まかおさんの映画レビュー・感想・評価

まかお

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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.8

他人には助言できるけど自分は何もできてない。
自分が変わらなくちゃいけないのはわかってるのに、それをなかなか実行に移せない苦悩。

自分の良い面だけを周りに見せようとして"自分らしさ"を見失ってしまう
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

2.0

オリジナル版は未鑑賞だから何とも言えないけど、王道ゾンビ映画をただただ再映画化してるだけで、何のひねりもない気がした。

最初から最後まで教科書通りだし、登場人物は数が多いだけだし、唐突なコメディ要素
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

まさかのファイト・クラブ的なオチで声出して驚いちゃった。
全てを知った状態でもう1回観たいやつ。

「単調な日々が子供たちへの贈り物」ってすごく素敵であると同時に寂しくもある。
"夢を叶える"ことは"
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ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

とんでもない奴に好かれちまったな…って普段の人間関係でも全然あることだと思うけど、それの究極版。

アミン大統領が異常者なのはいいとして、ニコラス医師もなかなかのゲス不倫野郎なので、あまり感情移入でき
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余命10年(2022年製作の映画)

3.0

この人がいる世界なら生きたい、と思わせてくれる相手こそ、本当に大切な人なんだなと思った。

小松菜奈が泣きながら飯食ってると映える説は『糸』で立証済み。

正直エンディング曲でかなり萎えた。
新海誠作
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ソウ(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

真犯人をそいつにしちゃうのはずるいというか…実質ラストが初登場みたいなもんだし…
アダムめっちゃ口開けてるけど、お前その患者のこと知らないだろ。

グロ度も胸糞度も低めだった。
"生への感謝を怠るな"
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.8

性的少数者はびっくり人間として扱われたり、男性から尋ねられるのは年齢と身長だけだったり…
そんな社会で生き抜く女性たちの強さと繊細さ。

息子の死を会う人会う人にいちいち説明しなきゃいけない…みたいな
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

普通普通言われすぎてよくわかんなくなってきた。
単なる"普通なんてクソ食らえ!"系の映画ではなくて、普通の必要性についても説いている。

この映画の感想でも「普通の映画だったら…」とか書いちゃいそうに
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.4

代わりが利く存在として扱われてしまう労働者に向けたメッセージとして受け取った。
「新しい人員よりスペア交換の方が早い」って怖い。

そんな悲しいことある?という展開が進んでいく。
なのに最後の10秒で
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.9

タイトルのわりには社長とコンサルが悪として存在している気がしてしまったけど…

"都会に染まった大人が自然豊かな田舎で自分を見つける"ベタな話に、今日的かつニッチな話題を絡めていて、不思議なバランスの
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.7

本当にローマで休むだけの話なのに愛おしい気持ちになる。
ベタな観光スポットも王女には新鮮でたまらない。

冒頭のコメディシーンと最後の切ないシーンが対応している構成が素敵。

2人が恋に落ちたタイミン
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ハッピー フィート(2006年製作の映画)

4.1

後半からかなり痛烈な人類批判。
ファインディング・ニモでやんわり触れられていた部分に深くメスを入れている。

子供向け映画にしてはブラックすぎるような、風刺映画にしては最後が綺麗事すぎるような、変なバ
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.6

ショーン・オブ・ザ・デッド同様、ベタなシチュエーションのジャンル映画を超おバカにパロディした作品。

ミステリーとしてのオチは正直そんなにすっきりしないけど、その後の展開が老人虐待すぎて面白い。
ビレ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

言語の壁やセックス描写など、気になる要素がありすぎて、メインテーマを掴むことができなかった。

劇中劇がメインのストーリーとリンクしてるんだろうなぁ…と思いながら観てたけど、うまく読み取れず。
女子高
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

3.1

主人公はあっさりスケートを習得しちゃうし、試合の攻略法も"作戦通りやる"だけなので、スポーツ成長ものとして面白くない。

ローラーゲームより親子関係の話がメインだと思うけど、それも予想通りのベタな着地
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.3

アメリカの貧富格差には人種差別が関係しているはずなのに、そこには全く触れていない。
貧乏な黒人が生きるためには金持ちの白人に取り入るしかない、みたいに見えてしまう。

結局は資本主義を利用して勝ち上が
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

2.0

途中から急に超能力者のガキの話がメインになって、色々渋滞した結果、まぁそれしかないよねというオチ。

シド(レインメーカー)は完全にアナキン(ダース・ベイダー)じゃん… TKは完全にフォースじゃん…
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オーケストラ!(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

