犯罪者という検体に、ペンローズ過程におけるゴミだなんて、すごーーい!なんて観てたけど、
登場人物たちのはっきりとしたバックグラウンドが描かれないから感情移入できないまま終盤に差し掛かり、ラストを迎え>>続きを読む
小学生の頃、漫画『新撰組異聞PEACE MAKER』に衝撃を受けてから新選組に感化され、本作原作と『新選組血風録』は既読。
あの出来事, あの事件, あの隊士たち…
歴史、原作、読み解くと推し隊士>>続きを読む
語弊があるかもだけど、ただの神の不在ストーリーかと思っていたら、誰もが陥る心の隙間を見せ付けられた。
父親の不在、寂寥感の少女リーガン。
子を救いたい、焦燥感の母クリス。
母親を亡くした悔恨に苛む神>>続きを読む
女神の誕生。
久々に震えた… こんなにもゾクゾクするなんて!わたし的にはルシールの『エヴォリューション』を観た時と同等の感動を味わえたし、
このような抽象的な描き方で誕生した女性監督に拍手を送りたい!>>続きを読む
初日の12月24日、あの"百鬼夜行"に参戦してきた!TVシリーズとの点と点が繋がる感じ… めっっちゃ快感。
アニメのOPや説明部分でチラリとしか登場しない乙骨先輩のプロローグ。1年生の"真希,狗巻,>>続きを読む
あぁ、恐ろしい。
少年がたったひとり、家に戻るためチャプターとなる大人たちを渡り歩き旅を続ける。
「悪魔」というフレーズの罠にかかり、
充分にエンタメホラーとして化けそうな内容に、善いか悪いかなんて>>続きを読む
劇場版2作目も凄く良かっただけに、あれらは超えられないんじゃないかと不安だったけど、原作者,監督,脚本,スタッフ皆さん,声優陣の ワンフォーオールを譲渡されちゃった気分!
無くても有っても悩む"個性>>続きを読む
キモチにカラダがついてこない。
男性になっていく身体をレオタードとバレエシューズに収める。主人公ララの心には当然な行為がこんなにも苦痛を訴える。
貼って剥がして血を滲ませている体を観る度、カラダにキモ>>続きを読む
ひとつひとつのショットグラスに、かつての仲間たちの名を挙げながら火を灯す。
もう退く理由なんかない。
1945年5月, ナチスが降伏した日のワルシャワ。
反ソビエト派のテロリスト, マチェクは暗殺の>>続きを読む
登場人物のひとり"世捨て人ボブ"に
「ようこそ俺の世界へ」と言わしめたジャームッシュにグッとくる。
実際の出演作を小ネタにした主人公たちに憎めないサブキャラ達の贅沢遣い、
唯一のテーマソングで世界を>>続きを読む
Carpe Diem.
毎日を彩る音楽と溢れる色合い、画角の変化は、大人になった今では感じるタイミングが少なくなった気がする。
10代で観れたなら…
破綻と救済で二分割するちょうどその真ん中、
台>>続きを読む
叶う妄想。
集合住宅, 超高層マンションを眺めるのが恐くて、好き。
上下左右きれいに並んだ同じ形の窓たち一個一戸… どんな営みがあるんだろうと妄想しちゃう。
レトロでムーディーな音楽を巡らせて、>>続きを読む
探求。
真実からは絶対的な庇護は得られず、
嘘の中で生きる術を得るしかなかったナンシー。
うまいなー。
ある時点から、観ているほうも、嘘か嘘じゃないのか判別できないまんまストーリーが進んでいく。>>続きを読む
2年前に母親を亡くした19歳のジャックと17歳のリザ, 10歳のマティスは、次いで父親を失ってしまう。
生まれた順番やその性別って、国が違っても"きょうだい"っていう関係は、たぶん似たように機能して>>続きを読む
make a wish...
