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デューン 砂の惑星PART2のneokamakiriのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
第1作は期待外れだったが、しっかり復習しての鑑賞。前作に比べて新用語や新キャラは少ない点で観やすく、前作が作り上げられた世界観のもと、壮大な叙事詩に仕上がっていて安心すら覚えた。前作は今作のためのお膳立てだったと思えば、(悪評もあっただろう)環境を乗り切って今作に至ったことに感謝したい。

一番のシーンはサンドワームのラッシュ。乗りこなすシーンは歴史に刻まれるであろう興奮しかない名シーン。IMAX鑑賞がプラスに働いた可能性はあるが、臨場感と一体感が半端なく、まさに痺れる体験。
前作から続投のオヤジ達も渋みしか無い味を出していて、惚れてしまうやろという好演。シャラメ氏の転調もなかなかどうして悪くない。レア・セドゥの魅力はさすが。

対する敵側の魅力がそこまで無いのが残念なところ。フェイド・ラウサはキャラは立っているものの、もう少し活躍(変態っぷり)を見たかった。あっさり退場するメンバーも多く、原作通りかもしれないがシナリオ的にハラハラする部分は多くない。

とは言いつつも、2時間46分の長尺ながら圧倒的映像体験の連続で、没入感は前作を遥かに上回る。ラストまで、もっとこの空間を楽しみたいと思ったのは事実。ラストカットも印象的であり、有終の美を飾るであろう最終作に期待したい。
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