ASUKA

ブルックリンでオペラをのASUKAのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
3.9
今更だし当たり前のことを言うと、コンディションと環境によって映画の印象って変わります。
4連休初日に、テアトルが今年からはじめたギンマクジン(3%)を飲みながら両側に誰も座ってない状態で観るのって心地いい〜


🛥️


たぶんコメディとして楽しみました。

だって出てくる大人世代がみんな危うい。
取り返しのつく範囲で割とぎりぎりで頑張っていて、若者が幸せなら全部チャラ!みたいな雰囲気で。
テレザとジュリアンの巻き込み逃避行はいわば自分たちのセラピー

ロールモデルになるような大人はいないけど、自分たちのためにこんなことしてくれた大人がいたというだけで彼らは幸せなのかも。
しかし
ただのふんわりハッピー映画かとおもいきや・・

テレザの両親パートや、パトリシアの精神状態はややホラー・・

テレザ母は神経質とか後悔が顔に張り付いていて常に不幸そう。
父は立派な家父長で、自分の間違いを認めたことなく歪んだ正義で突っ走る。そして南北サバゲーにハマってることを照れながら告白する・・近年稀に見る嫌いなキャラだ😱
あまり言いたくないけど立派な毒親….

打って変わり、これまた別の種類の神経質さを持つパトリシア。精神科医って患者に引きづられて自身も病んでしまう人がいると聞いたことがあるけどそれ。
“繊細さん”なんて可愛いものじゃなく、自分で自分を大変にしている自覚のないキャラで苦しそうだった。
いつも体のラインが出る服を着て、潔癖、謙虚、全てに力を注ぎすぎてとうとう奇声を上げる!(ここがこの映画のハイライトじゃないことを願いたい)

ただそんな深掘りは野暮の無粋で、ただゆるりと観ればいい「驚きと感動のハッピー・ストーリー」とのこと。
ピーターとジュリアンの親子パートとか、ワン🐕‍🦺とか受ければ受かる牧師資格は、シンプルに良いシーン。
身構えてない日で良かった!

えっと、オペラはちょっとだけ。
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