申し訳ないが、南明奈の声演技が苦手だった。無邪気というか、機械的というか、なんか怖いヒロイン。
この錚々たるメンツの中で、事実上の主役が江原真二郎というところが凄い。 三つ巴、四つ巴の戦いって展開はけっして嫌いじゃないが、はっきりいって梅宮辰夫のチンピラ集団は必要ない。
本筋は任侠路線テイストながら、仁義に厚い任侠キャラは兄貴分(吉田輝雄)に任せて、ポン引きのヒモ男役を全うする梅宮兄ィのブレない役柄(キャラ設定)はGoodです。
サドな拷問推進派渡辺文雄ではなく同僚の懐疑派吉田輝雄を語り部として置くことで、石井輝男は「人が人を裁くことの不条理」を問うているのだ・・・とはとてもじゃないが思えぬ悪趣味ぶり。
冒頭から目を覆いたく>>続きを読む
肉体よりも心をおくれ! 躍動感溢れるカットバックを始めとする石井輝男の類まれな映像センスと、こんな役柄でも品位を失わない吉田輝雄の魅力が、この下らない「上様ご乱心」映画を支える。
「異常性愛路線」シ>>続きを読む
石井輝男のギャグ地獄拳。千葉ちゃん&允ちゃん&郷ちゃんの体力バカ3人組に、石井作品の常連・丹波哲郎サマまで加われば、もうメチャクチャ。登場キャラの自虐的ギャグの乱れ撃ち&最後の最後に飛び出す大物ゲスト>>続きを読む
皆さん『少林サッカー』もいいが、日本には地獄拳がありますぞ!! “仕事に堅すぎる殺し屋”の佐藤允、”エロティック・アニマル”郷えい治、そして三倍モードでヌンチャクを振り回す僕らの甲賀竜一(千葉ちゃん)>>続きを読む
デビュー作ながら既にほぼ仕上がっている渡瀬恒彦の個性が素晴らしい。映画の内容は、『網走番外地』シリーズそのもの。
内容はチャップリンを意識した、ちょっぴりシンミリさせる人情喜劇なのだが、汚い公衆便所シーンなどに石井輝男らしさを感じる。