ひーん
ちょっと難しい
🍏
・・とは思ったけど、結局はオッペンハイマーの後半生とストローズの嫉妬の物語なんだなって。
はじめのモノクロが？？だったけど、その理由もわりとすぐにわかるし、原爆も脇役。惨状や人体への影響はオッペンハイマーの呵責で表されているのみで、直接描写はなし。日本のためにつくっているわけじゃないのでそりゃそう。
でも奥さんが振り返ったときに顔を火傷しているように見えたのにはぎょっとした・・
それから、施設から運ばれていった2つの玉が、あれが日本に落とされた2つなのかと思って背筋が凍った・・スペアなのか爆弾の一部なのかはわからいけれど・・
一億総玉砕とか言っている頭おかしい国に原爆でも使わなきゃ止められないという理屈があったにせよ、リトルボーイなんて名前付けるくらいだから正義感でもなんでもなく、アメリカが世界の覇者であり一番に原爆を知らしめたかっただけだったんでしょうとか思っちゃう。勝ちたいがため。
つくる責任、つかう責任と言われだしたのは（それ食料）最近だけど、影響や威力や残忍さを想像しなかったのは（想像しても止められなかったのは）つくるのが目的の研究者故なのかな。だとしても無責任だよねぇ
あんなに実験が苦手だったのに、お金をもらって思い切り研究できるからか活き活きしていたし。
この映画ではじめて知った人だけど、原爆をつくったオッペンハイマーは、不器用で悪びれなく浮気して病みやすくて、意図せず大戦の最大の功労者になってしまった事に後悔し続けていた人ということかしら。
情報入れずに観たので、有名人の多さにびっくり！
ピューとかメグ・ライアンの息子とか、久々のデイン・デハーンを見れて嬉しい。
ラミ・マレックが登場した時点でただ退場させるわけないと思わされながら、時代・社会・ロケ地のスケールに、黒幕が黒幕らしく見えてくる終盤はすごい構成。
難しかったのは専門用語と登場人物のポジションくらいで、（モノクロにすることでわかりやすくしてくれたまである）ほんとにこれはハリウッドの巨匠の盛りに盛ったエンタメ作品なんだと痛感しました。
