先行のIMAXで。
1作目はホントにただの序章だった。
ここからが本番。
正直言って、ストーリー運びは不親切。原作読んでないと理解できないんじゃなかろうか。
しかし、スクリーンへの没入感が、ちょっとした違和感は帳消しにしてくれる。
圧倒的な映像的、音像的なカタルシス。
そして、映像もすごいけど、役者も負けずにがんばってる。皇帝はあの方だし、その娘はあの女優だし。
「救世主になんかなりたくないよー」って感じでグズグズするポールが、一転、「みんなおいらについてこーーーい」とリーダーへと脱皮した途端にカリスマぶりを発揮。これを演じたティモシー・シャラメ、すごい。
あと、ゼンデイヤ演じる、チャニ。後半、ずっとしかめっつら。しかし、ポールよりも雄々しいその立ち振る舞い。いい味出しとる。
ポールの母ちゃんを演じた、レベッカ・ファーガソンも、途中からガラリと演技が変わる。このあたりのメリハリが、緊迫感を高めるという演出上の効果も。
この映画自体が、ある種の聖典と言ってもいい。救世主誕生の過程をスクリーンで目撃してしまった。
で、最後までスクリーンに目は釘付けだったのだけど、結局、「さっ、ここから戦争だ」ってとこで映画は終わる。えっ?もしかして続編あるの???
原作は完読したつもりだったけど、『デューン』は全6部作で、『砂の惑星』はその一部だそうな。まだまだ、話はこれからじゃないか。パート3の脚本にヴィルヌーヴが着手したという情報もある。チャニとポールに皇帝の娘がどう絡むか? 帝位の行方は? など、「2」で積み残したイシューは多し。
でも原作の続編『砂漠の救世主』は、ポールが皇帝になって12年後の話だって。チャニは出ないのか? それならば、『砂漠の惑星』の直後を舞台にしたヴィルヌーヴによるオリジナル・ストーリーでもおもしろいかも。