CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

CharlieZG

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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.7

大いなる復讐劇。
ショーとして銀行強盗を見せたイリュージョ二ストがFBIとイタチごっこを繰り広げるミステリー。

アイに導かれた4人のマジシャンの目的は?
間抜けなFBIに苛つくインターポール、それを
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87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.5

引き起こした事故に苦しむ女と肉親を亡くした家族が触れ合うことで更生していく話。

強烈な罪悪感と薬物依存でボロボロの姿が痛々しい、こういう役が似合うのがフローレンス・ピュー、上手い演技と歌まで披露して
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

3.9

料理を通して頑固シェフと移民少年の心の交流を描いたドラマ。

他人を受け容れず身寄りもなく料理一筋に生きて来たシェフの孤独感が移民少年達の孤独感と共鳴し、歩み寄りながら眠っていた指導力を発揮し彼らを救
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フローラとマックス(2023年製作の映画)

3.8

子育放棄のシングルマザーと反抗息子が音楽を通して心を通わすドラマ。

「onceダブリンの街角で」「はじまりのうた」「シングストリート」のジョン・カーニー監督の新作。
音楽を絡めて心の機微を爽やかに描
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.2

週末はミュージカル
今回は、
過去のミュージカル映画を検索すると必ず名前が出て来る「バンドワゴン」


時代遅れの元スターが相反するダンサーと新しいショーを成功させるミュージカル。

解説によると過去
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善き人に悪魔は訪れる(2014年製作の映画)

3.0

雨の晩に訪ねて来た見知らぬ男を親切にもてなした事で巻き起こるサスペンス。

原題「No good deed」は、No good deed goes unpunished. (善い行いは酷い仕打ちとして
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.3

密出国のコンテナに閉じ込められた妊婦のサバイバル。

始まりこそ資源不足により女・子供が犠牲になる武力政権から逃れる目的だったが、途中からはとにかく生き抜くことが主眼となり狭いコンテナに息苦しくなった
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.1

不動産業女性惨殺事件を追う刑事のクライムミステリー。

全体を覆う重々しい空気と主演ベニチオ・デル・トロの気怠いムードが次に何が起きるのか期待させ引き込まれるけど、割りと大人しくありがちな展開で悪くは
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.0

遺書に間違われた自分宛の手紙をキッカケに優しい嘘が騒動に膨れ上がる悲話ミュージカル。

ミュージカルとしては面白くなく、この手のシリアスなドラマとの相性は悪いと思う。

人は自分中心だということを痛烈
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フィル・スペクター(2013年製作の映画)

3.5

殺人容疑のフィル・スペクターと弁護するリンダの無罪立証を追うドラマ。

最初は乗り気でない弁護士リンダが真実追求へのめり込む姿に同調して引き込まれる。
物証が正しいならばリンダの検証通りフィルは無罪な
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

2.8

地球衝突の隕石群災害から避難する家族を描くディザスター。

夫の浮気で別居の夫婦が危機を前に絆を取り戻しながら、人間のエゴや暴力、優しさや助け合いの中、シェルターを信じてグリーンランドを目指すストーリ
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.9

プロムのLGBT不参加を訴えるPTAに対立する同性愛女子高生と加担する舞台スターのコミカル・ミュージカル。

実際にこれと同じ問題が2010年頃話題になったらしく、それをモデルにした創作と思われる。
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フレッチ/死体のいる迷路(2022年製作の映画)

3.2

盗まれた絵画コレクションを探す記者フレッチが殺人事件に巻き込まれるコメディ・ミステリー。

グレゴリー・マクドナルド著小説の映画化。

お茶目なジョン・ハムと風変わりな登場人物、警察とのやり取りも緊迫
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イン・ジ・アース(2021年製作の映画)

2.8

研究する博士を探しに森に入った元同僚とガイドが体験するスリラー。

森の木々は菌糸のネットワークで結ばれていて、その菌糸は人間を惑わし狂わせる。
狂った博士に囚われたのか、精霊の森に縛られたのか、逃れ
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ウィズ(1978年製作の映画)

3.0

「オズの魔法使い」をオール黒人キャストにしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。

1939年版「オズの魔法使い」とプロットは同じだが、斬新な脚色と新たに作られた音楽と舞台設定で別物。

モータウン
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.9

オズの国へ飛ばされたドロシーと仲間が望みを叶えに冒険するファンタジー・ミュージカル。

ライマン・フランク・ボーム著
1900年出版の児童文学の映画化。
主演は代役で回ってきた16歳のジュディ・ガーラ
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ドリームランド(2019年製作の映画)

3.3

現実から逃れたい少年ユージンの前に現れた指名手配犯アリソンとの純愛逃避行。

豊かにならない生活に見切りをつけた実父の幻想を現実に駆り立てたアリソンとの恋がぎこちなくも切ない。そして呆気なくその手から
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.5

新解釈で大胆なアレンジを施したシンデレラのコメディ・ミュージカル。

英米ヒットポップスとラップが馴染み良く楽しい。
実力派俳優とシンガーで脇を固め、主演は元フィフスハーモニーのカミラ・カベロで、自身
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.3

