BOBさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

4.0

テレンス・マリック監督にとって、『天国の日々』以来20年ぶりの復帰作となった、太平洋戦争ガダルカナル島の戦い(1942)を描いた戦争ドラマ。

「お前か俺の親友殺したの。俺はお前を殺したくない。降伏し
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

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テレンス・マリック監督のロマンスドラマ。

音楽の街テキサス・オースティン。2つの三角関係が交錯する。

"You get used to drifting. Waiting. They say fo
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聖杯たちの騎士(2015年製作の映画)

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テレンス・マリック監督のロマンス・ドラマ。

舞台はハリウッドとラスベガス。享楽的な日々を送る成功した脚本家が、6人の美女と巡り合う中で、人生を見つめ直す。

"You think when you
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

3.8

シャンタル・アケルマン監督のドラマ。

最新作のRR活動のため、西ヨーロッパ各国を巡っている女性映画監督が、滞在する先々で出会いと別れを繰り返す。

「心配無用よ。」

映画監督として成功し、社会的に
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

3.9

2022年英国映画協会が選ぶ「史上最高の映画」第1位に選出された、シャンタル・アケルマン監督の代表作。

"If I were a woman, I could never make love wit
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.5

シャンタル・アケルマンが、監督・脚本・主演を務めた長編劇映画。

シャンタル・アケルマン監督作品、初鑑賞。過去に出会ったことのないタイプの作品だった。最後まで興味深く観ることはできたが、この作品の何が
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男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年製作の映画)

3.8

渥美清の遺作となったシリーズ第48作。

「男が女を送るって場合にはな、その女の玄関まで送るってことよ」

満男回であり、4度目のリリー回であり、涙涙の"最終回"。

ご長寿映画シリーズならではの魅力
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男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973年製作の映画)

3.7

『男はつらいよ』シリーズを代表するマドンナ、リリーが初登場した第11作。

「あぶく」🫧

これも良い。順番前後して、先に『相合い傘』と『ハイビスカスの花』を観てしまったことを少し反省。本作を先に観て
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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980年製作の映画)

3.9

山田洋次監督が全作品の中で一番のお気に入りだと語るシリーズ第25作。

「アタシたち夢見てたのよ、きっと。ホラ、あンまり暑いからさ」

三度リリー登場。寅さんとリリーが一世一代の愛の告白をする南国沖縄
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男はつらいよ 知床慕情(1987年製作の映画)

3.7

三船敏郎をゲストに迎え、後期の名作と位置づけられているシリーズ第38作。

「俺が惚れてるからだ。悪いか。」

ええですな〜。"果てしない大空と広い大地のその中で〜"♪と歌い出したくなるような、初夏の
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

3.4

シリーズ屈指の名作と呼び声高い第17作。

「人生の後悔には二つあって、あの時こうすれば良かったというものと、何故あの時あんなことをしてしまったのだろうというもの。」

これはあまりハマらなかった。冷
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

3.8

『男はつらいよ』シリーズ最高傑作とも謳われている第15作。

「イイ歳して甘ったれだね、男なんて。」

大阪はまだ松の内。この時期は何かと和の精神に触れたくなる。約2年ぶり通算2作目の寅さん。

これ
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.5

ソフィア・コッポラ監督が手掛けたマリー・アントワネットの伝記映画。

「パンがないならケーキを食べればいいじゃないなんて言わないわ。」

新鮮!刺激的!こんなにもガーリーな歴史映画は初めて観た。

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愛は霧のかなたに(1988年製作の映画)

3.5

マウンテンゴリラの研究に専心した霊長類学者ダイアン・フォッシーの伝記映画。

"The gorilla girl"

感動あり、スリルあり、笑いあり、涙あり。メリハリのあるアドベンチャー要素の強い伝記
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フリーダ(2002年製作の映画)

3.8

"セルフポートレート絵画の先駆者"とも呼ばれる、メキシコの現代絵画を代表する画家の一人フリーダ・カーロの伝記映画。

"La llorona"♪

ロバート・ロドリゲス監督作品の印象が強いサルマ・ハエ
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.5

80年代の有名なスラッシャーホラー映画の世界に入り込んでしまった若者たちが、殺人鬼と闘うホラー・コメディ。

"I'm a moviestar."

