まかおさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

まかお

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アメリカン・ドリーマー 理想の代償(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

面白い瞬間もあるんだけど、全体的にニッチな話すぎて地味に感じてしまった。

栄枯盛衰ものなのかと思いきや主人公自体はそこまで転落せず。
最後の彼が自殺する展開は取って付けた感があった。

ジェシカ・チ
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

犯人2人に感情移入できない。
無差別殺人は正当化できるものではない以前に、そもそもの2人の苦しみの描写が足りないので、ただの猟奇殺人者にしか見えない。

ミシェルが最初の犠牲者になってしまったのは絶対
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ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

3.6

マフィアものとか殺し屋ものって、いつ誰が死ぬかわからないヒリヒリした雰囲気が好きなんだけど、本作ではそれをあまり感じられず…

ジュード・ロウ演じるマグワイアはあと1歩でハンニバル・レクターやアントン
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ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

3.7

男性が地位や快楽のために女性を利用するのがオフィシャルだった時代。

男の嫌なところと女の嫌なところをドロドロに煮詰めたような話。
どこまで史実なのか気になるな…

『クローサー』『ブラック・スワン』
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

映像が2作目以上にとんでもないことになっててすごい。特に砂や水の表現。

「バークは場所じゃない!僕たちとドラゴンのことだ!」って完全にマイティ・ソーのアスガルドのそれだな…と思ったり。北欧人の価値観
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

"人は変われる"がテーマのはずなのにそんな雑に悪役倒しちゃっていいのかな…?

新キャラに全然魅力がない。
二十歳のヒックもすっかりおっさんになっちゃって…
トゥース以外のドラゴンもっと可愛くしたりか
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

人間とドラゴンも、ヒックと父親も、すれ違いや争いをなくすには、互いに相手を知ろうとすることが大事。

ラスボスの怪物は普通に殺しちゃうんだ…って思ったけどしょうがないか。

ヒックが片足を失うラストは
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

3.6

さすがスピルバーグとしか言いようがない細かい映画的演出が面白い。
でもインディ・ジョーンズやE.T.に比べちゃうと、印象に残るシーンはそこまでない。

終盤で一気に盛り上げたいのはわかるけど、恐竜が出
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コラテラル(2004年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

面白いは面白いんだけど、細かいツッコミどころが気になってB級感が否めない。

トム・クルーズ演じるヴィンセントは冷酷だけど説得力のある言葉を吐く不思議なキャラクター。
最後死ぬシーンはどんな気持ちで見
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.9

同じような人間ばかりの輪のなかに1人違うタイプの人間が入ることで活気づいていく。
ナンセンスなたとえだけど、ショーシャンクの空にみたいな映画だなと思った。

最後はかなり重い。胸糞と感動が半々。

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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍…SNS… 親近感湧きまくりの現代映画。
だいぶ直近の実話だけど、これはなるべく早く映画化するべき内容。

ちょくちょく流れるHIPHOPが最高。
庶民が力を合わせて富裕層に立ち向かう!という
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

アクションシーンが全部クライマックス並みだからハードルが上がりすぎて最後はちょっと地味に感じちゃう。
それくらい感覚が麻痺する映画。

互いにすれ違い、互いに学び合う主人公2人の友情が激アツでした。
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マッチポイント(2005年製作の映画)

3.3

前半はいつものウディ・アレンって感じで退屈。
終盤の思いもよらない展開が唐突すぎる気もしたけど、オチは面白かった。

笑わせにきてるのかわからない微妙なラインのエロいシーンやめてほしい。

スカーレッ
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

全編通して黒人が虐げられる描写がほとんどなく、深刻さが全く伝わってこない。
後半でやっとキング牧師の"善人の沈黙"の話が出てきたかと思いきや、人種差別について深掘りされることなく、急にミス・デイジーの
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21グラム(2003年製作の映画)

4.3

どんな出来事があっても、どんなに罪の意識を引きずっても、人生は続いていく。
「この人はあんなにつらい思いをしたのにどうして普通でいられるんだろう…」と思ったこと皆あるはず。

イニャリトゥの前作『アモ
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

そもそも産みたくもない子を無責任に出産したり、赤ちゃんを泣き止ませる努力を諦めて工事現場に連れて行ったり、娘の失明もケヴィンのせいにしようとしたり…

何かと責任から逃れたがる母親に重荷を背負わせるた
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最初はぎこちなかった2人の距離が徐々に縮まっていく姿が微笑ましい。
別れは決まっているからこそ、もっと早くからこの人と愛し合っていれば…という後悔も募る。

