原作未履修でどこまで明言されているかは把握できていないのであくまで映画のみの印象だけど、いろいろとぼんやりとしていた。
大切な人を失った者、未来を奪われた者、自ら未来を断ち切った者。すみれの苦悩。震災。
それらのどの視点や存在やテーマに集中すべきかわからず、ぼんやりしたまま終わった。
鑑賞後に原作者と監督のインタビューを読んで、そういう作風なのかなと思った。あえて現実とファンタジーの狭間に置いてるような。絵本みたいな。
個人的には作り手のすみれへの向き合い方が少し雑に感じてしまって、そこが心残り。彼女の抱えていたものが単なる物語のお飾りみたいになっていた気がして。
浜辺美波さんの演技が素晴らしかったから、それが見れたことは本当に嬉しかった。
引越しの日の、涙ぐむ真奈を見たすみれが目を潤ませながら「遠野手伝ってくるわ」って言う一連のシーンがすごくすき。