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最高殊勲夫人のBOBのレビュー・感想・評価

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)
3.5
『青空娘』に続いて源氏鶏太の原作を、増村保造監督×若尾文子で映画化したロマコメ。

「三重奏」😜

高嶺の花である野々宮杏子(若尾文子)の結婚相手を巡る昭和のロマコメ。高度経済成長期の空気感なのだろうか、非常に景気が良く、人々が活気に満ちている。作風も1959年の作品とは思えないほどポップ。90年代のトレンディドラマを彷彿とさせるような、小っ恥ずかしくなるベタベタな恋愛描写もあったのだが、もしかするとこの辺がソースなのか。

1940年代の文化的描写が興味深い。特に、戦後昭和の結婚観と仕事観。亭主関白を維持したい夫と完全に夫を尻に敷く妻。女性社員たちの服装。お嫁修行。玉の輿結婚。結婚相手探しの就職。

二枚目俳優、川口浩。

巨大な筆で書き上げる、ダイナミックな書道パフォーマンス。見事な書きっぷり。

「金的を射止める」

578
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