そもそも展開がめちゃくちゃなコメディ映画なのに、政治の話まで絡めてくるからより荒唐無稽になってる。

「オーケストラこそコミュニズムだ」というセリフは共産主義を讃えてるのか何なのかわからない。

オチ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

"夫に尽くす妻"という昭和的なテーマでありながら、戦時中の日本に対する批判的な内容でもある。

NHKのドラマ感がすごいと思って調べたらやっぱりNHKのドラマを映画化したやつだった。

東出をこんな人
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.8

"脚本の情報量が多すぎる"でお馴染みのアーロン・ソーキン。

最初のシーンが最高。逆に言うと最初がピーク。
終盤は急に感動ものみたいになって違和感しかなかった。

ポーカーに参加していたセレブたちの実
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.0

勃起=真実の愛として描いていたのが良かった。
"愛は真心、恋は下心"なんて言葉があるけど、人間そんな美しいものじゃない。

満島ひかりの演技が素晴らしい。
終盤にまさかの松岡茉優が出てきてびっくりした
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異人たち(2023年製作の映画)

3.6

人の温かさと強烈な孤独感を同時に感じる不思議な映画。

「時間は関係ない」
時間の経過によってトラウマを克服できたり、ゲイであることの疎外感が埋まるとは限らない。

こういう話だと思ってなかった。
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

4.0

いかにもカートゥーンなタッチが可愛くて好き。

シアーシャの選ばれし者ゆえの英雄ストーリーとそれを支えるベンの普通の人間ゆえの成長ストーリー。
どっちもしっかりある良い映画。

"苦しみも大切"という
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.6

"変人の中年哲学教授を超絶可愛い女子大生のエマ・ストーンが誘ってくる"というストーリー自体がウディ・アレンの気持ち悪い妄想みたい。

"実用性"が活かされるオチは結構好き。
マッチポイントに比べたらめ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

もはや誰でも恋愛対象になりうる時代で揺らぐ"友情"という概念。
感情に名前をつけて括る必要なんてないのかもしれない。

自分でも理解できないような複雑な感情が形となって現れる"涙"の不思議。
人が泣く
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.3

とりあえずお腹空く。
藁人形のシーン以外は優しくて平和な映画。終わり方が異常に良い。

"寂しさ"がテーマだと思うけど、最初は1人しかいなかった食堂が人でいっぱいになることで寂しさが埋まる、ってあまり
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ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.4

ボニーとクライドやジョーカーとハーレイ・クイン的な悪になぜか憧れてしまう不思議。

映像表現が気持ち悪すぎて何が起こってるかわからない。ドラッグ映画。

マロリー役、ギルバート・グレイプのあの人って途
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.3

ウサギが人任せで全然努力してないように見えなくもないが、他人との協力なくして夢は叶わないってことかな。

ファンタスティックMr.FOX思い出したの自分だけじゃないはず。

プリシラ(2023年製作の映画)

3.9

"夫のバーターとしてしか見られない妻の苦悩"という、ソフィア・コッポラが『ロスト・イン・トランスレーション』や『マリー・アントワネット』でも描いてきたテーマ。
のわりには、エルヴィスのこと利用してカン
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

雑な言い方をすれば、負け組のひねくれ者たちがスポーツにアツくなる話。
何かを諦めた人間にしか得られないエネルギーってあると思う。

ハリー・ポッターと死の秘宝PART2的な絵に描いたようなハッピーエン
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.7

ムーンライトでは、人種差別によって形成された黒人社会の実態を描いていた=黒人しか出てこなかったのに対し、本作では白人による人種差別を直接的に描いているので、同じバリー・ジェンキンス監督作でもかなりわか>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.0

感動作でありながら、モヤモヤが残る重い映画でもある。
アンソニー・ホプキンス演じるトリーヴス医師は果たして善人といえるのか。
本人がそれについて葛藤する描写がしっかりあったのが良かった。

ジョンは結
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ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

4.2

殺しという非人道的な行為を生業にしている男たちにも、誠実さや人間らしさがある。
グッドフェローズやレオンの超ブラックコメディ版。

ハリー・ポッター臭の漂うキャスティングも良い。
どのキャラクターもイ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.0

3.11の文字をわざわざ具体的に出す必要あったのかな。
君の名は。みたいに連想させる程度でよかったのに。

閉じ師やら後ろ戸やら要石やら、やたら映画内ルールが多くて、結構ちゃんとSFだなと思った。
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.7

どうしても後のノーラン作品と比較しながら観てしまう。
主人公が黒幕に追い詰められていく展開はオッペンハイマーに共通する。
バットマンのマークが出てくるのなんてファンにはたまらない。

メメントと同じく
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