むらむら

オペレーション・フォーチュンのむらむらのレビュー・感想・評価

5.0
【注意】今回の感想、ハゲには刺激的な内容が含まれてます【注意】

ジェイソン・ステイサム主演、ガイ・リッチー監督といえば、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」に始まり、最近では「キャッシュトラック」に至るまで、もはや熟年夫婦のような安定感を漂わせるコンビ。

「キャッシュトラック」( https://filmarks.com/movies/92844/reviews/121248593 )では、怪しすぎるハゲのトラック運転手を演じていたステイサムだが、今作ではハゲと正体を隠すことなく、引退した凄腕の諜報員として登場(ハゲは元々、隠してませんけど……)。

ステイサムは、引退した凄腕の諜報員。世界を転覆させる謎のコードが研究所から盗まれ、それを追うために現場へと引き戻されたステイサム。諜報員の仲間と共に、大富豪の武器商人に近づくべく、武器商人が大ファンだというハリウッドスターと共に、隠密行動を開始する。

まぁ、こんな筋書きはどーでも良くて、簡単に言うと、

「ハゲがフサをやっつける」

というところだけ、光を当てておけば楽しめる作品。

これまでの作品でも、「ハゲ族代表」として、圧倒的な物量と髪量を誇るフサ族たちに、容赦ない怒りの鉄拳が振り下ろされていた。

この作品でもそれは踏襲されており、そのスタイリッシュなガンアクションには脱帽モノだ。

特に、渾身の力を込めて、フサ族に対して

「毛根を根絶やしにしてやる!」

とばかりに怒りのヘッドショットを決める、ステイサムの勇姿は、他人と被らない唯一無二感がある。

ステイサムが出てくるシーン、若干、ハゲのせいでスクリーンが明るくなっている気がするのはいつものことだ。

ホント、客席のハゲ族の期待を一心に受けて無双する、ステイサム強すぎ。

どんなに逆境に陥っても、後ろから襲われても、一瞬で相手を叩きのめすステイサム。

以前、「キャッシュトラック」の感想でも書いたが、ステイサムの

「ハゲ」

という特殊能力は、もはやチート級。

例えば、ステイサムが悪人(もちろんフサ族)に背後から捉えられてしまうシーン。

悪人「ステイサム、捕まえたぞ」

ω・) ウオッ ←ステイサム

悪人「ステイサム、こっちを向け」

彡´⌒`ミ  >>ピカ➖っ!!☀️☀️☀️
( ´・ω・)  ←ステイサム☀️☀️☀️

悪人「ま、まぶしいいいい!!」

(悪人、ステイサムにボコボコにされる)

こんな感じ。特に、高い塔みたいなところのテッペンで、強そうな敵とタイマン張るシーンは


彡´⌒`ミ  「塔のテッペンでピカーーーーーっ!」
( ´・ω・)  ←ステイサム☀️☀️☀️

悪人「お、落ちるーーーー!!」

と、なんと塔から相手を落としてしまうほどの勢い。このシーンでは、劇場のハゲ族も興奮でザワついており、劇場全体が乱反射していたのを俺は感じとった。

ただひとつ、言いたいことがあるのだが、夜中に敵のアジトへと侵入するときに、月明かりに反射しないよう、

「帽子をかぶって潜入」

するのはホントにズルい。アジトを守っていた敵たちも

「ひ、卑怯なり!」
「ず、ずるいー!」

と言いながら息絶えていたハズだ。

トルコ、カンヌ、ハリウッド、カタール、モロッコ、スペイン……世界各国でロケしてて眼福な作品なのに、「ハゲが暴れる作品」の一言で片付けられてしまうのは、ホント不幸だと思う(俺が片付けてます)。

俺的なお気に入りのシーンは、中盤、映画「明日に向かって撃て!」の「雨に濡れても」を口ずさみながら、ステイサムが潜入するシーン。

ちなみに、この曲の歌詞

「♪雨粒が僕の頭に落ちてくる。でも僕は平気」

という内容なのだが、絶対にガイ・リッチーはハゲだから雨粒なんてものともしないステイサムを意識して選曲したと思う。

他にもステイサムチームのハッキング能力が高すぎるとか、スパイの癖にハリウッドスターとレッドカーペット歩いてんじゃねーよ、とか、色々と言いたいことはあるが、そんな毛根のように小さなことは気にしない。

「光る」とか「脱帽もの」とか「被らない」とか、ちょっと刺激的な言葉を多発してしまった今回の感想だが、ハゲ族のみなさんは酋長ステイサムの大活躍にハゲまされることだろう。終盤の次々と爆破されてくシーンとか、「フサ族の滅亡か!?」と興奮できるもの。

いまからでも遅くない。全国のシネコンは「ハゲ割」を設定して、ハゲは1000円とかで鑑賞するようにすべき。

ただ一つだけ言いたいのが、エンドロールのオマケシーン。へったくそな日本語の役者を使って映画撮ってるふうなシーンがあるのだが、ここでステイサムが出てこなかったこと。

「役者にスポットライトが当たってると思ったら、ステイサムの頭頂部から光が伸びてきてた!」

くらいの、キラリと光る、オマケシーンにしてほしかったぜ……。

むらむら「あれ? 背後がまぶしいぞ……」

)))) 彡´⌒`ミ  >>ピカ➖っ!!☀️☀️☀️
)))) ( ´・ω・)  ←ステイサム☀️☀️☀️

むらむら「うわああああーーーー!!」

(と、ステイサムからのライトニング・アタックを受けたところで、おしまい)
むらむら

むらむら