。
そんなイメージを持っていた。
原田マハの小説でセザンヌの背景を知り
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.4

観たことない類のクライムもので楽しく観れた。
女同士の連帯感や絆も微笑ましく、実話というのがまた魅力的。
ただ、何故かあまり残らなかったんだよな、何か残そうとして作ったわけでも無いと思うのだけど。

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.8

誰からも嫌われない映画だと思う。
ファンタジーでありながらラブストーリーであり、鑑賞後感も超爽やかで泣ける。
幸せ絶頂期の描き方も主人公が壁にぶつかり苦悩する描き方もどちらも王道で好き。

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.0

掴みが最高に良かったので(さいりちゃんの演技力)その分後半との落差が凄い。
白石さんの「牝猫たち」の方が共感好感臨場感があって好き。
多分わたしはこの監督が合わないだけだと思う。

食べる女(2018年製作の映画)

3.0

何がどうしてこんな豪華キャストを集めることができたのか。
にも関わらず2時間ドラマで満足できるくらいの演出が続き監督の手腕...。

どの女にも共感できる、全ての性と食を肯定している感じが良かった。
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マザー!(2017年製作の映画)

3.5

妊娠出産が怖くなった。
聖書がベースになってるみたいだけど、それを全く知らずに観たので、2人が住む家こそが母胎であり、流産や陣痛などのメタファーがありえない迫力で描かれるので笑ってしまった。
そこまで
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くちづけ(1957年製作の映画)

4.5

増村保造のデビュー作を神保町シアターにて。
モノクロを感じさせないまばゆい青春だった。
あまりにも爽やかで、初々しく、もっともっと長い間スクリーンを見つめていたかった。
この2人が後に幾度となく共演を
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.0

ミューズであり、ファム・ファタールである。
創作意欲の源でありながら、破滅にも追い込みうる圧倒的な力を秘める女、ばるぼら。
真の狂気は、存在し得ない女を空想した作家だろうか。

ティーンスピリット(2018年製作の映画)

3.0

現代版「バーレスク」を作りたかったのかな?
オーディション番組という題材ならもっとポップに仕上げたほうがハマったのでは、とか思った。
歌手を目指す田舎娘のサポートに入ったのが訳あり元オペラ歌手という設
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