ソフィが花柄の裁縫をするカットが秀逸。
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

偏屈じいさんが有色人種の移民と仲良くなって考えを改めるだけのベタな話かと思いきや、生と死について考えさせられる良い映画だった。

許されざる者を現代アメリカの世情に絡めてアップデートした傑作。

許さ
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.2

愛を強制されるより、愛を禁じられている方が、愛は生まれやすい。

共通点のない人間同士が愛し合うことは許されるのか。
でも、相手との共通点を必死に見出だそうとしている時点で、その人のことを本当に愛して
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「こう言われたらどう思う?"君の苦しみはよくわかるよ。オリバー・ツイストを読んだからね"」

本を読んでいるだけじゃ何の意味もない。映画もそう。
人との出会いの大切さを再認識させられる。

ベタな話だ
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.4

警官による理不尽な暴力は現代にも残っている。
そりゃ"Fuck Tha Police"って言いたくなるわ。

HIPHOP精神を訴えるアツい映画。
でも思ったよりお金の話が多くて、やっぱり友達と商売な
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.6

前半ケイト・ウィンスレットほぼ服着てない。
そんな過剰にエロい必要ある?と思ったけど、濃厚な身体の関係があっても相手を知り尽くしたわけじゃないってことなんだろうな…

主人公に感情移入すれば、ハンナに
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

犬が好きな人ほど観てはいけない映画。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥのデビュー作。
犬を撃った奴を刺して車に戻るとことか、この頃から長回し好きだったのかな。

群像劇なのかオムニバスなのかは
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L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

2.0

ゾンビランドの監督だから勝手にコメディかと思ってたら全然そんなことなかった。実話なのかこれ。

でも雰囲気が何となくコメディっぽいから重いシーンも軽く見えちゃう。
アクションシーンも暗くて面白くない。
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

強烈すぎるオープニングと、肩透かしを食らわせてくるラスト。

これは深い意味がありそうだな~ってシーンがちらほら。
マイケル・シャノン演じる刑事は何かの暗示だったのかな。

エイミー・アダムス目当てで
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.0

"責任"のお話。

自分たちの立場を優先して都合の悪い真実から目を背ける警察にも腹が立つし、あのガキもふざけんなよと思った。

胸糞の奥に希望がある…という不思議な後味がイーストウッドらしい。

E.T.(1982年製作の映画)

3.9

自転車のシーンがやっぱりすごい。
スピルバーグとジョン・ウィリアムズの本気。

指を合わせるシーンって本編にはないのか…

ジョーズ同様、嫌な大人がいっぱい出てくる。子供の心を忘れないようにしたい。

ファウンテン 永遠につづく愛(2006年製作の映画)

3.4

宗教的なテーマはかなりアロノフスキーっぽいんだけど、アロノフスキーらしいスタイリッシュさはあまり感じられず。
調子悪いときのウォシャウスキー姉妹みたい。

「?」なシーンもたくさんあるけど、普通に優し
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

クラシック音楽を扱った映画なのに、現代社会を皮肉った内容で面白かった。
『ブラック・スワン』みたいなサイコスリラーじゃなくて、だいぶ社会派の映画。

地味な話ではあるけど、ケイト・ブランシェットの演技
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

デュポンの気持ちがわかるようなわからないような…
不謹慎かもしれないが、実在の殺人犯に少しだけ感情移入させられてしまうのがこの映画の面白さ。

本作ではデュポンの行動を恐ろしいものとして描きつつ、人間
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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.4

メタ構造は面白かったけど、マルコヴィッチの穴レベルの奇想天外さを求めちゃっていまいち乗れなかった。

スパイク・ジョーンズの世界観はあまり感じられず…
情報量が多すぎてついていけなかった。ウディ・アレ
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.0

どうやったらこんな設定思いつくのか…
途中難解すぎて眠くなったけど終盤で目覚めた。オチが怖い。

人間の欲みたいなのもテーマなのかな。思ったよりドロドロ恋愛もの。

まさかデヴィッド・フィンチャーが出
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族の遺体を勝手に持ち出す系ロードムービーということで、リトル・ミス・サンシャインを真っ先に連想した。

ガンズ・アンド・ローゼズを歌うシーンが素敵。

ホームスクーリングの問題点についてもっと深掘り
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

血の契りをしようとするくだりでちょっと引いちゃった。スウェーデンの文化とかなの?

最後プールにエリが助けに来たのは唐突感あったけど、いじめっ子にあそこまで残酷に逆襲してくれるのはスカッとした。映画だ
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.7

出てくる老人の感じがコーエン兄弟の映画みたい。お母さん好きすぎる。

車を運転する最後のシーンでグッときかけたけど、金目当てで近づいてくる奴ばっかりの町で凱旋して嬉しい…?

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.3

すっごい薄味な映画。しかも実話じゃないのかよ。
面白くはないけど飽きずに観れた。

スカーレット・ヨハンソンが全然しゃべらない。