先日観た『ハロウィン・キラー!』が、本作に似ている
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.5

ブラムハウス制作のハロウィンを舞台にしたSFティーンスラッシャー映画。

母親を殺された17歳の少女が、1987年にタイムトラベルして、殺人鬼"スウィート16キラー"逮捕に奔走する。

"Fuckin
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X エックス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

続編『Pearl パール』公開間近。タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のA24ホラー。

1979年。テキサスの田舎町を訪れたポルノ映画の撮影隊が、宿主の老夫婦に襲われる。

🤫
"It'll be
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.5

アキ・カウリスマキ監督による"敗者三部作"の最終章。

ヘルシンキ。百貨店の夜間警備員として働く孤独な男が、魅力的な女性と出会い、惚れ込むのだが、、。

🐾🌭

孤独で単調な日々を送っていた"負け犬"
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

アキ・カウリスマキ監督による"敗者三部作"の第2作。

ヘルシンキにやってきた男が、暴漢に襲われ、瀕死の重傷を負う。奇跡的に一命は取り留めたものの記憶喪失となってしまう。

🎸

記憶を失った男が小さ
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ監督による"敗者三部作"の第1作。

不況の煽りを受け、トラム運転手の夫と、老舗レストラン給仕長の妻が立て続けに失業。職探しに奔走する。

「短い人生。楽しめるときに楽しまなきゃ。」
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バック・ノール(2020年製作の映画)

3.5

フランス最大の犯罪多発地区マルセイユ北部(2012)を舞台に、犯罪阻止班"BAC Nord"に所属する3人の刑事の奮闘を描いたフレンチクライムスリラー。

🇫🇷

2012年に起きた警察官による組織的
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マンディブル 2人の男と巨大なハエ(2020年製作の映画)

3.5

ユニークな作風でカルト的な人気を誇るフランスの鬼才カンタン・デュピュー監督のコメディ。

盗んだ車のトランクに巨大なハエを見つけた男二人組が、そのハエを訓練して一儲けしようと試みる。

「トロ」🤘🤘
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そんなの気にしない(2021年製作の映画)

3.8

『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス主演のドラマ。

"Freed from desire"♪

掘り出し物。かなり好みの作品に出会えた。

フライト・アテンダントのお仕事ドラマとして
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

3.5

『青空娘』に続いて源氏鶏太の原作を、増村保造監督×若尾文子で映画化したロマコメ。

「三重奏」😜

高嶺の花である野々宮杏子(若尾文子)の結婚相手を巡る昭和のロマコメ。高度経済成長期の空気感なのだろう
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浮草(1959年製作の映画)

4.0

小津安二郎監督が『浮草物語』をセルフリメイクした、生涯唯一の大映映画。

志摩半島の小さな漁村を訪れた旅回りの大衆演劇一座が織りなす人間模様。

👒👘🍶

"紀子三部作"以来、久しぶりの小津映画。
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青空娘(1957年製作の映画)

3.5

増村保造監督と若尾文子が初タッグを組んだ青春ドラマ。

「青空さんこんにちは」

増村保造監督作品、初鑑賞。

昭和のシンデレラ青春ドラマ。『青空娘』という題名がまさにという感じで、観ているこちらが恥
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

4.0

メキシコシティのスラム街を生きる不良少年たちを描いた、ルイス・ブニュエル監督のメキシコ時代の代表作。

"¡Ojalá los mataran a todos antes de nacer!"

ルイ
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トラベラー(1974年製作の映画)

3.8

アッバス・キアロスタミ監督の長編デビュー作。

サッカーに夢中な10歳の少年が、テヘランで開催されるサッカーの試合を観に行くため、あの手この手でお金を集める。

🇮🇷⚽

アッバス・キアロスタミ版『大
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鉄道員(1956年製作の映画)

3.8

戦後イタリアを生きる鉄道員一家の姿を幼い少年視点から描いた、ピエトロ・ジェルミ監督の代表作。

"Buon Natale !" "Arrivederci"

これぞイタリアネオレアリズモ映画!と叫びた
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.7

ほぼ全編液晶画面上で進行していくミステリー・サスペンス『search/サーチ』の第2弾。

女子高生が、恋人との旅行先コロンビアで失踪した母親を捜す。

💻

前作の方が好みだったが、本作も良作。テン
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.7

昨年アメリカで大ヒットを記録した民泊ホラー。

仕事の面接のためデロイトを訪れた女性が、Airbnbで借りた家に到着すると、ダブルブッキングにより、既に別の男性が滞在していた。

"Nope."

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ビースト(2022年製作の映画)

3.5

『2ガンズ』『エベレスト3D』のバルタザール・コルマウクル監督×イドリス・エルバのサバイバル・スリラー。

妻を亡くしたばかりの医者の男が、娘二人と訪れた南アの田舎町で、ライオンに襲われる。

🦁
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ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

3.5

クリスマスの夜。留守番を任された12歳の少年とそのベビーシッターのお姉さんが何者かに襲われるスリラー映画。

🎄🩸🔪🖕

WTF!想像の何倍もイかれていた。クリスマスが舞台になっているものの、クリスマ
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.0

ロバート・ゼメキス監督のファミリークリスマスアニメーション。

クリスマス・イブの夜。少年が、北極点行きの魔法の汽車"ポーラー・エクスプレス"に乗り込む。

"Seeing is believing,
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.4

デヴィッド・リーチが立ち上げた87ノースプロダクション(『Mr.ノーバディ』『ブレット・トレイン』)によるクリスマスアクション。

"Merry Christmas everybody"♪🎅

ひと足
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