diesixxさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

お引越し(1993年製作の映画)

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前半は田畑智子と利発な演技を始め小学生たちの情景がよくて、面白かった。
後半めっちゃつまんなかった。
終盤の夏休みの作文で田畑智子の次に読む男の子の作文、お母さんの乳首の話書いてて爆笑した。続き気にな
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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石油利権を保有する賢い先住民から搾取する白人たちの胸糞鬼畜ビジネス絵巻。題材や登場人物のキャラクターは極めてスコセッシ的だけど、編集撮影はかなり重厚でリッチな映画見た感がある。上映時間は割とあっという>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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90分の低予算動物パニック映画を2020年代に上映してくれるだけで感謝したい。こういうのでいいんだよ、こういうので。あんまり当たってないらしいけど、ちゃんと行かないとどんどん作られなくなるからね。
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

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タートルズ小1くらいのときアホみたいに流行ったなー。みんなおもちゃ持ってたし、ゲームしてたし、イラスト描いてたし、「ゼロゼロ発射!」って歌ってたよね。
マイケル・ベイ版は一応見ていて、先日JAIHOで
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狂った果実(1981年製作の映画)

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根岸吉太郎監督のロマンポルノ。脚本は『女囚さそり』などの神波史男。1981年作。ぼったくりバーで働きながら、孤独な生活を送る哲男とその周辺は70年代、軽薄な享楽主義と消費主義を謳歌する千加らグループは>>続きを読む

黄色いからす(1957年製作の映画)

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終戦から数年経ってようやく復員した父親と息子が、おずおずと遠回りしながら空白を埋める再生ドラマ。生まれて一度も会ったことのない父親との関係に戸惑う息子。息子との関係を築きたくとも、大きく変わってしまっ>>続きを読む

土砂降り(1957年製作の映画)

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蒸気機関車をバックにしたオープニングクレジットがかっこいい。やはり蒸気機関車は映画的だ。その後も何度も登場。一つの映画の中で「蒸気機関車のある生活」がこんなに印象的に描かれている映画を初めて見た気がす>>続きを読む

夜の片鱗(1964年製作の映画)

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「闇金ウシジマくん」のフーゾクくん編を戦後日本の文芸映画に置き換えたような、あるいは成瀬の『浮雲』をさらにエグくしたような映画。男は徹底的にクズで、女は徹底的に搾取される。主人公の芳江が死んだような目>>続きを読む

ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌(1992年製作の映画)

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クライマックスの病院での銃撃戦確かにすごいが、ずーーーっとドンパチドンパチ続くので疲れる。この数日でジョン・ウーの映画久しぶりに、何本か見返したけど…前から別に好きじゃなかったし、今もそんな好きじゃな>>続きを読む

ザ・ショック(1976年製作の映画)

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マリオ・バーヴァの遺作。タイトル通りショッカー演出が多くはあるが、古典的な幽霊屋敷映画にジャーロの手法を詰め込んだ職人芸が光る恐怖映画。アルジェント映画では意外と見ることができないダリア・ニコロディの>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

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1962年『恐怖の岬』のリメイク作品。
このリメイクからも30年以上たったので、そろそろいきのいい若手にリメイクしてほしさある。
バーナード・ハーマンのオリジナルスコアを
転用。恐らくそこから派生して
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クレージーモンキー/笑拳(1978年製作の映画)

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ジャッキー・チェンの初監督作。
前半はビョーンとかディクシ的なコントっぽいSEが入っていたり、ジャッキーが女装したり、唐突にピンクパンサーのBGMが挿入されたりと緩めな作り。槍や椅子、壺など小道具
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ロボフォース/鉄甲無敵マリア(1988年製作の映画)

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誰が主役なんかよくわからん。
ジョニー・シャムはさすがに華がなすぎは?
トニーレオン若くて初めわかんなかった。全員お間抜けかつ行動が支離滅裂なので見ていてイライラする。
ロボットサリー・イップは可愛く
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猟銃(1961年製作の映画)

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あらすじとタイトルに惹かれて見た。原作は井上靖の芥川賞受賞作。未読。Wikipediaで読むと、一人の男性に向けた3人の女性(妻、愛人、愛人の娘)からの書簡形式で、愛憎を描く凝った構成のものらしい。映>>続きを読む

狼/男たちの挽歌・最終章(1989年製作の映画)

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ガンアクションとブロマンスと難病メロドラマ。ジョン・ウー印の二丁拳銃、互いに銃口を突きつけ合うスタンドオフ、ストップモーション、白鳩などが様式美として結実し、その後のハリウッドへのキャリアへ道を開いた>>続きを読む

男たちの挽歌 4Kリマスター版(1986年製作の映画)

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エミリー・チュウがめっかわ。
今見ると劇伴がかなりウェット。
植木鉢から銃、で有名な序盤のカチコミシーンが凄すぎて、ラストバトルが闇雲に撃ちまくってるだけに見えてしまった。

チャイニーズ・ウォリアーズ(1987年製作の映画)

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『インディ・ジョーンズ』に影響を受けたと思しき、ミシェル・ヨーのムチアクションとジョン・ウィリアム調の劇伴にトレジャーハント系の冒険アクションかなと思いきや、日本軍に抑圧された村をミシェルたちが人民と>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

