【パンドラの箱を開けた人々の余波、箱の中身にあった自由の追憶】
■あらすじ
川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。
途⽅に>>続きを読む
【死の霊的存在に憑りつかれた老夫婦の不可避的堕落】
■あらすじ
映画評論家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。
離れて暮らす息子は2人を心配しながらも、家を訪れ金を無心する。
心臓に持病を抱える夫は>>続きを読む
【誤認することで浮彫になる喪失と拠所の強度】
■あらすじ
横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。
広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月>>続きを読む
【ヤクザ映画の文法で撮った”日本の変革期に生まれる狡猾性”】
■あらすじ
天下統一を掲げる織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていたが、その最中、信長の家臣・荒木村>>続きを読む
【旅立つ者へ託した人間の御伽話】
■あらすじ
ここは栗の森に囲まれたイタリアとの国境地帯にある小さな村。
第二次世界大戦は終結したが長引く政情不安が村人の生活に影を落としたまま、今年もまた厳しい冬がや>>続きを読む
【益者三友で生み出す妥協なきレストラン】【東京国際映画祭】
■あらすじ
巨匠ワイズマン監督が、世界の食通が夢見るレストラン〈トロワグロ〉を描くドキュメンタリー。美食の国フランス、親子3代に渡り55年間>>続きを読む
【性を自認する事への難しさ】【東京国際映画祭】
■あらすじ
第73回ベルリン映画祭にて、主役を演じたソフィア・オテロは8歳にして史上最年少で主演俳優賞受賞。自分の性別に悩みを持つ少年とそれを見守る家族>>続きを読む
【戦う事は悪か?】【東京国際映画祭】
■あらすじ
『聖地には蜘蛛が巣を張る』(22)でカンヌ映画祭女優賞を受賞したザル・アミールとイスラエル出身のガイ・ナッティヴが共同で監督した作品。イスラエル選手と>>続きを読む
【踊りの儀式】【東京国際映画祭】
■あらすじ
ダンサー・田中泯とヴィム・ヴェンダースの美しいセッション。映画『PERFECT DAYS』のスタッフが生み出した詩情あふれる映像。言葉より以前にあったもの>>続きを読む
【一瞬でも楽しい日常を過ごしたかった】【東京国際映画祭】
■あらすじ
7歳の少女ソルは、祖父の家で父親のためのパーティーの準備を手伝う。やがて彼女はその日がかけがえのない日になることを知る…。ベルリン>>続きを読む
【ファム・ファタールへ漸近した事で生まれる葛藤】【東京国際映画祭】
■あらすじ
北朝鮮との国境近くの中国東北部の町を舞台に、海外に単身赴任した母親と離れ、父親と暮らすことになった少女の日々をみずみずし>>続きを読む
【愛!バカンス!切腹!】【東京国際映画祭】
■あらすじ
1980年代香港ニューウェーブ映画の金字塔のひとつと言われる傑作。
無軌道な若者たちの群像がパトリック・タムのポップな色彩感覚の映像で描かれる>>続きを読む
【一方的に共生させてるじゃんwww】【東京国際映画祭】
■あらすじ
本年5月に急逝したチベット人監督ペマ・ツェテンの最後の作品のひとつ。
舞台は白い豹が生息するチベットの山村。
若いチベット僧と豹との>>続きを読む
【その絵面でI.W.G.P.の洋七の回やるのマジ??】【東京国際映画祭】
■あらすじ
中国緑茶の産地として有名な西湖の沿岸に暮らす母親と息子の関係を軸に、経済環境の変化の中で揺れるひとつの家族の姿を美>>続きを読む
【お人好しな魚の恩返し】【東京国際映画祭】
■あらすじ
『マニャニータ』(19)が東京国際映画祭でも上映されたポール・ソリアーノの最新作。モノクロの美しい映像でとらえられた漁村を舞台にファンタジックな>>続きを読む
【男尊女卑を超越した戦場が与えた兵士の気概】【東京国際映画祭】
■あらすじ
第二次世界大戦の独ソ戦を戦う女性パイロットが遭遇する過酷な日々を年代記的に描く作品。これまで描かれることの少なかったソ連の女>>続きを読む
【神話を演じる人間を人間たるものにした営み】【東京国際映画祭】
■あらすじ
ベルリン映画祭で銀熊賞(脚本賞)を受賞した作品。
ほぼ全ての台詞が歌として歌われるユニークなスタイルで、オイディプス王の物>>続きを読む
【左利きの大人が暴れる子供に狩られる姿、撮りてぇなぁ】【東京国際映画祭】
■あらすじ
左利きが媒介するウイルスが蔓延し、こども警察により取り締まられる世界で、失踪した姉を探す主人公・りん。偶然出会った>>続きを読む