身も心もすり減っちゃってて、
だけどどうやら僅かにやわらかい部分が残っていたらしくって、そこをコチョコチョコチョとくすぐられてしまう感じ。めーーーーっっちゃ、好き!>>続きを読む
泣くほどに尊い"Life"。
「明日死ぬかもしれない」という世界で生き抜くため、もがきながら成長する姿をポップでキュート、時にシニカルに描く。
Tampaが本作のために"ラブ"を"ライフ"に変えてカ>>続きを読む
ファウスト最強説。
前回鑑賞『ノクターン』で、悪魔に魂を売る話なら『ファウスト』だよなと思って本作鑑賞。
大筋(&ラスト)を知ってるだけで、中学高校と二度挫折したままに原作は未読⤵︎⤵︎ ソクーロフ監>>続きを読む
ピアニストを志す高校生のジュリエットは、自殺した生徒が遺した不気味なノートを拾う。
"将来"が間近に迫った時、夢を追う若者にとっては恐怖であろうものを観せられる。
そこを通過した大人たちの意味すると>>続きを読む
なりたいものすべてになりたいほど自由な夢を見ていた青年の、白黒の始まりと翳り。
音楽シーンに影響を与えたと言われる英ロックバンドJoy Division。そのボーカル, イアン・カーティスが 「夢を>>続きを読む
磨りガラスに覆われたような村。
母譲りの美貌を持つ少女。
死んだ魚の淀んだ臭い…
ただ単に、セクシュアリティの覚醒を描くだけじゃなく、その他作品と一線を画したのは "負のレッテル"を描いたとこ。その>>続きを読む
神vs.王
自国が誇る唯一不動のチャンピオンと、漢気を感じて心奪われた別世界のイケメン選手みたいな脳内構図。
その戦いを目前にして期待と不安で張り裂けそうだった!(そんな気持ちを体現してくれる少女ジ>>続きを読む
ある朝グレゴールが不安な夢から目覚めると、変身していることに気付く──。
原作の翻訳家や読者の捉え方で解釈が変わるだろう、カフカの名作。中学で読んだ時は"形を変える"方の『変態』が正しいだろうと思って>>続きを読む
垂直に並べられた階層、真ん中に空いた穴、
上の者、下の者、落下する者…
いつも引き込まれるレビューを提供してくれるフィル友さんの"むさぼり食いのテーマ"に食いついて観たら、
鑑賞タイミングが現状と合>>続きを読む
ママもパパも、犬も牛も月も家も… すべてが固有名詞だけで、ただただ存在していた純真無垢な頃。
それそのものに概念があると知った時、大人からもたらされる悪徳や、成長と共に鮮明になる夢見は、安全圏に侵入す>>続きを読む
何がむごいって、世の中けっこう普通に残酷。
ひくぐらいむごいスリラーからのホラーな展開、そして急な方向転換。ちゃんとタイトルがまんまフィルターになってるから、当て嵌めやすく観れた。
環境, 経験,>>続きを読む
お前もいつか同じ目に遭うさ、時代は繰り返すと老人は嘆く。
そうだとは言い切れないさと若者は返す。
ドイツ占領下にある1942年のポーランド。
「祖国の自由のために」を合言葉にして、レジスタンス活動に>>続きを読む
こういった表現に血が流れるのは、やっぱり女性監督ならではなのかな?
スケートに夢中な17歳のカミーユに、バスケとダンスに熱中してた頃の自分を観た気がする。
特に、変化し始めるカラダへの羞恥心や、自分>>続きを読む
“100万ドルのバカ騒ぎ”
1970年6月のカナダ。アーティストが聴衆を回るコンサートの出前と銘打って、バンドを乗せて大地を横断した『フェスティバル・エクスプレス』
音楽の中でロックがまだ若かった>>続きを読む
フェスでは見えにくいリブちゃんのドラムテクニックが観たい♡という程、ライブ, 演奏シーンはなく、思ってたのと違うなーなんて、とんでもなかった!
やっっっば、オオカミ達の生き様がめっちゃカッコイイーー!>>続きを読む
NHKの番組 "駅ピアノ"や "空港ピアノ"を観て、見知らぬ人生を想像することが大好き!(他にも"世界ふれあい街歩き"とか、岩合さんが撮影する猫生と出逢うこととか♡)
本作冒頭のバッハもものすごく良>>続きを読む
あぁーー、いつの間に頭が固いオトナになっちゃったんだろう。目の前のモノゴトを柔軟に捉えるコドモだったはずなのに。
まず「自殺ダメ」という観点を捨てて観る。
ダークな絵画的アニメーション、"真っ暗>>続きを読む
特定した信教はないけれど、自分の立たされていた状況に神の思し召しや悪魔の誘惑という岐路にいたような感覚は、何となく分かる。咄嗟の判断にだって悪はいつもそこにあるんだろう。
この作品、そつが無さすぎ。>>続きを読む
自分が偽善者だと思い知らされるほど、
想像を絶する誰かの苦しみや悲しみ、絶対に見ることはできない若い未来を、ファンタジーに昇華する優しい作品が大好き。
からかったりからかわれたり、心を綴ったり想いを>>続きを読む
西洋文化、宗教思想、性の抑圧と解放、ソーシャルメディア… 現代の少女たちが成長する過程において、女性という価値をどう自己確立していくか。描きたいテーマはすごく好き。
確かに、性的搾取を問題視した作品>>続きを読む
リジーボーデン斧を取り……
マザーグースの一編にもなっている、実際に未解決な『リジー・ボーデン事件』
幕開けに大好きな The Black Keysの "Psychotic Girl"に、期待値あが>>続きを読む
「孤独を知るためにこの世に生まれたんだ」
フランケンシュタイン博士と恐ろしくも哀しい怪物の物語は、18歳のメアリー・シェリーの半生そのものだった。
原作:1831年の第三版に追加されたメアリー本人によ>>続きを読む