西部劇スターの1人ジェームズ・ガーナーが、馬はケツが厚い人間じゃないと乗れないと毛嫌いするというだけでジョークが利いている。
「本物」として、こちらも西部劇ドラマで有名になった俳優が登場するのだが。ク>>続きを読む
「仇討ち」という負の連鎖。 人を殺める生業である仕掛人たちが、その「業」を背負って生きている、ってとこをしっかりと描いている本家本元。その点が、恨み請負の殺し屋というアイデアだけを頂戴したTV「必殺」>>続きを読む
ハリウッドでも吹き荒れた”Me Too”運動の代表的スキャンダル事件を取り上げた作品。事件そのものよりも、中心となる3人の女性アナウンサー達には縄張りというか距離間がある、その冷ややかな関係性がリアル>>続きを読む
明白な人的ミス(整備士の怠慢)による貨物列車大暴走。当の整備士が、モニター前で、暴走列車を止めようと奮闘する主人公2人を応援するシーンが映るたびに、何とも言えぬ苛立ちを覚えた。
本社のガルビン部長(>>続きを読む
いかにもイーストウッドらしい、下手にドラマを盛り上げない、あくまで実話に忠実な手堅い演出作。さすがのイーストウッドも地味で小品すぎると思ったので、不時着事故そのものではなく事故調査と傍聴会をメインスト>>続きを読む
物語序盤から、女性ジャーナリストと連続殺人犯の2つの視点で展開されていくので、犯人捜しといったミステリー要素はなく、実録犯罪ドラマといった趣き。一方で、法治国家の常識が通用しない特殊なお国柄が舞台なの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カメラが引いていき、星空の輝く星の一つになるラストは素敵だった。
両親との再会や交流が「思い出の再生」ではなく、「物語の続き」であることが本作品の魅力だろう。生前の両親とは果たせなかった「主人公の告白>>続きを読む
カメラの向こうにいる観客に向かって語る検事&弁護士。最後にこちらをジッと見据えるマデリーン。後半の見事な裁判劇ですっかり野次馬傍聴者となっていた観客は、その目に怯む。
破壊が日常である戦場での「モノ作り」。立場は違えど、自分たちで作ったモノには、誇りや思い入れを感じてしまうもんですよね・・・。ウィリアム・ホールデンは本作でも、軽薄で打算的で、けど、やる時はやるアメリ>>続きを読む
娘にアーヤツール(操る)、って名付ける親のネーミングセンスを疑ってしまう。大人を操ることに長けていて自覚しているヒロイン少女ってキャラが、好感持てないや。
ヒロインの女の子、魔女が飼っている猫に対し>>続きを読む
イキがっている若者たちが、G・ハックマンとJ・コバーンの両オヤジにお仕置きされるシーンが好き。クライマックス直前の意外な急展開には驚き。
久々に再会した旧友同志のハックマンとコバーン。コバーンから金>>続きを読む
再会した2人が交わす会話「その姿、似合っているよ」「お前の髪型もな」・・・ってのが最高です! 結末は途中で何となく予想できるけど、最後まで飽きなく楽しめて、かつ胸アツになれる映画ってのは、良作の証拠。>>続きを読む
この唐突にも感じる結末は、SF小説の古典である原作(1898年に発表・・・19世紀の小説!)にほぼ忠実らしいので仕方ないとして。
むしろ、主人公パパの行動が一貫性がなく破綻しすぎていて、ノリきれない。>>続きを読む
ダメ男主人公に対して、そのダメ親父を演じるトヨエツが「俺は頑張ったぞ」と呟くシーンが、妙に心に刺さる。そのポーカーフェイスとは裏腹に、煙草にジッポで火がなかなか付けられない仕草に、親父さんの揺れている>>続きを読む
バナナに無関心なバナナ男って何なの? タイトルの「100円」って、100円ショップがかかっているのね。ボクシングよりも100円ショップ(コンビニ業界)の闇を考えてしまう内容。
寡黙で感情を余り出さない主人公の主任刑事が、時節イラつき物にも当たる様が、事件捜査に対する焦燥感を上手いこと表現している。 刑事たちの新人イジり、結婚悲観論、警察界に根強い男女差別など、描かれるエピソ>>続きを読む
とりあえず、あのタイミングで犬と猫を贈られて、その屈辱に我慢できる人間はいないよね。 長年いがみ合っていたとしても、物事がこんなに単純は話だったら、世の中もっと上手くいくのにね。