【内面の辛さを他者の居場所からどこまで見届けられるか?】【東京国際映画祭】
■あらすじ
書店員の春は駅前のベンチに座っていた雪子に道を尋ねるふりをして声をかける。春は雪子の顔に見える悲しみを見過ごせず>>続きを読む
【夢と「自分の人生に向き合う事」の違い】【東京国際映画祭】
■あらすじ
自らのルーツであるコソボを舞台にふたりの女子大学生の関係を描く。ヴェネチア映画祭オリゾンティ エクストラ部門で上映。
■みどこ>>続きを読む
【長い関係性に生まれる新たな可能性の提示】【東京国際映画祭】
■あらすじ
優秀な料理人であるウージェニーは、有名な美食家ドダンのもとで20年間働いてきた。
長年にわたり、美食への情熱と互いへの称賛が>>続きを読む
【夢想に惹かれて追い求める事の自己分析】【東京国際映画祭】
■あらすじ
1905年にインドのベンガルで書かれたフェミニスト短編小説をモチーフに、女性たちのユー トピアを探してインドを旅するヒロインを描>>続きを読む
【力のある人間は何やっても許される正当性の変遷】【東京国際映画祭】
■あらすじ
20世紀初頭のパタゴニア地方を舞台に、先住民を殺害することを目的として旅する白人のグループの行動を、白人と先住民の間に生>>続きを読む
【何者である事を変えるのに善悪と贖罪は存在するか?】
■あらすじ
アイドルグループを脱退し、女優へと転身を図った霧越未麻。
連続ドラマのレイプシーンやヘアヌード写真集など、これまでのイメージを覆す過激>>続きを読む
【塗り替え続けて明らかになる”洗脳の優位性”と末路】
■あらすじ
むかしむかし、あるところにマリアという美しい娘と、二匹の子ブタがいました——。
美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。“助け合>>続きを読む
【幻想と現実の相互補助作用】
■あらすじ
時は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。
隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に>>続きを読む
【幸せな場所に息がかかった黒い磁場が齎した物】
■あらすじ
極寒の地・長野県に住むスポーツインストラクターの清沢賢二は、愛する妻と幼い娘たちのために念願の一軒家を購入する。
“まほうの家”と謳われた>>続きを読む
【1960年代台北の外圧と不信を受け続けた青年が犯す軌跡】
■あらすじ
1960年代初頭の台北。建国高校昼間部の受験に失敗して夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループ〝小公園“に属する王茂(ワンマ>>続きを読む
【ディエゴ・ポルタレスの意思を継承した願いを概略化した先には…】
■あらすじ
2023年、美術館建設に伴う調査で、ある映像が発掘された。それは、少女が人間の死体を使って謎の儀式を行っているもので・・・>>続きを読む
【ゼーバルトが大切にしたかった”群衆の”文化を壊すのは”別の群衆”】
■あらすじ
あらゆる人々を焼け焦がした大量破壊。
第二次世界大戦末期、連合軍はイギリス空爆の報復として敵国ナチ・ドイツへ「絨毯爆>>続きを読む
【過去の作家性を紡いで観える世界観のコアについて】
■あらすじ
母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。
亡き母の妹で>>続きを読む
【無邪気な蟻殺しを成長させた”親の愛情”】
■あらすじ
退屈な夏休みに不思議な力に目覚めた子どもたちの遊びが、次第に狂気へと変わっていく姿を、美しくも不気味に描いたノルウェー製のサイキックスリラー。>>続きを読む
【正義に塗り替えられた蛮行、魂の証言で明るみになる】
■あらすじ
戦禍の蛮行を裁く、戦勝国による軍事裁判1946年1月、キエフ。
ナチ関係者15名が人道に対する罪で裁判にかけられる。
この「キエフ裁>>続きを読む
【水俣病と歩み、戦い続ける人々の人間讃歌】
■あらすじ
2004年10月15日、最高裁判所、関西訴訟。「国・熊本県の責任を認める」判決が下った。
この勝利をきっかけに、原告団と支援者たちの裁判闘争はふ>>続きを読む
【過去から逃げ続けた賭博師が未来の為に過去と闘った話】
■あらすじ
ウィリアム・テル(オスカー・アイザック)は、風変わりなギャンブラーだ。
米国軍刑務所で10年間服役し、独学で「カード・カウンティング>>続きを読む
【無意識な加害性、当事者意識が生んだ優しさの正体】
■あらすじ
京都のとある大学へ進学した七森は、いわゆる男らしさや女らしさというものが苦手だった。
七森は、ぬいぐるみに話しかける活動を軸にする“ぬ>>続きを読む