前作に比べて前評判が割と高かったので観に行ったんですが、相変わらず長い映画ではあったものの、少なくとも前作よりは楽しめましたし、全体的に若干エンタメ寄りになってる印象を受けました。
内容は主に主人公ポールの復讐劇を壮大に描いていたものだったんですが、個人的にはなんとなく『スター・ウォーズ』や『ゴッドファーザー』、『進撃の巨人』を想起させるような展開があり、結構引き込まれるものはありました。
映像も前作と変わらず綺麗で迫力がありましたし、本当にヴィルヌーヴ監督は画の見せ方が上手いなと思いました。
また、キャストもより一層豪華になっていて、なかでもオースティン・バトラー演じるフェイド=ラウサの存在感がとにかくすごかったですし、底知れない狂気的なオーラが溢れていました。
ただ、あえて気になった点を挙げると、ちょっと何気に本作において重要なはずのポールの成長過程を描く場面で所々端折られているところがあり、その辺に関しては尺の都合もあったとはいえ、もう少しじっくり描いても良かったんじゃないかとは思いました。
前作と同様にちょっと万人受けはしなさそうな感じでしたが、それでも一本のSF大作映画としてはそれなりに見応えはありましたし、とりあえず映画館で観た甲斐があったなと思わせられる作品でした。
あと監督はどうやらやる気満々みたいなんですが、3作目も今後作られるんですかね….？
