まかおさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

まかお

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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

樹木希林が怖いとは聞いてたけど2種類の怖さだった。
まず蝶のとこは普通に怖い。

もっと怖いのがよしおくんを呼び続ける理由。
性格悪すぎ…って思っちゃうけど自分の子供を失ったらそうなるのかな。

ほぼ
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.3

元の話は全然知らなかったけど面白かった。
"平和のために殺す"ことなんてあってはいけない。報復は何も生まない。
対テロ戦争の時期に公開したのはそういう意図があるはず。

この題材をここまでわかりやすく
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.6

主人公が想定の範囲内でしか常軌を逸してくれないので、少し物足りなさを感じてしまった。

まともな人間が1人もいない映画が個人的に好きだから、たまに正論言う登場人物がいると萎える。

ジェイク・ジレンホ
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ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.1

ドラマにもコメディにも振り切れてない。
静かでのんびりした、まさに田舎みたいな映画。

主人公の気持ちもわかるけど、さすがに既婚者への近づき方が非常識すぎる。
シャーリーズ・セロンの演技は良かった。
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マルコムX(1992年製作の映画)

4.0

スパイク・リーの映画は一見過激だけど、いつも平和的なメッセージが込められている。

人を敬うことで自分自身を敬えるようになる。
宗教って争いを生みがちな概念だけど、世界平和を実現する手段として必要なも
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メガマインド(2010年製作の映画)

4.0

結末それでいいの…?感はあったけど全体的に良い映画だった。
怪盗グルーのギャグ超強め版。

悪党にだって悪事に走ってしまう理由があるし、誰だってやり直せる。
"褒められるのに慣れてない"ってすごい共感
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

撮り方も音楽もずっと気持ち悪い。
ヨルゴス・ランティモス作品の不気味な雰囲気はもはや安心感すらある。

ストーリーはまぁそうなるよね…って感じで、衝撃度はそこまでだった。
目には目を、歯には歯を。

ノア 約束の舟(2014年製作の映画)

2.0

ノアの方舟を映画にしただけってこと…?
日本でいうなら桃太郎を現代で実写化するみたいな感じかな。

ダーレン・アロノフスキーが描く宗教的なテーマはわりと好きなんだけど、これはあまりにもひねりがなさすぎ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.2

1作目はほとんど覚えてないけどこれは面白かった。
1シーン1シーンが長いうえに静かなんだけど、退屈になりそうでならない。

記憶の専門家みたいな女の人がキャラクターとしてすごく魅力的。
と思ってたら、
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

誇張しすぎたドゥ・ザ・ライト・シング。
登場人物たちの他人種に対する被害妄想がひどすぎる。
実際アメリカ人ってこんな感じなのか?

良い話っぽく終わってるけど、黒人を撃ってしまった若い白人警官はその後
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.0

倫理観を問われる重い映画かと思いきや、"努力は報われる"的なシンプルな話。
ジュード・ロウは全然報われてないけど…

近未来感がいまいちなくて普通にSFとして全然面白くなかった。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.2

移民にも貧困にも障害者にも優しくない社会。
「見るべきものがある?」とセルマは歌う。
この映画を「見なきゃよかった…」と思っている人はトリアーの思うつぼなのかもしれない。

でも本当に見なきゃよかった
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ハンナ(2011年製作の映画)

3.0

ジョー・ライトの雇われ監督感がすごい。
人間兵器の無双アクションとしても、森で育った少女が外の世界に触れる物語としても雑。

父親の目的もよくわからなかったな。
本当にハンナのことを愛してるなら普通に
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レインマン(1988年製作の映画)

3.6

この頃は自閉症って言葉がそこまで広まってなかったのかな。
良い映画だけど、血縁ありきの友情って感じがして手放しで感動できなかった。

カジノに連れていくのも、兄を利用してることには変わりなくない…?

君の名は。(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ずっともどかしい。
画面を割って入りたくなる映画。
大切な人も景色もいつ消えてしまうかわからない。
人生なんて、あのときこうしておけば…の繰り返し。

RADWIMPSの音楽の使い方も、悔しいけど涙腺
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俺たちニュースキャスター(2004年製作の映画)

4.2

女性の活躍で権力が弱まってしまう白人男性の悲哀を描く。
2004年にこのテーマってかなり進んでる気がする。

アダム・マッケイ監督の映画は風刺の毒が強くて大好き。
スティーヴ・カレル演じるブリックのそ
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

登場人物全員イカれてる。
エイダがベインズを好きになった理由がわからなすぎた。
娘はませてるのかピュアなのか…
旦那はそれまで気性荒い素振り全くなかったのに急に夢の指切り落としちゃうし。

