ASUKA

哀れなるものたちのASUKAのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

サイケでどうしようかと思ったけど、不協和音が異世界への良い導入となってずっと繋ぎ止めてくれてた。だけど画面も歪むし船にも乗るから酔いそう!

👗

理解はできるけど、なんとなくどう扱っていいかわからないテーマでした。。。
自殺、脳移植、性欲に対して道徳とか良識、哲学とか自由ってなんでしょうね?わかる?って勝手に試されてるような気になるというか。。。

見た目は成人女性だけど精神は赤ちゃんからスタートだから、欲望のままに動くその姿にまず狼狽する前半。
×××シーンが多いのは若干閉口しつつも、ベラの成長過程を見ているわけだからむしろ自然なのかなぁと思わされ。
あと訪れる国名の場面転換のカット?あれすごいかっこいい。

印象的だったのは、下界を見下ろして泣き喚きお金をめぐもうとする中盤。
映像はもちろんすごいものだったけど、世界と死を実感して泣き叫ぶそれは自分の思春期を思い出させるよぅ~

理由を求めて見て聞いて言語化して理解してくベラの終盤はとても美しく感じた。
ただの好奇心から意思と意味を持って動くようになったその様に、もう娼婦であることなんてただの作業に見える・・

ラスト。
自分をつくった彼らをモンスターと言った。いっそのこと心臓を打ちぬいてと言い、死ぬところは見たくないって言う。
やっぱりおうちが一番だって笑ったところで感動さえ覚えた途端、ヤギの脳を移植した始末の仕方はなんなの?
やっぱりこの映画は愛すべき変な映画だったよ!
ASUKA

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