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きしょい映画。昔からローティーンの性を描く映画が結構苦手で、たぶん相米慎二の映画全般的に苦手なのそういう理由かと思う。たぶん苦手だろうなーと思って避けてきたけど、やっぱり苦手な感じだった。
出てくる男
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

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評判に違わぬ傑作でした。
『シエラ・デ・コブレの幽霊』や『クーリンチェ少年殺人事件』などと並び、長らく「いつかは見たい映画リスト」の筆頭のひとつであった『WANDA』が、国内での上映を終えてようやくソ
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ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)

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60年代にフランスを中心に同時多発的に起こった若手監督による新しい波。ベルトルッチとともに、イタリアのニューウェーブを担ったベロッキオの驚くべき監督第1作。片田舎で暮らす没落ブルジョア一家の腐敗と崩壊>>続きを読む

グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

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みなさんのレビューを読んでいると評判が悪くて驚いた。中学生のころ、リアルタイムで見た時は大変な興奮を覚えたものだが、オスカーを獲得したことと文芸映画的なルックが、ハードルを上げすぎているのだろうか。ス>>続きを読む

今晩は愛して頂戴ナ(1932年製作の映画)

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生活音がリズムを刻み、徐々に歌へと変わっていくオープニング、まだ出会ってもいない主人公カップルが同じ楽曲を歌いつないで切り返す大胆な編集、スローモーションを用いた乗馬の美しさ、そして列車に乗る男を女が>>続きを読む

白い足(1949年製作の映画)

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フランス映画に見られる「田舎地獄」の系譜。舞台となる港町は、古城に住む貴族の好色と不貞により、村全体がその子どもであるかのような極めて閉鎖的で不健康なコミュニティとして描かれる。貴族の末裔である伯爵は>>続きを読む

愚なる妻(1921年製作の映画)

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呪われた映画作家シュトロハイムの長編に第3作。1、2作目の興行的成功を追い風に、莫大な予算、広大なセット、長尺なフィルムを用いる彼のメガロマニアックな制作スタイルが加速、暴走していく。
デビュー作『ア
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サンライズ(1927年製作の映画)

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ドイツ表現主義を極めた監督として、すでに数々の傑作をものにしてきたムルナウが米国フォックスに招かれ、莫大な予算と持てる技術と注ぎ込んで完成させたサイレント映画の最高峰。全てのシーンで驚くべき撮影会技術>>続きを読む

ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

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ブレッソンの長編2作目。
この時期はまだ職業俳優を使っているうえ、以降のブレッソン映画では徹底的に削ぎ落とされていくキャラクターの情念がしっかりと刻まれている。その意味では「普通の映画」であり、ブレッ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

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概念を奪う侵略者の静かで着実な計略を背景に、壊れた夫婦の再生とアウトロージャーナリストとマイペースインベーダーのバディーアクションが並行して描かれる。最初見た時はホラー、コメディ、SF、アクション、ラ>>続きを読む

暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

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いつまで待ってもまともな国内版ソフトが出てこないので北米版を購入し、久しぶりの再見。画質が良くなると、本作のドキュメントタッチの生々しさが増した。
プレコード時代に製作された暴力とセックスが充満した傑
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

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戦中・戦後の底辺を生きる地方出身、貧困女性の忌憚ない一代記。同録による訛りの強いせりふやほぼノーメイクとみられる油まみれ、泥まみれの俳優たちが生々しいリアリズムを見せる一方で、奥行きを生かした凝ったた>>続きを読む

ピラニア 3D(2010年製作の映画)

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ポリティカルコレクトな『バービー』を見た後に、なぜか無性に見たくなったお下劣見世物ホラーの金字塔。今現在、セクシーな服装のDJが野外フェスに観客に触られた問題が議論を呼んでいるわけだが、この映画の中で>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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グレタ・ガーウィグはビッグバジェットのミュージカルコメディでも堂々たる作品が撮れるのか、とかなり驚いた。懸念されていたケン=ライアン・ゴズリングのキャスティングもこれ以上にないほどのハマり役。可笑しく>>続きを読む

(1975年製作の映画)

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インド映画史のクラシックとされる一編。『RRR』の元ネタの一つとも言われるが、元ネタも何もインド映画では繰り返し台詞なども引用される国民的映画とのこと。ヒンディー語映画なのでボリウッド。
1975年作
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宝島(2018年製作の映画)

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ジャン・ルノワール、ジャック・ロジエ、エリック・ロメールと連なるフランスのバカンス&アヴァンチュール映画の最新傑作。保護者なしでの入場を断られ、不法侵入しようとする子どもたち、ナンパする男たち、白鳥と>>続きを読む

眠れぬ夜の仕事図鑑(2011年製作の映画)

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「夜中に誰かが仕事してる」っていう事実に安心して眠れるみたいなところある。
この映画はヨーロッパ各地で夜間勤務をしている人々と淡々とスケッチしたドキュメンタリー。警備会社や放送局、病院、工場、郵便局、
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黒い家(1999年製作の映画)

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傑作ホラー小説「黒い家」という原作を得て、真夏の青空とひまわりに毒々しい原色に彩られたイメージを構築した発想の転換が面白い。公開当時、「なるほど映画監督ってすごいなー」って思った覚えがある。オープニン>>続きを読む