メシと映画のK佐藤

オペレーション・フォーチュンのメシと映画のK佐藤のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最近だと「ジェントルメン」、「キャッシュトラック」は楽しめた…前者に至ってはその年のベスト10の一角となったほどだったので、ガイ・リッチー監督の最新作である本作も期待しておりました。
が、個人的に本作は期待はずれでありました。

可もなく不可もない凡作…本作を評するならば、自分はこうなります。
ずば抜けて面白くも無ければ、とてつもなくつまらない訳でも無い。
特別言及する様な事が思い付かない、どう評すれば良いのか困ってしまう作品なのです。
男同士の友情、キャラ同士の小粋な掛け合い、小悪党が巨悪に喰われる構図…リッチー監督作品らしい要素はあれど、肝心要のストーリーがありふれた&余り緩急の無いスパイものである為に、それらの要素を巧く使い切れていない。
逆に、リッチー監督お得意の「実はそうだったのね!」な種明かしは、本作には無かった(…はず💦)。
淡々とフォーチュン率いるチームが、奪われた世界の金融システムを崩壊させる事が出来るプログラムを奪還する様を見せるだけ。
うーん…今迄のキレの良さはどこに行ってしまったんだ、リッチー監督!

本作で良かったのは、最近ではでは定番となってしまった情け無い小悪党ではないヒュー・グラントを拝めた事位でしょうかね。

映画の内容に関する事では無いのですが、本作はパンフの出来が酷い!
いくら監督とステイサムのインタビューやコメントが取れなかったと言って、日本人映画ライターらの寄稿文で誌面を埋める位なら、出さない方が良いです。
「ジェントルメン」もそんな出来のパンフだったんだよなー…。
キャストのコメント掲載一切無しだった彼方のパンフに比べれば本作のパンフはまだマシな出来ですが、それでもこれだけの内容で800円以上もするのは考え物です。