シナリオの巧みさ!前作であるシリーズ2作目の、余韻を残したエンディング(NYに現れたボーンが、CIA女性高官に不敵に電話するラストシーン)。その何気ないシーンを、本作であるシリーズ3作目の終盤に差し掛>>続きを読む
いきなり1作目の主要人物を喪失するという非情さが良い。
単身で不慣れな土地(ドイツやロシア)で簡単に敵探しや人探しが出来ちゃうのはツッコミがいがあるが、そりゃ主人公は元・腕利き暗殺者だからね、と言われ>>続きを読む
ときにカメラは、残酷に真実を映し出す。 大巨匠との対面エピソードは実際にあったことで、そして、どうしても物語に添えたかったんだろうな。大巨匠の短くも的確な助言、シビれます。
「ケンタッキー・フライド・ムービー」というアメリカのパロディコメディ作品に触発されて製作されたらしい。上記作品も(未見だが)ストーリーなんてないシチュエーションコメディの連打みたいな作品らしいが。触発>>続きを読む
CIAの雇われ暗殺者たちを、クールに描く世界観が良い。
そんな暗殺者の中でもひと際、存在感を放つのがクライヴ・オーウェン。これがハリウッド映画の初出演作らしい。寡黙なスナイパー役ながら、隠しきれぬ濃い>>続きを読む
カッコいい音楽と映像で期待は高まったが、ストーリーが進むにつれて、どうでもよくなった。
富裕層 Vs 庶民達のチキンレース。 庶民側から描かれているけど、所詮はどちら側も、実態の企業価値を置き去りにしたマネーゲームじゃねえか、と思わないでもない。
実話らしく、映画最後に字幕で挿入される「>>続きを読む
マッドサイエンティストと、その彼に生み出されたフランケン女性の物語。「マッドサイエンス」と「ヒューマニズムの萌芽」という相反するテーマを、絶妙なバランスでユニークに描いている。 徐々に人格を形成してゆ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シンプルなシチュエーションを頑張って引っ張りました、て感じ。
ジョディ・フォスターはスーパーウーマンではなく、ピンチに普通にパニックに陥いりながら懸命に闘う普通のママを演じたかったんだろう。そういうと>>続きを読む
途中でイチイチ挿入されるオジさん(たぶん、モデルとなった高名なエージェント)が話す格言が、作品世界としては邪魔としか感じなかった
アノ世ノモノには触れるべからず、喋るべからず。
徐々に、徐々に、いやーな流れに持っていく話の運び方が上手い。
ラストのオチの付け方もブラックジョークな味わいがあり好みだ。
違うだろツチヤ、やめとけよツチヤ、と、彼の言動を止めたい衝動に幾度となく襲われながら、果たして間違っているのは彼の方なのか?自分の方なのか?と激しく心を揺さぶられた。
己は失った、もしくは心の隅に追い>>続きを読む
シリーズ前2作に比べて、美術史・宗教史の秘話・謎解き要素が、かなり薄まってしまったね。 テロリストが過激な地球環境保護の提唱者とそのシンパというのも、時代を体現している。 本作のヒロイン的な位置づけで>>続きを読む
とにかく、おっさん&若者達の暴力アクションシーンがダサくて見てられない。この手の作品はアクションシーン演出が不味いと、コント芝居に見えちゃう哀しさ。
カタギになろうと藻掻くが、過去の仲間に足を引っ張>>続きを読む
この作品のケヴィン・ベーコンの演技は本当に心打たれる。身を削る演技ってのは、正しくこのような演技を指すんだろう。
物語の最後、ケヴィン・ベーコンが刑務所長へ語りかけるシーンは、一生忘れないだろう。
食堂での意味のないウダ話&不意にポロリと出る愚痴話が、「ある!ある!」って感じでビシバシと共感の嵐を呼び起こす。花嫁の投げるブーケの行き先も粋です。
『アメリカン・グラフィティ』の二番煎じと言えなく>>続きを読む
チャールズ・ブロンソンの往年の名画「狼よさらば」のような復讐カタルシス作品を期待したのだが(邦題もそれをイメージさせる)、カタルシスというよりかバイオレンス色の強い作品でした。
「はいからさんが通る」を思い出したのは私だけかな?
思った以上に、王道のメロドラマです。