発覚した集団レイプの処遇を話し合い温和に社会変革しようとした女達の物語。

まず映画云々以前にこれが2005年〜2009年頃の南米ボリビアでの実話という事に驚いた。
一体この国の政治はどうなっているの
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.6

苦手ミュージカルを克服する挑戦
今回はブロードウェイ・有名ミュージカルの映画化「キャッツ」


捨て猫ヴィクトリアが仲間入りするジェリクルキャッツの舞踏会の話。

擬人化された動物キャラとかファンタジ
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モンスター: その瞳の奥に(2018年製作の映画)

3.4

殺人容疑で逮捕された高校生スティーブの無罪を訴える法廷ドラマ。

10代は未だ何者にもなっていないから大人と違って横の繋がりに区別がない。
良い意味では誰とでも友達になれる気やすさがあるが、悪く言えば
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.6

苦手ミュージカルの抵抗感を払拭するためのミュージカル克服計画。
遂に名作「サウンド・オブ・ミュージック」に挑戦しました。


家庭教師マリアとトラップ一家が音楽で家族となりナチスから逃亡する実話。
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.6

タイムトラベル能力を持つ家系の息子ティムを通して生きる時間の尊さを描くコメディ。

過去へタイムスリップして失敗をやり直したり恋を成就させたり都合良く人生を変えて行くけれど、大切なことは “今” にあ
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ラン・ラビット・ラン(2023年製作の映画)

3.8

別人を名乗る娘と忌わしい過去に向き合う母のホラー。

全体に流れる不穏なムード、さり気ない人影や気配の出し方にJホラーの影響を感じた。
何と言っても母親サラ役サラ・スヌークの目つきの悪さが怖い。
怨念
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.1

週末はミュージカル
苦手意識を克服するための挑戦。
今回は
「レ・ミゼラブル」


仮釈放から生まれ変わったジャン・バルジャンの半生を主軸に、ジャンとコゼット、そしてマリウスの愛の物語。

復讐の鬼が
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.5

ジェームズ・グレイ監督自身の自伝。
格差を前にした少年ポールの戸惑いと反抗と呵責の話。

強烈なイジメがある訳ではないが、人種差別・階級差別・能力差別など潜在する差別意識が見えない壁となり、それを避け
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サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.0

子殺しの母親を裁く動きのない実録法廷劇。

2013年11月フランス北部ベルクシュルメールで起きた幼女殺害事件、犯人は実の母親、その裁判記録をそのまま台詞にし再現した法廷の一部始終。
なのだが、

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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

宝くじ高額当選を果たしながら全て呑み尽くしたアル中女の人生再建物語。

まず!主演のアンドレア・ライズボローが「オブビリオン」での透明感あるヴィクトリアと同一人物とは分からなかった。
そして虫酸の走る
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.0

伝統衣装カフタンの仕立て職人夫婦と見習助手の美しき愛のリレー。

敬虔なイスラム教徒でありながら同性愛嗜好の夫を理解し支える妻ミナ、カフタンの手刺繍に拘り伝統を守りつつ戒律に背き同性愛に葛藤する夫ハリ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

これまでの集大成的シリーズ7作目
池袋のグラシネIMAXで鑑賞。

いやー、これは文句なし面白かった。
ストーリーもさることながら、ローマのカーチェイス、オリエント急行、バイクジャンプからスピードフラ
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.9

ウクライナ、ポーランド、ユダヤ、民族を超え戦禍に助け合う家族の物語。

戦争に翻弄され続けるウクライナの歴史。
常に隣国の脅威を感じながら、それでも毅然と生きて行く姿が逞しく、何としてでも生き抜こうと
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.5

事故で夢と声を失ったバレリーナの再生物語。

政治不信、物価高、貧富格差、女性蔑視、内戦遺恨などアルジェリアの抱える問題が散りばめられている。

恩赦で釈放されたテロリストに襲われ声を失うフーリアは沈
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

父とのバカンスを録画したビデオを再生しながら父を回想する20年後の娘。

親と同じ年齢に達してあの時の親の気持ちを想う、というのは親が亡くなっているから。
現在の娘ソフィが繰り返しビデオを再生し当時の
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.4

子供達の戯れから事件へ発展するサイキックホラー。

北欧らしい独特の静謐なムードがヨアキム・トリアー監督の「テルマ」を思い出させたが、このフォクト監督との共同脚本と聞き合点。

自制の効かない残酷さが
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.6

少年レオの思春期の苦しみを描いた成長譚。こうして人は大人になる・・・の極端な一例。

レオと全く同じ経験はないが、中学進学という新しいコミュニティの中で味わう自分と社会のズレに共鳴した。
それまで “
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キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

3.6

ウラン鉱石から新たな元素を発見し人類の文明進歩を推し進めた放射性物理学の権威キュリー夫人の伝記。

女性には逆風の時代の快挙は並々ならぬ科学への探究心と逆境に立ち向かう強い信念によるもの。
実際のキュ
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