正直テーマ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

スティーヴン・ダルドリー特有のアカデミー賞狙い感は否めなかったけど、良い映画だった。

誰しもが大切なものを失っている。
大切な人を失うことで人の温かさに触れるという単純な話。

主人公はちょっと憎た
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

4.0

ハリウッドも経済も宗教も全部風刺しちゃうコーエン兄弟はさすがとしか言えない。

よくわからないところも多かったけど楽しめた。
社会主義に頼ってたら仕事へのモチベーションも下がるし、自分自身を見失うこと
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.9

映画でドイツといえばナチスものの方が多いけど、旧東ドイツの時代もなかなかすごいな…
1984年なんて最近じゃん。

"他人の人生を覗いて心を動かされてしまう"って、"映画を観る"という行為と同じ。
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どれだけ叫んでも届かない世の中で、自分の声を聞いてくれる存在に出会えるなんて奇跡でしかない。
でも、そういう相手の叫びに気づくのは難しかったりする。

「安さんの叫び声を聞けなかった」とかセリフで言っ
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.6

面白くはないけどずっと可愛い。
ゴースト夫婦とウィノナ・ライダー演じるリディアの関係が愛おしい。
結末も平和的すぎて好き。

美術とメイクがすごい。
コープスブライドを実写でやったような世界観。
後の
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.1

ドゥ・ザ・ライト・シングの頃から未だにこういう事件がなくなっていないという事実に失望する。

冒頭で流れる実際の映像があまりにもショッキング。
あんな結末に向かうなんて映画のなかの登場人物たちは知る由
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーがひどすぎた。
どんでん返し的な騙し合い展開が多すぎて、終わらない卓球のラリーをずっと見ているよう。

アクションもCG臭いし、意図的なB級感と意図してないB級感が混ざってすごい安っぽい映画
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

"愛とは何か"という永遠の問いに対して、思いきって「愛がなんだ」「好き?何それ」で回答してしまう、すっきりするようなしないような作品。

この人が幸せでいてくれればそれでいい!的な結末には、それ"推し
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.7

派手なアクションものかと思いきや、道徳について考えさせられる静かな映画だった。
正義と私怨はどう違うのか。

最後のサッカーのシーンで一気に点数はね上がったな~

最初エリートだったエミリー・ブラント
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

クリント・イーストウッドは地味な話を面白くする天才。
パニック映画として盛り上げることもできるはずなのに、公聴会のシーンが一番面白いってすごい。

機長の判断がすごいのはもちろんだけど、救助に駆けつけ
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.8

遠い国で悲惨なことが起こっていても、ほとんどの人は他人事だと思って興味を示さない。
でも実は自分たちの生活とも地続きだったりして…

深刻なテーマのわりにエンタメ性が強すぎかな。
特に後半は男同士のア
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.4

あえてそうしてるのはわかるけど、さすがに盛りすぎ。
どこまで実話なのかな…とか考えるのもやめたくなるくらい盛ってる。

そこでそれ入れる必要ある?みたいな無駄なギャグで感動を薄めるのはタイカ・ワイティ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

これで終わり…!?って感じだった。
もっと主人公が追い詰められていくのかと思いきや、わりと地味な展開が続くあっさりした映画。
サスペンスより法廷もの要素の方が強い。

50 CentのP.I.M.P.
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容疑者、ホアキン・フェニックス(2010年製作の映画)

3.2

実験的で面白そうではあるんだけど…
"ホアキン・フェニックスがラッパー転向をフェイクで発表した"という事実は面白い。
ベン・スティラーとナタリー・ポートマンのくだりとか、こんなことが実際あったんだな…
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

どんなに悲惨なことが起こっても、いつも通りの日常は続いていく。
そしてそんな日常を支えるのが映画や漫画などの娯楽。
60年代エンタメ賛歌として最高だった。

始まり方からセンス良すぎて惹き込まれちゃっ
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

この時代のSF映画特有のダサさと気持ち悪さが出てて良い。
撮り方やデザインがウォシャウスキー姉妹っぽくて、スピルバーグ作品って感じはあんまりしなかった。

ストーリーは途中まで面白いけど色々気になる。
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.8

ヒトラーはあんまり出てこない。
どちらかというとヒトラーの周りにいた教科書に載らない人々にスポットライトを当てた映画。

登場人物への感情移入なんて求めてないタイプの映画なのかもしれない。
客観的な目
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

結婚なんかするもんじゃない系映画。
ゴーン・ガールみたいにエンタメとして面白い感じじゃなく、普通にありがちなパターンだからしんどい。
自分の両親に重ね合わせて観ちゃう人多いんじゃないかな。

これ圧倒
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

3.6

そこまでスポ魂ものでもなく、マネーボールほど興味深い話でもなく…
アツいスポーツ映画というよりはマンデラ大統領の伝記映画みたいな感じ。

でも他人種同士が喜びを分かち合う姿はとてもグッときた。
やっぱ
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